新卒で入ったベンチャー企業を辞めたい…経験者にヒアリングした結果わかる辞めたい理由とは?

「新卒で入ったベンチャーを辞めたいな…」

「ベンチャー自体が合ってないのか、うちの会社がブラックなのかどっちだろう」

と悩んでいませんか?

この記事では、新卒で入ったベンチャー企業を辞めて、IT業界の一部上場企業に転職した木本さんに「新卒で入ったベンチャーを辞めると決断したエピソード」を語ってもらいました。

転職エージェントの佐々木
佐々木
木本さんの実体験をもとに、自分の新卒で入ったベンチャーを辞めたい理由は適切なのか、今後のキャリアプランはどうしていくべきなのか考えてみてくださいね!
木本さんのプロフィール

29歳 男性 東京在住

新卒で20人規模のスタートアップ企業に入社する。
webマーケティング会社のアカウントプランナーを3年間経て、転職。
現在は、IT関係の一部上場企業でマーケターとして活躍中。

この記事の監修者
転職nendo編集チーム

株式会社Jizai キャリア事業部

転職nendo編集チーム

Nendo Editer Team

チーム情報

元転職エージェントや人事経験者など、採用や転職事情に詳しいメンバーが監修。匿名だから話せる裏情報を多数掲載。
転職nendo編集チームメンバーページ

新卒で入ったベンチャー企業を辞めたい理由3選|経験者に聞いてみた!

転職エージェントの佐々木
佐々木
木本さん。

今日はよろしくお願いします。

早速ですが、新卒で入ったベンチャー企業を辞めたいと思った理由について教えてください!

木本さん
こちらこそよろしくお願いします!

そうですね…

新卒でベンチャー企業を辞めたいと考える理由は人それぞれだと思いますが、私が辞めたいと感じた理由は、大きくわけて以下3点でした。

新卒で入ったベンチャーを辞めたい理由①:昇給が見込めなかったため

木本さん
私が新卒で入ったベンチャーを辞めたいと強く思った一番の理由は、昇給がみこめなかったためですね。
転職エージェントの佐々木
佐々木
え、ベンチャー企業でガンガン昇給していくイメージだったのですが、違うのですか?
木本さん
その認識は半分あっていて、半分間違っているという感じですね。

私が勤めていた会社は、正社員20名ほどのTheスタートアップという会社でした。

つまり、創業者のワンマン経営だったので、昇給のタイミングや額も全て代表の気分で決まっちゃうんですよね…

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…

ということは、会社の景気が良くて、代表がそれを社員に還元する気にならないと、一生今の年収のままだということですね?

木本さん
そのとおりです!

そのため、社内の勇気ある人間代表に気に入られている社員が、給与交渉の場を設けるよう代表を諭さない限り昇給等はほぼ望めないという状態でした…

組織が整ってなさすぎると、昇給の制度などもしっかりしていないのだなと痛感しましたね。

新卒で入ったベンチャーを辞めたい理由②:1人が担当する顧客数が膨大過ぎたため

木本さん
スタートアップ過ぎて、1人が担当する顧客数が膨大過ぎたのも、私が新卒で入ったベンチャーを辞めたいと思った理由の1つですね。
転職エージェントの佐々木
佐々木
20人しかいないとなると、そうなってしまいますよね…

実際、1人で何人ぐらい対応されてたのですか?

木本さん
100社程度ですね…

最初はそこまで多くなかったのですが、待遇の悪さによって辞職者が続出してしまい、残った少ないメンバーで仕事を回さないといけなくなった結果です。

転職エージェントの佐々木
佐々木
1人で100社程度!!それは凄まじいですね!!

組織の仕組みが整っていないと、人が辞めてしまって、その負担が残っている人にのしかかり、結果、耐え切れなくなってその人も辞めてしまう…という悪循環が起こってしまうということですね。

木本さん
そういうことですね。

どれだけ頑張っても、人が足りてない状態で、全てのクライアントにキメ細やかなサービスが届けることができず、クレームや解約が続出したときは、辞め時だなと感じましたね。

ベンチャーの営業マンによくある辞めたい理由だと思います。

新卒で入ったベンチャーを辞めたい理由③:学べるものが思ったより少なかったため

木本さん
思ったよりも学べるものが少なかったというのも、新卒で入ったベンチャーを辞めたくなった理由ですね。
転職エージェントの佐々木
佐々木
ベンチャーに入ると「裁量権」があって、成長機会が多くあるというイメージだったのですが、実際は、違うのですか?
木本さん
ベンチャーにもよると思うのですが、スタートアップすぎるベンチャー企業だと、会社を成り立たせるので精いっぱいで、新規事業に挑戦しよう!みたいな余裕もないんですよね…

その結果、同じ仕事の繰り返しが多くて、思ってた以上に、新しい挑戦などもなく、同じ作業をひたすらやり続けるという感じで、もう学ぶものはなにもないなと思ってしまいました。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…

たしかに頻繁に新規事業がどんどん出ていて~という会社って、ベンチャーの中でも勢いのあるメガベンチャー企業などに多い気がします…

スタートアップすぎると、その新規事業で失敗するわけにもいかない…となってしまって、逆に新しい試みがなくなってしまう…ということもあるのですね!

新卒で入ったベンチャーを辞めたくなった!お給料&残業事情とは…?

転職エージェントの佐々木
佐々木
ちなみになのですが、前職のベンチャー時代のお給料をこっそり教えてもらうことできますか…?
長谷川さん
そうですね…約400万円程度です。

これはベンチャーあるあるですが、残業時間が、約40時間~約60時間程度あったにも関わらず、残業手当なし、賞与なしであることを踏まえると、同業界の他企業よりも安いのではないかなと思います。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…

ベンチャー企業は、昇給のスピードが速いのがウリだと思うのですが、それも見込めないとなると、たしかに「辞めたい!」となりますよね!

ちなみに転職した後、年収はアップしましたか?

長谷川さん
現職(IT業界の一部上場企業)に転職してからは、年収アップしました!

今も残業時間はそこそこ多いほうだとは思いますが、前職よりも、昇給の仕組みがしっかり整っている点は、転職してよかった点だと思います。


木本さん
ここまでで紹介したものが、私が新卒で辞めたベンチャー企業を辞めた理由です!

まとめると以下の通りとなります。

新卒で入ったベンチャーを辞めたい理由
  • 昇給が見込めなかったため
  • 1人が担当する顧客数が膨大過ぎたため
  • 学べるものが思ったより少なかったため
転職エージェントの佐々木
佐々木
すべてのベンチャー企業が「裁量権」があって、若い時から様々な新規事業に挑戦できる環境…という訳ではないのですね。
木本さん
そうですね…

とはいえ、ベンチャーと一口にいっても、企業のカルチャーや規模によって悩みは様々です。

これからベンチャーに就職・転職する人に伝えたいのは、理想だけを追い求めるのではなく、実情がどうなのかを事前にしっかり調査したうえで、転職活動を行うことをおすすめします!

転職エージェントの佐々木
佐々木
そうですね…良いアドバイスをありがとうございます!

新卒で入ったベンチャー企業で培った強みって?

木本さん
とは言いつつも、前職のベンチャーで培われた経験があるからこそ、今の職場で働くことができているなと思う節も多いんですよね…
転職エージェントの佐々木
佐々木
その話、さらに詳しく聞きたいです!!

現職でご活躍されている木本さんが、前職のベンチャー時代学んだなと感じるスキル・強みについて教えてください!

木本さん
わたしが前職時代培ったなと感じるスキルは、大きく分けて以下3つですね
前職のベンチャー時代に培ったスキル
  1. 自己解決能力
  2. クライアントとの折衷力
  3. 数字の管理能力
転職エージェントの佐々木
佐々木
詳しく教えてください!

スキル1|自己解決能力

木本さん
自己解決能力は、前職時に一番身についた能力であり、転職でもアピールできた強みだと思います。
転職エージェントの佐々木
佐々木
自己解決能力とは、何か課題にぶつかったとしても、自分で解決していく能力…ということですよね…

その能力がなぜ培われたと感じますか?

木本さん

前職の業務で、必要とされるスキルや知識は、自分の努力で培って手に入れたものだからです。

残念ながら、新卒で入ったばかりだったにも関わらず、聞いたら何でも答えてくれるような会社ではなかったので…

自分に足りない部分を独学で勉強して補ったり自分で仮説検証して一番良い方法を模索したりなどの経験は、今の会社でも十分生かされているなと感じます。

転職エージェントの佐々木
佐々木
たしかにそのような経験があると、どんな非常事態にも対応することができる人間に成長できますよね!

今の時代に必要なスキルだと思います!

木本さん
そうですね…

今の時代、マニュアルがある仕事ばかりではないですし、自分の頭で考えて、自分で行動して結果が出るように模索できる能力が手に入ったのは、新卒でベンチャー入った人の特権かとおもいます。

(…その分、人よりもしんどい経験をすることも多かったですが…)

転職エージェントの佐々木
佐々木
この「自己解決能力」は、転職時にアピールできましたか?
木本さん
もちろんです!

今の会社も上場企業といえど、上司が手取り足取り教えてくれる環境下ではないので、「自己解決能力」があるというのは、面接時、有利に働いただろうなと思います。

スキル2|クライアントとの折衷力

木本さん
クライアントとの折衷力も、前職時に身についた能力かなと思います。

膨大な量のクライアントを抱えていたため、必然的に多種多様なクライアントと交渉する機会が多く、一通りでない対応をすることに、日々尽力していたからですね。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…

たしかに人との交渉って正解がない世界ですもんね…

この「折衷力」も、今に生かされているなと感じる瞬間はありますか?

木本さん
もちろんありますよ!

今はアカウントプランナーではないので、直接人と交渉することはありませんが、何かを人に提案する際は、今まで会ってきた人との交渉を思い出して、Win-winな案が提示できるよう努力していますね!

スキル3|数字の管理能力

木本さん
数字の管理能力も、前職時に身についた能力であり、他社では培われなかった強みかなと感じています。
転職エージェントの佐々木
佐々木
数字の管理能力…ですか…

どういう風に培われたのか、もう少し詳しく教えてください!

木本さん
はい、もちろんです!

辞める最後の半年間ぐらいは、代表とかなり近い距離で業務を行うことができていたのです。

ので、請求書の発行業務全社数字の管理等も行っており、法人間でのお金の流れや勘定科目についての教養をえることができたと感じています。

転職エージェントの佐々木
佐々木
そんなことまでやらせてもらえていたのですね!

たしかにそれは他社ではできない経験ですよね…

木本さん
そうですね…

転職というよりは、起業を志している人にとっては、とても価値のある経験だと思います。

転職エージェントの佐々木
佐々木
たしかに起業などをするとなると、やはり経営者の近くで働いて、実際の経営状況をしっかり把握するということが大事になってきますもんね…

将来的に起業も視野に入れている人は、ファーストキャリアとしてスタートアップベンチャーを検討してみてくださいね!

新卒で入ったベンチャーを辞めたいと思ったら、最初にすべきこと

木本さん
前職を辞めようと心に決めてから、最初にしたことは「転職サービス」に登録したことですね。

エージェント型サービスとサイト型サービスの両方に登録しました。

その中でも担当者がついて転職を支援してくれるワークポートさんにお世話になりました。

転職エージェントの佐々木
佐々木

ワークポートさんを利用されたのですね。

たくさんエージェント型サービスがある中で、同社を選ばれた理由&お世話になったと感じた瞬間などあれば教えてください!

木本さん
利用した一番の理由は、Web系やIT系に強いイメージがあったからですね。

特に今回の転職は、アカウントプランナーからWebマーケターへの転身だったので、未経験からのIT・Web業界転職に強いワークポートはぴったりだったと思います。

転職エージェントの佐々木
佐々木
たしかにワークポートさんは、IT業界で未経験転職をするなら一番に登録すべきサービスですよね!

私からワークポートについて、もう少し詳しくお話させてもらいますね!

ワークポート|前職ベンチャー企業の人におすすめ!

ワークポート

ワークポートの特徴

  • 未経験からの異業種転職にかなり強い
  • 営業職とIT職に転職したいならまず検討すべき
  • IT業界へ未経験で転職したい人の数少ない選択肢
  • 経験者で高年収を目指しているなら別サービスを利用すべき

ワークポートは、未経験からの異業種転職に強みをもつ転職エージェントです。

業界に精通した転職コンシェルジュが、紹介価値がある求人のみを厳選して紹介してくれるので、安心して異業種に飛び込むことが可能です。

特に、IT業界営業職の求人にかなり力を入れていますので、希望業界・職種のどちらかが当てはまっている場合は、一度話を聞いてみてから利用を検討してみましょう。

佐々木
未経験からIT業界に転職できる数少ないサービスの1つなので、少しでも検討するなら、一番に登録すべきサービスだと言えます。
木本さん
私は、ワークポートさん経由で、内定が決まりました!

IT・Web系に転身したいなと考えている人におすすめです!!

転職エージェントの佐々木
佐々木
ワークポートさん以外に利用された転職サービスなどはありますか?

1社だけで転職活動となると結構厳しいのかな…と思ったのですが…

木本さん
ワークポートと併せて、ナビ型サイトである「リクナビネクスト」を利用していました!

リクナビネクスト|幅広く職種を見たい人におすすめ

リクナビネクストは、人材会社最大手のリクルートが運営する国内No.1規模の転職サイトです。

転職者の8割は利用していると言われており、転職活動をするとなると登録マストのサービスだと言えます。

ただ、非公開求人&独自求人見たい場合は、担当者つきの『リクルートエージェント』に切り替える必要があるので、さらに良い求人が見たい!と感じた場合は、同サービスに登録するようにしましょう!

木本さん
わたしは、エージェント型サイト型をバランスよく1社ずつ利用していました!

リクナビネクストも、もちろん良い求人が取り揃えられていましたが、自分に合ったものを選んでくれる…というサービスではなかったので、転職先はワークポート経由で決まった…という感じですね!

新卒で入ったベンチャーを辞めたいと思ったら、事前によく考えて行動しよう!

近年コロナの影響で、業界問わず「採用に対して消極的な企業」が増えています。

特に、未経験からの転職となると、転職はかなり難しい状況となっています。

「辞めたい…」と今は考えていると思いますが、現職を辞める前に自分自身としっかりと向き合うことが、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要です。

焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。

転職エージェントの佐々木
佐々木
決して「辞職」に対してマイナスなイメージを持つ必要はありません。

しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!

木本さん
最後に、わたしが利用しておすすめだった転職サービスを再度まとめておきます!
木本さんのおすすめの転職サービス
  1. 『ワークポート』
    【IT・Web業界を目指すなら登録しておきたい!】
    【公式】https://www.workport.co.jp/
  2. 『リクナビネクスト』
    【転職者の8割が利用】
    https://next.rikunabi.com/
転職エージェントの佐々木
佐々木
木本さん。

本日はありがとうございました!

木本さん
こちらこそありがとうございました。
転職エージェントの佐々木
佐々木
この記事を読んでくださった方の人生が少しでも良くなることを願っております!