こんにちは。岡田(@takuro901)です。
今回は映画好きで年間100本以上を鑑賞し、ライターとしても活動している私から、仕事に活きるおすすめの仕事映画を5本紹介していきます。
完全なる独断と偏見ではありますが、心が動いたり仕事を通して自分と向き合える作品を選びました。
「概要」と「おすすめポイント」に分けてまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
フリーランス
岡田 拓朗
Takuro Okada
関西大学法学部卒業後、大手人材会社に入社。
新規営業、深耕営業を経て、チームリーダーとしてプレイングマネジメントや人事業務などにも携わる。
その後、ベンチャー人材会社に転職し、就職活動におけるキャリア支援を行い、フリーランスとして独立。
現在は教育業界やエンタメ業界を中心に、キャリア支援や広報、記事執筆などの仕事を行っている。
Twitter(@takuro901)
1.川の底からこんにちは
主演は演技派女優として名高い満島ひかりが演じています。
従業員には相手にされず、恋人に浮気されてしまう厳しい状況の中、希望を捨てずに頑張っていくヒロインにいつの間にか心を動かされ、明日から何かを頑張っていこうと前向きな気分になります。
今の自分に満足できていなかったら、いっそのこと開き直って何かに対して一直線に頑張ってみるのもよいのではないでしょうか。
ダメな自分を受け入れることは何も悪いことではない。自分を変えるためには必要になることが多いです。
その上で、とにかく何か行動を変えることが大事であると思わされます。
何歳になっても変わりたいと思ったその日がチャンスでスタートになる。
自分のことを卑下しがちになってしまっている人にこそ、鑑賞して欲しい作品です。
2.舟を編む
2012年本屋大賞に輝いた三浦しをん原作の小説を、上記に紹介している『川の底からこんにちは』を監督した石井裕也監督が映画化した作品です。
主に辞書を作っている出版社で、20数万語が書かれた新しい辞書を作っていく姿が描かれています。
タイプの全く違う馬締(松田龍平)と西岡(オダギリジョー)が中心となり、それぞれの強みを活かして新しい辞書作りから広報宣伝までを手がけていきます。
仕事は一人で完結することができずに、得意不得意をお互いが補い合っていくことで成り立っていることが示されています。
仕事は適材適所。それはつまり天職に出会えるかどうかが、仕事をしていく身としては大事であるとも言えます。
向き不向きを考えた上で、のめり込める仕事に出会えるかどうか。それだけで人生は変わります。
そして本作は、仕事に向き合う姿勢が大変勉強になります。途方のない作業をコツコツと積み上げていく姿勢とユーモラスな雰囲気。
誰かと仕事をしていく上で、どのようにお互いが対峙して仕事をしていくのがよいか、がしっかりと描かれていておもしろいです。
3.クライマーズ・ハイ
日航機墜落事故を実際に記者として取材した横山秀夫が、実体験を元に小説化し、原田眞人監督が映像化した作品です。
上毛新聞記者時代に起きた日航機墜落事故を報道するために、奮闘していく新聞記者たちが描かれています。
脚色はされているであろうが、実際に起こった事件とそこに対して奮闘している人たちが描かれているので、リアルに自らの仕事に対しての向き合い方を考えさせられる映画となっています。
それぞれがジャーナリズムに対しての信念を持ち、自らの仕事に妥協せず、融通の効かないルールや慣習にも抗い、ぶつかり合いながらチームになっていく姿は見ものです。
マスコミならではの意思決定においての関係者の多さから、通るべきものが通らなかったり、出したいものが出せなかったりすることがあって、その中で出てくる悩みや葛藤がしっかりと描かれています。
4.ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
今では世界各国に名を轟かせ拡大を続けるマクドナルド。その創業者であるレイ・クロックの伝記ドラマが映像化されている作品です。
レイ・クロックがどのようにマクドナルドと出会い、どのように経営をしていったのかが、スリリングな展開で描かれています。
質を大事にするか、量を大事にするか。拡大するか、現状維持でいるか。
仕事においてよく二項対立として問われがちな両者の意見を経営者の視点から、登場人物たちと一緒に考えられる作品となっています。
目の前のお客様を大事にして品質を落としたくないマクドナルド兄弟と効率よく店舗を拡大していきたいレイ・クロック。
そこに対してのレイ・クロックの経営者としての手腕と執念がしっかりと描かれています。
最終的には「何が何でも自分を信じてやり切っていく執念」が、会社を経営していくには大切であると作品を観て感じました。
5.ズートピア
人間がいない世界であらゆる種類の動物が人間と同じような生活を行い、共に暮らしていく世界であるズートピアを舞台にし、現代社会の問題を様々な切り口から切り込んでいく作品です。
設定が斬新で、ディズニーだからこそ作ることができた世界観であると言えるでしょう。
ズートピアはまさに多種多様な人間が暮らしている一つの国のようにに、人間社会と近しい作りになっています。
そこで繰り広げられるのは、差別や地位を利用した悪行です。
主に動物には肉食動物と草食動物がいて、動物によっても形や大きさが全く違います。
主人公であるジュディは、幼い頃から警察官を夢見て警察学校をトップで合格したが、小さな草食動物であったことから、見下され重要な任務も任されることがありませんでした。
そんな偏見や差別に負けず、社会をよくするために奮闘していくジュディですが、良くするために行うことが上司によく思われずに、大きな仕事が任せられない状態に拍車がかかっていきます。
それでもバディとなるニックと共に大きな事件に立ち向かい、理想の世界を作ろうと奮闘します。
ユーモアなキャラクターたちの共存から、自分がどうありたいかや理想の社会と社会問題について、しっかりと考えさせられる骨太な作品です。
番外編
ここからはお仕事映画の番外編を2つ紹介していきます。
番外編1|止められるか、俺たちを
2012年に亡くなられた映画監督若松孝二が設立した若松プロダクションを舞台に、映画が製作されるまでの裏側を垣間見れる作品です。
とにかく熱量が凄く、自分たちの追い求める映画に一直線に進んでいく映画人たちとそれだけだと商売として成り立つのが難しい上でどうしていくかの葛藤に、物凄くグッときて、心が動かされます。
誰もに届くような大衆向けの作品ではなく、誰かに深く刺さっていくような作品は、誰かにとって忘れられない一作となり、若松プロダクションが目指していた映画とはまさにそういうものではないかと思いました。
鑑賞した後は、「何かに本気になろう」と思えます。
番外編2|蜜蜂と遠雷
直木賞と本屋大賞をW受賞した小説が実写化された作品です。
若きピアニストたちが国際コンクールで結果を残すために、葛藤しながらも交わり合いながら、それぞれが成長をしていき、ラストにはとてつもない感動が押し寄せてきます。
天才であれば何も苦労せずに必ず順風満帆というわけではなく、天才だからこその悩みや葛藤があるということがしっかりと描かれており、それを一人ではなくそれぞれがよい影響を与え合うことによって、一人では辿り着けなかった境地に行き着く演出が素晴らしいです。
天才と凡才についても触れられており、凡才であるからこそ天才に与えられる影響があることも伝わってき、とにかく何事も突き詰めていくことが大事で、突き詰めて見える世界があると感じられます。
まとめ
今回はおすすめの映画を紹介しました。
コロナの影響で自宅で過ごされることも多いと思うので、映画を観て仕事について考えるのもよい機会だと思います。
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