このページのリンクにはプロモーションが含まれています。
「助産師を辞めたいな…」
「助産師を辞めて、新しいキャリアを歩むべきかな?」
と悩んでいませんか?
この記事では、助産師を辞めて、現在、海外で日本語通訳ガイドとして活躍中の木村さんに「助産師を辞めると決断したエピソード」を語ってもらいました。
35歳 女性 インドネシア在住 既婚
付属の専門学校卒業後、看護師として6年勤務した後、助産師として3年働く。
その後、外国人との結婚を機に、助産師を辞める。
現在は、現地で日本語ガイドの免許を取得し、日本語通訳ガイドとして活躍中。
ジャンプできる目次
助産師を辞めたいと感じた理由4選|リアルな声を調査
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、助産師を辞めたいと思った理由について教えてください!
こちらこそよろしくお願いします!
そうですね…
私が助産師を辞めた理由は、大きくわけて以下4点ですね。
助産師を辞めたいと感じた理由①|悲しい場面に遭遇することに耐えられなかったから
具体的にどんな場面だったのか、もう少し詳しく教えてください。
助産師の仕事をしていると、健康で産まれてくる赤ちゃんだけではなく、とても小さく産まれてくる赤ちゃんもいたりと、さまざまな症例に遭遇します。
なかでも一番悲しいのが、赤ちゃんが亡くなった状態で生まれてくる死産ですね…
だいぶお辛いお話かと思いますが、もう少し詳しく聞かせていただけますか?
死産は、何度経験しても慣れることはありませんでした。
妊娠期間中、大事にお腹のなかで赤ちゃんを育て、痛みと戦いながらやっと出てきたというのに出産したときには、すでに亡くなっているなんて…
助産師として、お母さんの悲しむ姿を目の当たりにするのは本当に辛かったです。
助産師さんは、こういった悲しみと真正面から向き合うことを強いられるわけですから、精神的にきつくなってしまうのも頷けます。
助産師を辞めたいと感じた理由②|常に学び続けないといけないことがしんどかったから
もっと詳しく教えていただけますか。
助産師は、看護師同様、就職後も専門分野について勉強し続けなくてはならないのはもちろんのこと、助産師の場合、それに+アルファで学び続ける必要がありました。
なぜなら、出産で全く同じ症例というものは存在しないからです。
1つ1つの出産の事例を毎日しっかり振り返り次に生かす必要がありました。
勉強してもしても、覚えることが日に日に増えてくるため、疲れ果ててしまったという感じですね。
たしかに、出産って一期一会で、二度同じ症例があることってないですもんね…
初めて遭遇することに対して、臨機応変に対応できるようずっと勉強し続ける必要があるのはたしかにしんどいなと聞いていて感じました。
とくに私が勤めていた病院は、年間の分娩件数も多いうえに、正常分娩から異常分娩まで扱っていたため、業務量も覚える量も尋常じゃなかったです。
このようなハードすぎる環境に疲れ果ててしまい、助産師を辞めようと決意したという次第です。
助産師を辞めたいと感じた理由③|スタッフとの人間関係に疲れてしまったから
詳しくお聞かせください…
以前の職場は、産科とMFICU(母体・胎児集中治療室)、院内助産センターがあり、在籍しているスタッフは助産師だけで約80人もいました。
そのため、先輩方、各々の考えかた・やり方が様々であったため、私のような若手や中堅どころは戸惑うことが多かったです。
それがエスカレートしたあげく、院内派閥のようなものができてしまって、職場の雰囲気はあまり良いものではありませんでしたね…
たしかに常に学び続ける必要があるお仕事であるうえに、だれを頼っていいのかわからない状況だとたしかに精神的に耐えられなさそうです…
風通しが悪すぎて、気軽に気になることを質問することもできず、どうしていいのかわからなくなった結果、退職を決意したという経緯ですね。
助産師を辞めたいと感じた理由④|少しのミスも許されない緊張感に心身ともに疲弊したから
詳しく聞かせてください。
助産師は、看護師という仕事と比較すると赤ちゃんとお母さんという2つの命を預かっているため、ただでさえ責任が大きい仕事です。
それに加えて、近年は少子化で不妊の方々も多いため、母子ともに健康で、授かった命が無事に出産するまでのプレッシャーが大きかったです。
わたしは、看護師を6年間経たうえで助産師になったので、看護師時代のほうが、ここまでプレッシャーを感じなかったなと、どうしても思ってしまいまして…
たしかに、看護師さんの仕事も大変であるものの、自分の行動・判断が、お母さんと赤ちゃんの2つの命を左右する場面は少ないですもんね…
自分のちょっとした不注意で母子の命を左右してしまうのかと思うと、毎日とてつもない緊張感とプレッシャーを感じながら仕事をせざるをえません。
その結果、心身ともに疲弊し、身体に少し異常が出てきたこともあり、退職したいと考えるようになりました。
助産師を辞めたくなった!気になるお給料&残業とは…
続いてなのですが、助産師時代の給料と残業についてこっそり教えてもらうことはできますか…?
もちろん、いいですよ!
前職の年収は500万円くらいで、月の残業時間は20時間以内でした。
また、残業が多かったのではないかと心配していたのですが、20時間以内に収まっていたようで安心しました。
大変ではありましたが、年収は良かったですね。
残業は、実際20時間以上していたと思いますが、基本給が高かったので、まあいいかって思えるレベルでしたね笑。
先ほども話した通り、いろいろと流動的な部分がありましたから、やむを得ないかと…
でも、休日出勤した場合はきちんと手当がついていましたから、そこまでの不満はありませんでしたよ。
ちなみに、木村さんは、現在海外で日本語通訳ガイドとして活躍されているとのことでしたが、そうなる経緯をお話いただけますか?
そんな時、当時付き合っていた外国人の彼からプロポーズを受け、結婚することになったんです。
結婚後、2人で海外に移住することになりまして、その時に移住先にある世界遺産で日本語ガイドが少ないと聞き、現地で日本語ガイドの免許を取得し、日本語通訳ガイドになったというわけです。
日本語通訳ガイドのお仕事はいかがですか?
転職して、充実した日々を送っているようで、非常によかったです。
ここまでで紹介したものが、木村さんが助産師を辞めてしまった理由です!
まとめると以下の通りです。
- 悲しい場面に遭遇することに耐えられなかったから
- 常に学び続けないといけないことがしんどかったから
- スタッフとの人間関係に疲れてしまったから
- 少しのミスも許されない緊張感に心身ともに疲弊したから
助産師を辞めてから感じる「培ったスキル」って?
現在は、助産師を辞めている木村さんですが、あの経験から得たスキルはありますか?
あえて絞って挙げるなら、この2つのスキルが助産師で培われたなと思っています。
助産師で培った強み①|判断力
もう少し詳しく教えていただけますか?
出産中は、様々な緊急事態が起こるのですが、これは今、医師に伝えるべきことなのか、それとも自分の判断で対処していいのかを瞬時に判断することを求められます。
この判断を少しでも間違えてしまうと命取りであったため、一般の人よりも頭の回転が速くなって、適切な対応がとれるようになったのは、自慢できる部分かと思います。
一般企業などで働く場合であっても、「今この人の時間をとって、話すべき内容かどうか」の判断がしっかりできる人は、重宝される傾向にあります。
是非、これからもその能力をフルに生かして、働いていってほしいです!
助産師で培った強み②|伝達能力
もっと詳しく教えてください!!
出産現場は、医師や同僚に現在の状況を正確に伝達しなければならない場面の連続でした。
医師が正常範囲外と判断した場合、緊急帝王切開になることもあるので、できるだけ的確に患者さんの症状を言語化できるよう努めていました。
具体的にいうと、抽象的な言葉では認識に齟齬が出てきてしまうため、定量的に測れるような言葉を用いるなどの工夫を心掛けていたという感じです。
医師から、何度も「実際の症状と伝えていたことが違う」と指摘されたこともあり、悔しい思いもしましたが、何度も何度も試行錯誤を重ねて、実際の症状と伝えている内容のギャップを埋めていけた自信があります。
医療現場で、物事をしっかり言語化できる人が重宝されるのはもちろんのこと、一般企業でも、認識のすり合わせをできる人材が求められる傾向にあります。
海外に渡る前に、転職活動をしていた際にも、過去のエピソードを面接官の方にお話ししたら、すごく的確でわかりやすいとお褒めの言葉をいただいたことがあります。
その時に、自分のスキルが身についたなと感じましたし、「あの時、何度も医者に怒られておいてよかったな」と初めて思うことができました。
助産師を辞めたいと思ったら、最初にすべきこと
結果的に、海外移住が決まってしまったので、サービスを利用して転職はしていません。
ただ、それまでの間は『看護のお仕事』いう転職サービスに登録していました。
以前に利用していてよかったと感じたので。
このサービスは、看護師さんの求人が多いのはもちろんのこと、助産師さんの求人も800件以上取り揃えているという点で、元助産師さんにはぴったりのサービスかと思います。
この後、私から詳しくご紹介させていただきますね。
看護のお仕事|施設内部の情報を知りたいなら
- 全国12万件の医療機関から求人を紹介
- ともだちに勧めたいサービスランキング第1位(GMO調査)
『看護のお仕事』は、レバレジーズ株式会社運営の看護師・助産師特化型の転職エージェントです。
助産師の求人は900件近く保有しているので、一度のぞいてみるとよいでしょう。
最大の特徴は、「年間4,000回を超える事業所訪問」により集めた『リアルな現場の情報』を持っていることで、就業後もミスマッチが少ないと利用者から高評価を得ています。
特に後者については、オリコン日本顧客満足度調査「転職エージェント」部門において2019年・2020年と2年連続で第1位を獲得しているほどです。
そのため、一応登録だけしておいて、良いものがあったら転職する~という気軽なスタイルで転職活動をすることが可能ですよ!
助産師を辞めたいと思ったら、自分のキャリアをしっかり考え直したうえで行動しよう!
近年コロナの影響で、業界問わず「採用に対して消極的な企業」が増えています。
「辞めたい…」と、今は考えていると思いますが、助産師を辞める前に自分自身としっかりと向き合うことが、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要です。
焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。
しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!
ちなみに、助産師から看護師に転職を検討している方もいるかと思うので、様々な職場の看護師が辞めたいと思った理由もまとめておきます。
以下の記事も、合わせて参考にしてみてください。
【参考記事】 | |
看護師全体 | 看護師を辞めたい理由とは? |
クリニック | クリニック看護師がつらい… |
病棟 | 【経験者が暴露】病棟看護師を辞めたい理由とは? |
整形外科 | 整形外科の看護師あるあるの辞めたい理由って? |
デイサービス | 【経験者が暴露】デイサービスの看護師を辞めたい…ヒアリングした結果わかる実情とは |
手術室 | 手術室看護師を辞めたい理由とは?体験談を語っていただきました |
- 『看護のお仕事』
https://www.r-agent.com/
本日はありがとうございました!