意味のない勉強はやめよう|キャリアに役立つ勉強術vol.2

梅田翔五

こんにちは。梅田翔五です。

今回は、前回書いた『キャリアに役立つ勉強術』の続きの話をしたいと思います。前回は、まず勉強の目的を定めよう!という話をしました。目的が正しく設定できないと、意味のない勉強になっちゃうよと。

今回は、具体的に「何を」「どうやって」勉強するの?という内容です。前回が「Why」なら、今回が「What」 と「 How」 ですね。

ちなみに、この記事で述べる「勉強」の定義は、あくまでインプットで情報を得る行為を指しています。そのため、アウトプットから得られる経験値や暗黙知などは含んでおりません。悪しからず。
この記事を書いた人
転職エージェントの梅田翔五

元転職エージェント

梅田 翔五

Shogo Umeda

プロフィール

上智大学経済学部経営学科を卒業後、大手内資系製薬会社に入社。
その後、転職エージェントとして多くの人のキャリアに向き合い、求職者の転職活動を支援。

現在は、元転職エージェント管理職の知見を生かし、個人でキャリアや転職における支援を行うキャリア支援家として活動。
情報発信やイベント登壇、記事執筆、個人からのご相談などを行っています。
梅田翔五のプロフィールページ

「何を」勉強するのか

「何を」勉強するかは、前回話したように目的から逆算するものなので、人によってジャンルはバラバラです。仕事の成果につながるもの、将来につながるものなど、目的に合わせて適切に設定してください。

ただここで僕が1つ伝えたいのは、情報にはざっくり2種類あるということ。

この情報の2種類を理解してインプットに取り組めると、最終的なアウトプットに大きく差が出ると思いますので、参考にしていただければと思います。

情報の種類
  1. 体系的情報
    情報量に網羅性があり、構造が一通り理解できる情報。受験勉強に例えて言うと、教科書や参考書のようにある分野の全体像や構造を把握できるように解説している情報のことです。
  2. 個別的情報
    情報量は少なく、ピンポイントの必要・有益な情報。こちらも受験勉強に例えて言うと、過去問のような情報です。

この2つの関係性を木に例えるなら「体系的情報=」「個別的情報=枝葉」というイメージでしょうか。

幹と枝葉

そしてこの「体系的情報」と「個別的情報」ですが、使い分けが大切だと僕は考えます。理想論だけで言うと、体系的情報から学び、全体像・構造を理解した上で、その後に「個別的情報」で肉付けしていくことが望ましいというのは、誰もが賛同するでしょう。

ただ、ここで意識しないといけないのは『時間』という制約です。

この記事は、あくまで20代をメイン対象とした『キャリアに役立つ勉強術』。受験生のように勉強だけに時間を使える方は、ほとんどいないでしょうし、もっと言うと、大事なのは成果や未来に繋がること。勉強が目的ではありません。

結論、何でもかんでも体系的情報から収集している時間はないのです。なので、体系的に学ぶことから始めるか、個別的に情報を収集していくかは、何を勉強するかで使い分ける必要があります。

その使い分けについて、僕は次のようなイメージです。

情報の使い分け方
  1. 自身の業種や職種など、専門性に関わる情報の場合
    「体系的情報」からの収集をする
    理由は、専門家として全体像や構造把握まで求められるケースが多いため。
  2. その他情報の場合
    「個別的情報」の収集をする
    情報を必要な時に随時ピンポイントで収集していくイメージ

上記、結構当たり前のことを書いているように見えると思いますが、実際には当てはまらない勉強をしている方は多いのです。

情報の使い分けができていない人の例
  • 自分の業界のことなのに「個別的情報」ばかり収集していて、全体像や構造が見えていない若手
  • そんなに重要度が高くなく使う場面の少ない分野の情報を、一から十まで体系的に勉強し、無駄に時間を浪費してる方
前者は勉強をあまりしてこなかったタイプ、後者は受験勉強などを真面目過ぎるほどにしてきたタイプに多いと感じます。思い当たる節はございませんでしょうか。

「どうやって」勉強するのか

勉強の目的は定まった。(Why)
何を勉強すべきかも見えてきた。(What)

では続いて、どうやって勉強していけば良いか。勉強の手段ですが、今の時代たくさんあるのは、皆さんよくご存知かと思います。一般的なものを書き出すとここらへんでしょうか。

勉強手段の例
  • 書籍
  • 新聞
  • WEBメディア
  • 動画メディア
  • 音声メディア
  • SNS
  • オンラインサロン
  • オフラインの講演
  • 有識者との食事やミーティング

※グロービスなどの講義のようなものもあると思いますが、ここでは省きます。

これらの手段から得られる情報には、ある程度傾向があります。先程の「体系的情報」と「個別的情報」の分類に当てはめてみましょう。

情報の分類
▼体系的情報

  • 書籍

▼個別的情報

  • 新聞
  • WEBメディア
  • 動画メディア
  • 音声メディア
  • SNS
  • オンラインサロン
  • オフラインの講演
  • 有識者との食事やミーティング

上記はあくまで傾向です。WEBメディアの中には、体系的に情報をまとめたものもありますし、書籍の中にも個別的な情報のものもたくさんあります。ただ大体はこんな感じかなと。

要するに何が言いたいのかと言うと、体系的に学ぶべきジャンルの勉強だけは「絶対に書籍を読め!」ということです。

正直、書籍とそれ以外の手段には、網羅性という観点でそれくらい大きな隔たりがあります。もう一言で言うと、本を読まないビジネスマンは終わってるということです。

キャリアに役立つ勉強術のまとめ

前回の記事からまとめると次の通りです。

勉強の3ステップ
  1. 何のために勉強をするのか?(Why)
  2. 何を勉強するのか?(What)
  3. どうやって勉強するのか?(How)

上記を見定めて、効率よく意味のある勉強をしようという話をまとめました。

僕はTwitterをやっている人間なのですが、Twitterでは最近こんな発言をよく目にします。

Twitterは、勉強になるなぁ!

(いやいや、本当かそれ?)と考えたのがきっかけで今回このような記事を書きました。

Twitterも含め、今の世の中には情報がそこら中に溢れています。そしてそういう情報に多く触れていると、何だかどんどん物知りになっていき、自分が賢くなっている感覚になります。僕も頻繁になります。

ただ気をつけたいのは、物知りなだけで仕事ができない人に価値はないのです。僕はそうなりたくないし、そんな方の未来は明るくないと思います。(Twitterで有益な情報収集をされている方ももちろんいます)

キャリアにしっかり役立つ勉強を日々心掛けたいものです。本記事はあくまで僕の考えであり、これが正解というものではありません。他にも良い勉強法や考え方はあると思います。

ただ、この記事があなたの勉強法について考えるきっかけにでもなれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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