必ず知っておきたい営業の職務経歴書のポイント

梅田翔五

こんにちは。梅田翔五です。

今日は、営業の方が職務経歴書を作る上で、重要なポイントについて書きたいと思います。

こちらの記事を読んでいただくことで、職務経歴書クオリティが上がることはもちろんですが、まだ転職を考えていない営業の方も、普段の仕事で一体どんなことを意識しておくと良いのかヒントが得られると思います。

職務経歴書とは、転職活動時にあなたの業務経験やスキルを企業に伝えるための書類です。

これまでにどのような仕事に携わり、どのような経験や技能を持ち、それをどう活かすことができるかを記載します。

A4サイズの用紙で作成するのが一般的で、枚数に制限はありませんが、経験社数1社につき0.5~1.5枚程度で書いていくのが無難かなと。

フォーマットはネットで探せばいくらでも出てきますので、ここでは割愛します。

この職務経歴書、内容次第で書類選考の通過率が大きく変わりますし、面接前に面接官が読むので、面接が始まる前からあなたの印象を左右すらしてしまうので、是非しっかり作っておきたいもの。

また、手を抜かずに作成することで自身の強みや、過去の話がまとまるので、面接の準備にもなると言えます。

そんな職務経歴書において、営業の方が書くと良いポイントは、以下4点。

書くべきポイント
  1. 営業としての成果
  2. 成果を出すためのプロセス
  3. 個人成果にはつながらないが、会社に貢献したこと
  4. あなたの仕事観

1つずつ解説していきます。

この記事を書いた人
転職エージェントの梅田翔五

元転職エージェント

梅田 翔五

Shogo Umeda

プロフィール

上智大学経済学部経営学科を卒業後、大手内資系製薬会社に入社。
その後、転職エージェントとして多くの人のキャリアに向き合い、求職者の転職活動を支援。

現在は、元転職エージェント管理職の知見を生かし、個人でキャリアや転職における支援を行うキャリア支援家として活動。
情報発信やイベント登壇、記事執筆、個人からのご相談などを行っています。
梅田翔五のプロフィールページ

①営業としての成果

営業という職は、世の中のどんな職種よりも成果が定量的に測りやすいと言えます。というか、成果を測るからこそ営業と呼べるのかもしれません。ですので、まず必ず書かなければいけないのは、営業としての定量的な成果です。

この点が欠けると、営業としてどうなんだ?と不信感を与え、かなり書類通過率が落ちる印象があります。会社によって追う指標が異なるので、売上なら売上を、粗利なら粗利を、受注件数なら受注件数を書いてください。

そしてもう1つ大事なのは目標に対しての達成率です。勤務してる期間にもよりますが、直近2年分くらいは数字があるとわかりやすいでしょう。

  • 2018年上期 目標2,000万 実績2,200万(達成率110%)
  • 2018年下期 目標2,000万 実績1,800万(達成率90%)
  • 2019年上期 目標3,000万 実績3,600万(達成率120%)
  • 2019年下期 目標3,500万 実績3,500万(達成率100%)

あとは表彰歴や、客観的に見て成果をアピールできる指標があれば、そういったものも是非書いてください。

成果の例
  • 新人賞受賞
  • 2018年上期 達成率 支店1位
  • 売上高1500名中7位
もし、あなたがマネジメントを務めているのなら、上記はチームの数字や実績を書くのが一般的です。ここまで読んでお気付きかと思いますが、要するに営業の転職活動は、営業実績が良ければ良いほど有利になるというのは揺るぎない事実なのです。

②成果を出すためのプロセス

続いては、①の成果を出すためのプロセスを書きましょう。たとえ成果を出すことができていたとしても、このプロセスをどのように取り組んできたかの内容で、さらに評価が大きく変わります。

この②の内容次第で、(運が良かっただけなのかな)(この会社では通用したけど、うちでは厳しそうだな)と判断されてしまうこともあれば、(この取り組み方が考えられるなら、うちの会社でも通用する!)と再現性を見出され、高評価をもらうこともできるわけです。

このプロセスを書く上で重要なのは、具体的であること。そして端的であること。若手営業の子が初めて職務経歴書を作ると、以下のようなNG例によく陥りますので参考にしてください。

【NG例1】精神論になる
「お客様目線を心掛けて」「絶対に達成するという意思を持って」などの思いは大切ですが、プロセスの説明としては不適切です。具体的な行動を書きましょう。
【NG例2】めちゃくちゃ長い
なるべく具体的に詳細を伝えたいと考え、事細かに1〜10まで説明してしまう方が、結構多いです。この点については好き嫌い分かれるので、絶対に駄目とは言いませんが、長すぎる文章は正直読む気がしないのと、文章をまとめられないこと自体が、営業として伝える能力が低い印象を僕は受けます。
【NG例3】量だけの話になる
「人より多く訪問しました」「人より多く架電しました」などの営業プロセスの量にこだわることは、営業の実務においては非常に大切ですが、これだけだと今の時代の転職活動においては、マイナスイメージなことが多いです。

というのも量だけの話は、思考力が弱い印象を与えます。今の時代はネットが発達し、お客さんが賢くなっているため、営業にもより知力が求められると言われており、そうした能力に欠けると判断されかねません。

もし量の話を書くのなら、セットで必ず質を高めような話も書いておきたいですね。

【NG例4】皆やってるような話
職務経歴書は、アピールのための書類です。ですので、皆がやってるような当たり前のエピソードは、正直読んでて面白くないですし、当然あまり評価されません。
ただ、この点についてはこれまでの営業活動がモノを言うのであり、これまで当たり前のことしかやってこなかった人は、書くことに困ってしまいます。
普段から工夫したり、他人とは違う視点を持って営業に取り組んでおきたいですね。
じゃあ何書けば良いの?という方。

この記事を読んでくれているあなたがどんな営業をしているのか不明なため、なかなかアドバイスがむずいですが、僕からはこの本をオススメしておきますね。

営業の工夫の仕方、プロセスの考え方についてわかりやすく解説されています。

是非読んでみてください。

③営業成果にはつながらないが、会社に貢献したこと

営業成果にはつながらないが、会社に貢献したことで、次の会社にアピールできそうなものを書きましょう。

  • 採用面接官を1年間務めた
  • 新人営業の研修担当を務めた
  • 全体で使う営業資料の作成をしていた

営業は、あくまで営業として実績を出せるかが最重要。なのでこの③は、プラスアルファのアピールであることは理解しておきましょう。たまに、①②の成果をすっとばして、③貢献の部分を職務経歴書や面接でアピールし過ぎてしまう方がいるので注意です。

しかし、ベンチャーなどで営業にも多様なスキルを求めているような場合には、意外とこの③が刺さったりすることもあります。

この点については、過去のこちらの記事をご参照ください。
梅田翔五 ベンチャーへの転職で見過ごしがちな3つのこと

④あなたの営業観

あなたが、営業活動をする上で大事にしていることや、これから実現したいことなどがあれば、自己PRなどに書いておきましょう。ここはなるべく素直に書くことで、あなたとマッチする会社に出会う確率が高くなります。

例えば「営業実績で評価される環境に身を置き、営業力を高めていきたい」と書いた場合、評価制度があまり成果を反映しない会社では、書類選考の時点で落とされるかもしれませんが、これは良い落ち方だと思います。

自分の思想とマッチしない会社は、お互いのために落とされてしまうことも時に大切なわけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。これら4点を踏まえて書いてもらうだけで、営業職の職務経歴書のクオリティはグッと高まると思います。

良いポイント
  1. 営業としての成果
  2. 成果を出すためのプロセス
  3. 個人成果にはつながらないが、会社に貢献したこと
  4. あなたの仕事観

ただ忘れないでおきたいのは、あくまで職務経歴書はこれまでの自分をアピールするもの。ですので、何よりも重要なのは普段の営業活動そのものなんですよね。

僕もiCAREの営業として日々精進していきまーーーーーす!!!最後までお読みいただきありがとうございました!

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