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「理学療法士を辞めたいな…」
「理学療法士を辞めて、新しいキャリアを歩むべきかな?」
と悩んでいませんか?
この記事では、病院での理学療法士を辞めて、現在、訪問リハビリの理学療法士として働く高橋さんに「前職場の理学療法士を辞めると決断したエピソード」を語ってもらいました。
31歳 女性 大阪在住 既婚
理学療法士として病院に5年間勤務。
現在は、訪問リハビリの分野で活躍中。
ジャンプできる目次
理学療法士を辞めたい理由3選|理学療法士経験者が真実を激白!
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、前職場の理学療法士を辞めたいと思った理由について教えてください!
こちらこそよろしくお願いします!
そうですね…
私が理学療法士を辞めた理由としては、大きくわけて以下3点ですね。
理学療法士を辞めたいと感じた理由①|部署異動の希望が何年も通らなかったから
それはなぜだったのですか?
幅広く経験を積みたいなと思っていたからです。
そもそも、前病院は包括的なリハビリを提供していて、急性期、回復期から在宅(デイケアや訪問リハビリ)まで様々な仕事に携われる環境があると思って入職を決めたんです。
でも、実際のところは、回復期リハビリ病棟から異動させてもらえない…という状況でした。
向上心があっての部署異動の希望だというのに…
回復期リハビリ病棟でのお仕事もやりがいはあったのですが、急性期や在宅にも興味があったので…
ちなみに、急性期と回復期の違いは何なのでしょうか。
急性期リハビリは、脳卒中や骨折などの急な病気やケガの治療直後、または治療と同時進行でリハビリをおこなうことです。
発症から数日後~1か月くらいの早い段階でのリハビリと考えるとわかりやすいかと思います。
一方で、回復期リハビリは、急性期リハビリ終了後におこなうリハビリで、実生活での自立に向けたトレーニングを指します。
急性期から回復期と段階的にリハビリをしていくのですね。
たしかに全く違うリハビリ方法なので、どちらの経験も積んでみたいという気持ちはすごくわかります。
「検討しておくね~」と何度言われたことか…
このような施設は、給料も上げる上げる詐欺で、結局上がらないケースがほとんどなので、長くいるのは禁物ですね。
理学療法士を辞めたいと感じた理由②|残業が多いうえに十分に残業手当がもらえなかったから
どれぐらい残業が多かったのかもう少し詳しく聞かせてください!
病院側は、売上のことしか頭にないので、働く側のことは一切考えず、患者様のリハビリの介入時間を増やすことしか頭になくて…
あたりまえですが、上の方針に従って、リハビリの介入時間を増やすと、その分スケジュールが全て後ろ倒しになってしまうので、事務作業が時間内に終わらず、必然的に残業が増えてしまうんです…
完全にオーバータスクだと感じました。
具体的にはどんな業務なのですか?
一番時間がかかったのは、書類業務です。
退院時の情報提供書類など、やらないといけない書類業務があったのですが、日中それらに取り掛かれることってほとんどなくて…
新人の頃なんて、23時まで残業するなんでざらでしたね。
それは大変でしたね…
患者様に渡す書類にミスがあっては大問題ですし、そんな重要な仕事を残業時間にならないと着手できないのは問題ですね。
どんなに疲れていても、切りのよいところまでは終わらせないと余計、仕事がたまってしまうので毎晩必死でした。
日中、スケジュール的に書類業務ができないのは明白なのに、上司に残業を申請しようとすると、あまりいい顔されなくて…
挙句の果てには「残業減らすためにどうしたらいい?」みたいなことを言われました。
途中からそのやり取りが面倒になってしまい、ある日を境に残業を申請するエネルギーもなくなってしまいましたね。
理学療法士を辞めたいと感じた理由③|看護師と理学療法士との間にあった摩擦が改善されなかったから
意外でした。
もっと詳しく教えてください。
こんなこと言ったらあれなんですけど、病棟看護師の患者様への対応が悪くて、結構、嫌気がさしている理学療法士が多かったんです。
たとえば、患者様の歩行耐久性を向上させるために、トイレ移動など歩行の付き添いをお願いしても、他の仕事の忙しいからという理由で実施してもらえなかったり…
理学療法士のお仕事は看護師との連携もキーになるのですね。
改善できるように何か試みたことはあるのですか?
上司に相談して、看護師長と何度も話し合ってもらったのですが、結局現場の看護サイドに浸透することはなかったですね…
看護師さんも自分の業務が多くて余裕がなかったのかもしれませんが、患者様のことを第一に考えるなら、もう少し理学療法士と看護師が互いに協力し合える関係性を築くことができるとよかったですね。
ただ、この摩擦が起こったのは、この職場だけなのかもしれないので、理学療法士を辞める…というよりは、別の職場に移動しようという決断に至ったという感じです…
理学療法士を辞めたくなった!お給料事情&残業時間とは…?
そうですね…350万円程度だった気がします。
残業は20時間~40時間程度とほどほどに多かったのですが、残業手当が全額支給されていなかったことを考えるとちょっと低いかなと思います。
周りからも給料と仕事内容が見合ってない…って言われることも多かったです。笑
ただ、一般の女性の平均年収と比較すると350万程度は、平均的であり、極端に低いとはいえないですね。
そうですね。
割にあっているかあってないかは人の匙加減ですが、女性1人が生活するのに困るほど少ない額ではなかったと思いますね!
まとめると以下の通りとなります。
- 部署異動の希望が何年も通らなかったから
- 残業が多いうえに十分に残業手当がもらえなかったから
- 看護師と理学療法士との間にあった摩擦が改善されなかったから
理学療法士を辞めてから感じる「培ったスキル」って?
現在は、前職場の病院を辞めて、訪問リハビリの理学療法士としてご活動されている高橋さんですが、前職場の経験が、今に生きているなと感じる瞬間はありますか?
あえて絞って挙げるなら、この3つのスキルが前職場で培われたなと思っています。
理学療法士で培った強み①|リハビリの知識・技術
身についたと感じたリハビリの知識と技術についてもう少し教えていただけますか。
前職場では、多くの疾患の患者様のリハビリをさせてもらっていたので、どんな疾患の患者様を担当することになっても怯むことはなくなりましたね。
それは、自分の経験から患者様一人ひとりに合った治療方法を模索する術を見つけたからだと思います。
術後の不自由な体をサポートするとなると、緊張する場面の連続かと思いますが、技術面はどうやって習得していったのですか。
でも、幸運なことに先輩方から丁寧なアドバイスをたくさんいただける環境だったんです。
おかげで、教えていただいた内容をすぐに実践して体にしみこませる習慣が付きました。
知識の習得はもちろんのこと、それに加えて、現場で日々起こる新しい課題に対して柔軟に対応するスキルも習得されたということがよくわかりました。
理学療法士で培った強み②|後輩指導
5年間勤められていたので、後輩指導のご経験がやはりあられるのですね。
この話について、もう少し詳しく教えてください!
ある日、上司から「新入社員の指導をやってみないか?」と声がかかって。
でも、その時は断ったんですよ。自分の業務でいっぱいいっぱいだったので。
そしたら、1回くらいは後輩を指導する経験をしてみてもいいんじゃないかと思いまして。
それで引き受けてしまいました。笑
後輩の指導では、具体的にどんなことを意識していたのですか?
一番意識していたのは、後輩の目線でわかりやすく伝えるということですね。
人って経験があることになると、自分のなかで常識みたいになりがちで、相手もわかっている前提で話を進めてしまうところがあると思うんですよ。
でも、教える立場の人間は相手の理解度を把握する力も必要だと思ったんです。
だから、説明して終わりではなく「ちゃんと伝える」ことを意識しました。
でも、実際、後輩に正確に伝えることが難しいと感じる場面もあったのでは?
もちろん、ありましたね。
そんなときは、こちらが一方的に話をするのではなく、意見交換をする感覚で後輩とコミュニケーションを取るように意識しました。
頭ごなしに否定すると自信をなくしてしまうので、まずは「どうしてそう考えたの?」と質問を投げるようにしました。
すると、後輩も後輩なりの考え方があることに気づきました。
その考えを受け止めたうえで、指導すると後輩も納得してくれるようになって、吸収力が格段にアップしたんです。
素晴らしいご経験だなと感じました。
理学療法士で培った強み③|コミュニケーション能力
ぜひ、詳しく聞かせてください。
また患者様との話に戻るのですけど、日頃から大事にしていたのは信頼関係の構築です。
その第一歩として、患者様に不安を与えないために、リハビリ内容の説明は丁寧にわかりやすくするように心がけていました。
先ほど後輩指導のときに話していたように、患者様にも説明で終わりではなく「伝える」ことを意識されたのですか?
患者様の目線に合わせて、伝わるまで何度も繰り返し語りかけましたね。
そうしていくうちに徐々に信頼関係が築けてきたなと感じました。
すると、本人が言い出せない不安やもっとこうしほしいといったニーズにも気付けるようになってきて。
相手が言葉にする前に、こちらが先回りして動くようになったら「気が利くね」と褒めていただける機会が増えたんです。
それがすごく嬉しかったですね。
人から感謝が得られたのは、高橋さんの努力と人柄によるものですね。
本当に素晴らしいと思います。
この5年間の勤務のなかで、誇れることといったら、よい先輩と後輩、そして患者様と出会うことができ、対人関係のスキルが上がったことですね。
それに関しては本当に感謝していますよ!
理学療法士を辞めたいと思ったら、最初にすべきこと
高橋さんは現在、前職場の理学療法士を辞めて、別の職場へ転職されたと思うですが、転職を決意した時に、なにか行ったことってありますか?
退職前に転職サービスに複数登録してみました。
今回の転職は、今以上にキャリアアップできる職場を探していたので、複数のサービスに登録して、沢山の求人を並べて比較検討したうえで、転職先を選んだという感じです。
ちなみに転職サービスを複数選ぶ際に意識したポイントとかってありますか?
個人的に、理学療法士の求人を探すなら、一般的に有名なリクルート系列のサービスを使うより、専門性に特化したサービスを利用したほうが良いと思っていて!
なので、理学療法士に特化したサービスを複数利用するようにしてました。
おっしゃるとおりで、理学療法士の求人を探す場合は、一般的なエージェントを使うより、特化型を使ったほうが、求人数面でもサポート面でも断然良いのです。
理学療法士に特化したサービスも結構いっぱいあるんですけど、高橋さんはちなみに何のサービスを使われていたのですか?
「PTOT人材バンク」というサービスにもお世話になりました。
この2社使ってみて、正直な評価はいかがですか?
使ってよかったと思っています。
求人数が多かったのはもちろんのこと、専門のキャリアアドバイザーがネット上からはわからない情報を沢山教えてくれた点が、かなり良かった点かと思います。
逆にこのサービスダメだなと思ったものってありましたか…?
求人探しを1人でやらないといけないのはもちろんのこと、条件交渉とかも自分でやらないといけなくなってくるんで、正直営業力めちゃめちゃある人じゃないと、求人サイトで良い転職先に内定するのは難しいと思います。
仰る通り過ぎて、私の解説する部分がなくなってしまいそうです。笑
代わりに、わたしのほうから、高橋さんにご紹介いただいたサービス2社について、もう少しご紹介させてください!
PTOTSTワーカー|業界最大級の求人数をほこる転職サイト
「PTOTSTワーカー」は、PT・OT・ST業界最大級の転職サイトです。
理学療法士の転職市場について熟知しているキャリアアドバイザーが揃っているので、今以上にキャリアアップできる施設があるかどうか知っておきたい人にまずおすすめできます。
また、条件交渉にもかなり長けているので、キャリアアップする目的に利用すのにもうってつけのサービスです。
面倒くさがり屋の方はとくに、利用を検討しみてもいいのでは!
PTOT人材バンク|東証一部上場企業運営の理学療法士特化型サイト
PTOTSTワーカーは、PT・OT・STに特化した優良転職サービスです。
運営元のエス・エム・エスキャリアは、医療・介護に特化した東証一部上場企業なので、理学療法士だけでなく、医療・介護の業界知識の豊富さは、他のサービスも凌駕するほどです。
また、履歴書・職務経歴書の書き方のアドバイスや、面接対策などの支援までみっちり行ってくれるので、サポート力を求める方は、是非一度利用してみてください。
一旦、情報収集したい人にはとても良いサービスなのではないでしょうかと思います。
理学療法士からの転職におすすめの職種って?
しかし、読者の方の中には「理学療法士から転職するのにおすすめの職種って何があるんだろう?」と思われた人も多いかと思います。
そこで、この章では、高橋さんが「理学療法士で培った!」とおっしゃっていたスキルを充分活かせる仕事を、元転職エージェントである私からお伝えしますね!
次、転職するときの参考にさせていただきますね!笑
わたしがおすすめする「理学療法士からの転職」におすすめの職種は、以下の通りです!
理学療法士からの転職におすすめ職種①:事務職
事務職は残業が少ないので、定時に退勤してプライベートの時間も大事にしたいという方におすすめできます!!
また、事務職の求人は未経験で採用してくれるところも多いので、転職できるチャンスが高いのもおすすめポイントですね。
高橋さんの場合は、理学療法士といっても、書類業務もおこなっていたので、そのスキルを生かすこともできるかと思います。
事務職の平均年収は約330万円程度ですが、定時に帰りやすいというメリットを考えると残業の多さが原因で理学療法士を辞めた人におすすめしたいです!
事務職 | 約330万円 |
理学療法士からの転職におすすめの職種②:介護職
なぜなら、理学療法士時代に培った「コミュニケーション能力」や「察する能力」が十分生かせる仕事だからです。
また、夜勤も含めれば、ある程度の収入は得られるので、生活に困ることはないのも魅力と言えます
つまり、「理学療法士時代の経験を活かせる」且つ「給料が上がる可能性が高い」ということですね!
また少子高齢化の影響もあって、介護職は常に人手不足であり、未経験可の求人が多いのもおすすめポイントと言えます。
未経験可の求人が多いうえに、転職倍率もそこまで高くはないので、「人の役に立つ」ことが仕事のモチベーションである方は、是非介護職に挑戦してみてくださいね!
もし、介護職への転職を検討するなら、「介護ワーカー」のような介護特化型サービスを利用することをおすすめします!
介護職 | 約340万円 |
理学療法士からの転職におすすめの職種③:スポーツトレーナー
スポーツトレーナーは、理学療法士と同様、人とかかわりあう仕事であるという点は変わらないので「自分の仕事で、少しでもだれかの役に立ちたい!」と考えている人におすすめの職種と言えます。
求められるスキルなども、理学療法士と近そうです。
スポーツジムに通っている方の多くは、高い目標ももってストイックにトレーニングに励んでいる方が多いです。
その姿は、理学療法士時代にリハビリに懸命に取り組んでいる患者様の姿と重なるかもしれません。
ぜひ、理学療法士時代に培った「コミュニケーション能力」を武器に、お客様の目標達成のサポートをしましょう。
スポーツトレーナー | 約300万~400円 |
以下にもう一度まとめておきますね!
- 事務職
- 介護職
- スポーツトレーナー
理学療法士を辞めたいと思ったら、自分のキャリアをしっかり考え直したうえで行動しよう!
近年コロナの影響で、業界問わず「採用に対して消極的な企業」が増えています。
「辞めたい…」と、今は考えていると思いますが、理学療法士を辞める前に自分自身としっかりと向き合うことが、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要です。
焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。
しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!
- 『PTOTSTワーカー』
https://ptotst-worker.com/ - 『PTOT人材バンク』
https://www.ptotjinzaibank.com/
本日はありがとうございました!