この記事では元転職エージェント監修のもと、転職エージェントの裏事情を紹介していきます!
さらに、『転職エージェントに騙されない方法』や、『転職エージェントを損せずに活用する方法』など、転職エージェントを利用する際に必要なすべてのことをお伝えします。
最後まで読むことで、転職エージェントの裏事情や上手く活用するためのポイントが分かるようになりますよ!
元転職エージェント
梅田 翔五
Shogo Umeda
上智大学経済学部経営学科を卒業後、大手内資系製薬会社に入社。
その後、転職エージェントとして多くの人のキャリアに向き合い、求職者の転職活動を支援。
現在は、元転職エージェント管理職の知見を生かし、個人でキャリアや転職における支援を行うキャリア支援家として活動。
情報発信やイベント登壇、記事執筆、個人からのご相談などを行っています。
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転職エージェントの裏事情11選|損をしないための全知識
裏事情を知ることで、全く損することなく転職エージェントを活用できるようになりますよ!
転職エージェントの裏事情は次の通りです。
◎登録時の裏事情
◎面談時の裏事情
- 3|求職者の希望の求人ではなく、転職できる可能性が高い求人を紹介する
- 4|無理やり転職を促すエージェントもいる
- 5|とりあえず紹介求人数を重視してるエージェントもいる
- 6|求人票には書かれていない応募条件もある
- 7|面談後のフォローの差とフォローされるための方法について
◎面接時の裏事情
◎内定時の裏事情
1つずつ詳しく見ていきましょう!
裏事情1|面談を促されるパターン
具体的に面談を促されるパターンは、主に次の3つです。
- カフェやホテルでの面談
→求職者に対しての優先度は高い - 転職エージェントのオフィスでの面談
→一番多いパターン - 電話やオンラインでの面談
→少し注意が必要
転職エージェントは基本的に、転職エージェントのオフィスでの面談を提案してきます。
ただ、優先度が高い求職者に対しては、より積極的に会ってくれるため、カフェやホテルでの面談を提案されることもあります。
一方で、電話やオンラインでの面談は優先順位が低い場合もあります。
とはいえ、住んでいる地域によって変わることや、海外就職の場合は電話やオンラインが多いことは覚えておきましょう。
経歴的に転職が成功するイメージが湧く方や転職意欲が高い方には、対面でお会いし、しっかり話すことでお互いの理解を深めたいと考えるのは、転職エージェントにとって必然です。
裏事情2|面談を拒否されるパターン
2つ目の裏事情は、面談を拒否されるパターンがあることです!
転職エージェントは、転職できる可能性が低い人の登録は拒否する傾向があります。
登録を拒否する理由としては、登録した全員の転職サポートをするのは現実的に難しいからです。
登録を断られる際は、「良い案件がございましたらご連絡させていただきます」
といった連絡が転職エージェントから送られてくるんです。
もし断られてしまった場合は、ハローワークの利用や複数の転職エージェントに登録して、
拒否されないエージェントを見つけることもおすすめですよ!
そしてこのターゲットは[年齢・業種・職種・年収]の4要素で大体決まります。ですので、あまりにもターゲット外の求職者は、面談をしてもらえないことは往々にしてあります。
どのような求職者をサポートしてきたのか、事前に転職エージェントのHPなどで確認するのも1つの手です。
転職エージェントの複数登録について詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
裏事情3|求職者の希望の求人ではなく、転職できる可能性が高い求人を紹介する
その理由としては、転職が難しい企業への選考に時間を費やすことは非効率的だと考えるからです。
また、ミスマッチの人材を企業に紹介すると、転職エージェントと企業の関係性も悪化してしまうことも理由と言えます。
そのため転職エージェントの担当者は、求職者が転職できる可能性が高い求人を紹介する傾向が強いんです。
希望する求人を全然紹介してもらえないようであれば、他の転職エージェントに登録することや、求人サイトを利用してみることをおすすめします!
というのも転職は希望が高くなりすぎて上手くいかないケースも多く、現実をしっかり見定め受かる範囲内で希望を満たすという視点も大切だからです。
ただ、受かるという観点のみで求人を紹介してきて、全く希望に沿わない求人を出す転職エージェントもいるのでここは注意が必要な点でもあります。
裏事情4|無理やり転職を促す転職エージェントもいる
転職エージェントの中には、希望通りの条件でなくても、無理やり転職を進めてくる担当者が一定数います…。
なぜなら転職エージェントは、求職者が求人企業に転職して、初めて売上が発生するビジネスモデルだからです。
そのため、求職者の希望とは違った企業へ無理やり転職を促す転職エージェントも、なかにはいます。
転職エージェントと上手く付き合っていくことをおすすめしますよ!
具体的な解決方法は次の通りです。
- 興味がない求人であればキッパリ断る
- このようなケースも考えて複数の転職エージェントを利用する
しかし気をつけたいのは、本当にあなたのために言ってくれているケースもある点です。
「なぜ転職をした方が良いのか?」というWhyの部分を転職エージェントの担当者に確認し、そこに納得できるか信用できるかを見定めましょう。”
裏事情5|とりあえず紹介求人数を重視してる転職エージェントもいる
5つ目の裏事情は、とりあえず紹介求人数を重視している転職エージェントもいるということです!
とりあえず多くの求人を紹介して、たくさん応募してもらおうと考える転職エージェントも実際にいます。
このような転職エージェントの担当者は、とにかく転職エージェントの売上だけを意識している担当者です。
なぜ多くの求人を紹介しようと考えるのかというと、『とにかく多く応募してもらう=採用される確率が高くなる=(エージェントの)売上ノルマを達成できる』からです。
ただ、求人を多く紹介してもらえることは、少しでも可能性のある求人を多く見たい人にとってはピッタリです。
とはいえ在職中で時間がなくて忙しい人は、早めに他の転職エージェントを利用しましょう!
一方、多くの求人を見れるという点では、大手に登録するメリットはあるのでここは上手く使うように意識してください。
裏事情6|求人票には書かれていない応募条件もある
6つ目の裏事情は、求人票に書かれていない応募条件もあるということです!
具体的に、女性しか受けつけていないポジションや、明確な年齢制限がある求人など…
求人票では明記されていない条件を定めている企業もあります。
しかし、転職エージェントでは求人票にも書かれていない情報も把握している場合が多く、その上で求人の提案をしてくれます!
求人票に書いていない応募条件が気になる場合は、転職エージェントに「どんな人が転職しているのか」を聞いてみましょう!
ただ実際には、裏側の条件が結構あるのです。
この点は、口頭だったら結構教えてくれることもあるので「ぶっちゃけ他に何か条件あるんですか?」と転職エージェントの担当者に聞いてみるのも一つの手だと思います。
裏事情7|面談後のフォローの差とフォローされるための方法について
7つ目の裏事情は、面談後にフォローされる人とされない人がいることです!
実際に、転職エージェントの担当者との面談後に、フォローをされる人とされない人がいます。
面談の際に、今後も求人を紹介する旨を伝えられても、それ以降連絡がないことは頻繁にあることです。
実は、転職エージェントとの面談後のフォローの差が生まれる理由は、次の3つなんです。
- 経歴と希望条件が異なるため、求人紹介が難しい
- 担当者が忙しくてフォローの時間を確保できていない
- 何かしらの理由で求人紹介が難しい
経歴と希望条件が違っているとフォローをしてもらえないことがあるんですね…
経歴と希望条件が違う求職者は、希望の転職が難しいため、サポートの優先度を下げられてしまうんです。
そもそも転職エージェントの担当者は多くの求職者を担当しているため、転職できそうな人や、すぐに転職活動を開始しそうな人を優先的にサポートします。
そのため、転職エージェントとの面談では、転職の熱意をアピールして自分の経歴に合う希望を提示しましょう!
「転職が成功しそうな人」「すぐに転職活動を始めそうな人」この2つのどちらかに当てはまる方は、手厚いフォローを受ける確率は高くなります。
あともう1つ重要なのは[人間性]。態度悪い人や面談に遅刻をしてくるような人は、フォローする意欲が湧きません。当たり前のことですね。
裏事情8|面接対策で確認しておきたいポイントがある
8つ目の裏事情は、面接対策で確認すべきポイントがあるということです!
具体的に、面接対策で確認したいポイントは次の通りです!
これらのポイントを確認することで、面接に通過する可能性が上がりますよ!
- 面接企業の情報、面接で評価されるポイント
- 面接でのマナー
- 志望動機、転職理由、今後のキャリア
面接企業の情報や面接の評価ポイントはもちろんですが、転職エージェントは志望動機や転職理由などについても、様々なアドバイスをくれます。
そのため、初めて転職活動をする人は、転職エージェントの面接対策の依頼をおすすめします!
アドバイスのクオリティや、選考の評価点などの情報量が転職エージェントの担当者によって大きく差がつきますので、頼りになるアドバイザーに巡り会えるように行動したいものですね。
裏事情9|転職エージェントが面接フィードバックをする3つの理由
9つ目の裏事情は、転職エージェントから面接のフィードバックが入ることが多いことです!
実際に、求人企業と面接を終えた後、転職エージェントの担当者からフィードバックが入ることが多いです。
フィードバックをする理由は3つあり、次の通りです!
- 面接企業が求職者に合っているかヒアリングするため
- 面接について追加で提案のため
- 転職活動の進捗を確認するため
転職エージェントの担当者が面接のフィードバックをする大きな目的は、求職が求人企業に合っているかどうかを把握するためです!
また転職エージェントは、求人企業へのフィードバックのためにも、求職者にフィードバックをしています。
なぜなら、求人企業に対する求職者の評価が高い場合、企業は自社で採用したいと考えるからです。
僕の見てきた限り、面接のフィードバックを素直に受け入れる方ほど、転職が成功しやすいです。
ですので、厳しい評価も含めフィードバックはちゃんともらいましょう。
面接後のフィードバックについて詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
裏事情10|年収交渉はそこまで大幅なUPは望めない
10個目の裏事情は、年収交渉ではそこまで大幅なUPは望めないということです!
転職エージェントは、求職者の代わりに求人企業と積極的に年収交渉をしてくれます。
なぜなら、転職エージェントの売上は求職者の年収の一部のため、
転職エージェントにも求職者の年収を上げたいと考えるからです。
ただ、適正ではない範囲で年収を上げてしまうと、入社後のあなたへの期待値が過度に上がり、短期離職につながるリスクもあります。
そのため、年収に関しては、大幅な上昇は期待しない方が良いでしょう。
この点は企業のスタンスや面接の評価にもよりますが、交渉で大きく年収が上がるケースはあまり多くありません。
というのも、企業側も内定を出すからにはその候補者に入社してもらいたいと考えるので、最初から出せる範囲内で上限ギリギリの年収を提示されていることも多いからです。
そこからさらに年収の交渉をするというのは、入社前に自身のハードルをかなり上げることにつながるのと、場合によっては心象が悪くなりかねないので、交渉は悪いことではないものの、その点も踏まえて実施してください。
裏事情11|内定承諾の回答期限をわざと早めるエージェントもいる
11個目の裏事情は、内定承諾の回答期限をわざと早める転職エージェントがいるということです!
内定承諾の回答期限は、企業によって変わってきますが平均7~10日程度です。
ここで注意しておくべきことは、求職者から内定承諾を得るために、
回答期限を意図的に早く設定する転職エージェントもいるということです。
そのため、回答期限が2〜3日ほどであれば、回答期限を延ばしてもらうようお願いしてみましょう!
- 転職エージェントに、回答期限を延ばしてもらうようお願いする
回答期限を迫られて入社を承諾した場合、入社後にギャップを感じてすぐに退職をしてしまう人が多い傾向にあります。
そのため、一度転職エージェントに回答期限を延ばしてもらうようお願いしましょう。
転職エージェントが回答期限を早める理由は、「他の企業を受けさせたくない」「月末などノルマに追われており、どうしても今月の数字にしたい」のどちらかです。
ただ、転職エージェントにとって最悪なのは内定を辞退されることなので、回答期限が短すぎて決められないと交渉をする余地は十分あります。
1番気をつけたいのは、その期限を決めたのは企業なのか、転職エージェントなのかです。
以上が転職エージェントの裏事情です。ここでもう一度まとめると、次の通りです!
◎登録時の裏事情
- 1|面談を促されるパターンがある
- 2|面談を拒否されるパターンがある
◎面談時の裏事情
- 3|求職者の希望の求人ではなく、転職できる可能性が高い求人を紹介する
- 4|無理やり転職を促すエージェントもいる
- 5|とりあえず紹介求人数を重視してるエージェントもいる
- 6|求人票には書かれていない応募条件もある
- 7|面談後のフォローの差とフォローされるための方法
◎面接時の裏事情
- 8|面接対策には確認すべき3つのポイントがある
- 9|転職エージェントが面接フィードバックをする3つの理由
◎内定時の裏事情
- 10|年収交渉はそこまで大幅なUPは望めない
- 11|内定承諾の回答期限をわざと早めるエージェントもいる
転職エージェントもビジネスであること、そして企業に候補者が入社決定した時点で企業から料金が支払われる[成功報酬型]であることは理解しておきましょう。
つまり、転職エージェントに(この方は、転職が難しいな・・)と判断されてしまうと、売上に繋がらないという視点から面談は実施されないのが、裏側の実情です。
こんな裏事情があっても転職エージェントって利用すべきなの?
裏事情があっても転職エージェントを利用した方がいいんですか?
裏事情が多くある転職エージェントですが、利用することをおすすめしますよ!
なぜなら転職エージェントは、次のような転職サポートをしてくれるからです!
- 全面的に転職のサポートをしてくれる
- 完全に無料で費用は一切かからない
- 転職相談にのってくれる
- 求職者に合った求人を紹介してくれる
- 履歴書の添削や面接対策を指導してくれる
- 初回相談に行ったからといって必ず転職しなてくもOK!
- 内定獲得後も給与交渉などをしてくれる
転職エージェントにはこんなにもメリットがあるんですね!
完全無料で内定獲得まで利用できるため、まずは登録して転職相談をしてみることをおすすめしますよ!
でも、もちろんデメリットもあるんですよね…?
もちろん転職エージェントにデメリットもあるので、紹介していきますね!
- 希望条件と異なる求人を紹介される
- 求人紹介を受けられない可能性がある
- 担当者と電話や面談をする必要がある
- 担当者の質が低いと転職活動の邪魔になる
- エージェントによって強みが違う
転職エージェントには、いくつかデメリットもあるんですね…
とはいえ、様々な転職サポートをしてもらえるので、利用をおすすめしますよ!
転職エージェントを裏事情を把握して、上手く活用するための3つのポイント
3つの方法を実践すれば、転職エージェントを上手に使いこなせて、転職成功率が上がりますよ!
- 学歴・職歴・スキルを正直に伝える
- 細かい約束を守り、メールは素早く返信する
- 担当キャリアアドバイザーとの相性が合わない場合は変更する
それぞれの活用方法について、詳しく説明していきます。
活用方法1|学歴・職歴・スキルを正直に伝える
学歴・職歴・スキルに嘘をつくのは辞めましょう!
なぜなら、登録情報や担当者とのやり取りは、すべてデータとして記憶されるからです。
内容に虚偽が確認された場合、求人が紹介してもらえなくなるケースがあります。
活用方法2|細かい約束を守り、メールは素早く返信する
書類の提出など細かい約束はきちんと守りましょう。また、メールの返信もなるべく早く行うよう心がけましょう。
丁寧に対応することで、担当キャリアドバイザーからの信頼を得ることができ、より一層、親身になってあなたの転職をサポートしてくれるので、結果的に自分の転職成功確率が上がります。
反対に、担当者と良い関係を築けないと、「紹介先の企業と良い関係が築けない」と判断される可能性もあるので注意しましょう…。
活用方法3|担当キャリアアドバイザーとの相性が合わない場合は変更する
サポートやフォロー対応に違和感があれば、担当キャリアアドバイザーの変更依頼を出すのも一つの手です。
相性の良くないキャリアアドバイザーとの転職活動はなかなか上手くいきません。
担当変更は悪いことではないので、合わないと感じたら勇気を出して変更希望の意志を伝えてください。
担当キャリアアドバイザーの変更が厳しい場合は、他社の転職エージェントを頼るのもOKです。
相性の良いキャリアアドバイザーと出会うためにも、複数の転職エージェントに登録することは必須です!
複数登録についてもっと知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
それではもう一度、活用方法をまとめておきますね。
- 学歴・職歴・スキルを正直に伝える
- 細かい約束を守り、メールは素早く返信する
- 担当キャリアアドバイザーとの相性が合わない場合は変更する
また、「そもそも転職エージェントって何?なんで無料なの?」「転職エージェントに登録した後の利用の流れは?」と疑問がある人はこちらの記事を見てみてくださいね。
図解で完全理解!転職エージェントの全て転職エージェントの裏事情を把握して転職を成功させよう
要点をまとめると次の通りです!
- 転職エージェントには11の裏事情がある
- 転職エージェントは上手く活用することで転職成功率が上がる
これらを意識すれば良いんですね!
人気の転職エージェントについてもっと詳しく知りたい人は、こちらをご覧ください!