意味のない勉強はやめよう|キャリアに役立つ勉強術vol.1

キャリアに役立つ勉強術

こんにちは。梅田翔五です。

今日は『キャリアに役立つ勉強術』という話をしたいと思います。終身雇用・年功序列が終わるというニュースをよく耳にする昨今、キャリアに不安を感じている若者が非常に増えていると感じます。

そしてそれに伴い『勉強しなきゃ・・・!』と学習意欲が高まったり焦りを感じている方も増加してるなぁと。

ただですね、正直なところこの「勉強」ってやつ間違った取り組み方をしている人が多いと感じるんです。

  • 何となくで取ることを決めた資格の勉強をして、安心している。
  • 勉強すること自体が目的になっている。
  • TwitterやNewspicks、オンラインサロンなどで、意識高めの情報を雑多に仕入れて満足してる。

こんな事例に当てはまって、ぎくっとした方いるんじゃないでしょうか。勉強したけど、何にも繋がらず、ただ時間とお金を浪費してしまってるという。キャリアに不安を感じて、せっかく自己研鑽として勉強をしたのにそれが意味ないんじゃ元も子もないですよね。

ということで、キャリア形成にちゃんと役立つ勉強術について、今回、僕なりにつらつらと書いてみようと。

勉強術なんてのは、最後は結局、自分次第だと思いますが基本的な考え方として読んで損はないと思います。

この記事では特に、「そもそも勉強の目的を考えていますか?」という点にフォーカスして、次回の記事(近日公開予定)で「具体的な勉強方法」についてお話していきます。

ちなみにあくまで若手向け、かつこれから勉強を始める方向けの内容です。
この記事を書いた人
転職エージェントの梅田翔五

元転職エージェント

梅田 翔五

Shogo Umeda

プロフィール

上智大学経済学部経営学科を卒業後、大手内資系製薬会社に入社。
その後、転職エージェントとして多くの人のキャリアに向き合い、求職者の転職活動を支援。

現在は、元転職エージェント管理職の知見を生かし、個人でキャリアや転職における支援を行うキャリア支援家として活動。
情報発信やイベント登壇、記事執筆、個人からのご相談などを行っています。
梅田翔五のプロフィールページ

まずは勉強の目的を定めよう

そもそもあなたが勉強する目的は、何ですか?

今回の記事で語る「勉強」とは、何かを成し遂げるための過程として知識や経験を高めることを指すので、目的から逆算する必要があります。

なので、勉強をするならその目的をちゃんと見定めましょうという話。そして僕がこの答えを勝手に述べてしまうと若手ビジネスマンがする勉強の目的は、ざっくり3種類くらいしかないかなと。

1つずつ解説します。

勉強の目的①|業務の成果に直結する勉強

これは、今やってる目の前の仕事で成果を出すための勉強です。キャリアにおいて、最も優先順位が高いことの1つは、目の前の業務で成果を上げること。

はっきり言って、任された仕事で成果を出せないというのは、ビジネスマンとして評価をされなくて当然なのです。これは社内で評価されないというのはもちろんのこと転職市場においても評価されません。なので、若手がまずやるべき勉強というのは、この①の勉強だと僕は思います。

そして強制は今の時代的に難しいですが、ぶっちゃけ休みの日も最低1~2時間程度はこの勉強に時間を投資するべきかなと。やってない人と格段に差がつきますので。具体的に述べると、営業なら営業手法や業界知識、製品知識、資料作成、プレゼンスキルなどを学ぶこと。

また営業なら、マーケティングを勉強したり、会計を勉強することで、営業としての説得力が増すなどの相乗効果が期待できるので、こういった別ジャンルでも最終的に成果に繋がる可能性があるものは積極的に取り組むと良いです。

要するに成果から逆算して、今あなたに必要な知識を習得する勉強です。

また、この①の勉強には、ポイントが2つあります。

ポイント
  • 自身に求められている成果を正しく理解すること
    →そもそも求められている成果が何かがズレていると、必然と勉強もズレます。
    会社や顧客があなたに求めているものは、何でしょうか
    営業なら営業数字、採用なら採用人数とわかりやすいですが職種によっては意外と曖昧だったりするので、ここをしっかり把握できるよう上司に確認してみるのも良いかもしれません。
  • その成果を出すために、必要な知識は何かを仮説立てること
    →成果というのは、さまざまな要素が絡み合って成果となっています。
    例えば、営業なら製品や業界の知識だけでなく、話し方や身だしなみ、もっと言えば、人間性や日々の立ち振舞なども含まれます。
    そうした複雑に絡み合った要素の中で、何を今最優先に身に付けるべきことで成果に繋がりそうでしょうか。
    ここを模索しながら勉強をすることで、勉強の効果は格段に上がります。
あなたに今足りないものは何かを本気で考えることから、もはや勉強は始まっているのです。

これを考えず、ただ何となく不安だから勉強するというのは、もうはっきり言って時間の無駄です。今すぐ成果を出すために何が必要かを考え始めてください。

勉強の目的②|未来に必要になるであろう勉強

これは今すぐではなく、将来やりたいことを実現するためや、なりたい姿になるための勉強です。

例えば今は会社員だけど、将来起業を考えているならファイナンスを勉強するとか、会社で出世することを目標とするなら若手のうちからマネジメントを学んでおくとか。今すぐではないにせよ、自分の糧として将来返ってくるもの。キャリア戦略の一貫としての勉強ですね。

正直ビジネスマンにおいて最も大切なのは、何度も言いますが、目の前の業務の成果にコミットすることなので優先順位としては[①>②]というのが僕の見解です。成果を出すことが十分できている方の、次のステップがこの②の勉強と言えるかなと。

この②の勉強のポイントは「本当に将来役に立つのか」

冒頭にも書きましたが、使う予定のない資格の勉強などに多くの時間を割いている方がよくいます。これは失礼ですが、作戦ミスと言わざるをえません。将来への投資としての勉強は僕も大賛成ですが、その投資先を間違えると何も返ってこないので、是非そこの見極めは気を付けたいところです。

シンプルな問い。「その勉強って本当に将来役立つの?」

資格は何となく役に立ちそうな雰囲気を醸し出しますが、あれもビジネス。実際は役に立たないものが五万とあるのでご注意ください。

勉強の目的③|一般教養・社会常識としての勉強

一般教養・社会常識としての勉強は、ビジネスマンとして知っておかないと恥をかいたり、損する可能性があります。それを防ぐための勉強です。

この③の勉強は、知ってて当然という感覚でやっている方が多いので、勉強したところで得をするということは少ないでしょう。一方、勉強していないと損することは多いのです。

例えば最近ですと、コロナウイルスの影響でインバウンドの外国人旅行客や、国内の団体客が減り、その影響により旅行業界や飲食業界などは大きな打撃を受けています。

こんなことは多くの方にとって周知の事実ですので、知っていてもそんなに得はしませんが、もし知らないまま飲食店に営業に行く機会があり「コロナウイルスの影響ってそんな大きいですか?」なんて口にしようものなら、その時点で営業マンとしての実力不足を露呈しています。

僕ならそんな営業からは絶対に買いません。結果として成果が遠のきます。

この③はジャンルで言うと、経済や政治、その他時事ネタ、業界の最新動向あたりがメインです。とにかく情報の鮮度が大切なので、この③は毎日習慣化することが肝要です。

もしやっていないのなら今日から始めてください。

まとめ

今回は、あくまでキャリア戦略的な話で勉強の目的について述べました。

これ以外にも、勉強する目的や理由というのはあると思います。

例えば、自分が読みたい本を読むことや、見たい映画を見ることも勉強と言えます。ただはっきり言って、それはキャリアに役立つかが全く見通せず「趣味」という言葉の方が近いです。

あなたがこれから、もしくは今取り組んでいる勉強はこの3つの目的のどれかに当てはまりますか?どれにも当てはまらないと感じるのなら、実はその勉強は無駄かもしれません。

最後にもう一度まとめておくと若手ビジネスマンの勉強目的は以下3つ。

ビジネスマンの勉強目的
  1. 現職の業務に直結、もしくはシナジーを生む勉強
  2. 未来に必要になるであろう勉強
  3. 一般教養・社会常識としての勉強

長くなってきたので今回はここまで!次回の記事では、「具体的な勉強方法」についてまとめたいと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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それではまた!