このページのリンクにはプロモーションが含まれています。
- スタートアップとベンチャーの違い
- スタートアップとベンチャーのそれぞれの特徴
- 日本の代表的なスタートアップ一覧
最近、「スタートアップとベンチャーの違いってなんですか?」という質問を何度かいただくことがありました。
「スタートアップ企業に転職したいけど、ベンチャー企業と何が違うの?」
「スタートアップって日本でいうと例えばどの会社のこと?」
といったように、スタートアップやベンチャーについて疑問を持っている方はたくさんいるでしょう。
この記事では、転職アドバイザーとして長年の経験を持つ私が…
スタートアップ企業とベンチャー企業の違いやそれぞれの特徴などを紹介していきます。
ジャンプできる目次
年間2万以上の転職実績のある『リクルートエージェント』では、ベンチャーへの転職実績も豊富です。 優良ベンチャー求人には限りがあるので、早い者勝ちです。登録はお早めに! 特に今後は不景気の影響で求人数が減少してしまう可能性があります。少しでも転職を考えているなら、今のうちに、まず一度相談だけでもしてみましょう。 過去30日間の登録者数671人!
そもそもスタートアップ(Startup)とは、アメリカのシリコンバレーで生まれた言葉です。
日本では、設立6年以内、従業員50人以下の比較的歴史の浅い小規模な会社をスタートアップと呼びがちですが、アメリカでは違います。
アメリカでは、設立年数や会社の規模は関係なく、今までにない全く新しいビジネスモデルを開発し、短期間で急成長を成し遂げる集団のことをスタートアップと定義しています。
また、単に規模が小さい、設立して間もない会社は「中小企業」(スモールビジネス)と認識されています。
そして、ベンチャー企業というのは日本人が作った和製英語です。
日本でいうベンチャー企業とは、新しい技術や知識を軸に、大企業では実施しずらい小回りの効く経営や、思い切った決断をする中小企業のことと考えていいでしょう。
なお、アメリカで「Venture」というと、Venture Capitalなど投資をする企業や人のことを指します。
短期間でのEXIT(エグジット)を目指すのであればスタートアップ
まず、スタートアップとベンチャーの違いは、それぞれの企業が設定している「ゴール」です。
ベンチャーの場合、中長期的に課題解決に取り組んでいますが、スタートアップは短期間でのEXIT(エグジット)を目的にしています。
EXIT(エグジット)とは、ベンチャービジネスや企業再生において、創業者やファンド(Venture Capitalや再生ファンドなど)が株式を売却し、利益を手にすること。
EXITの方法としては、株式公開、株式譲渡、経営陣に夜会社の買収など。
企業によって事業目的などはさまざまですが、EXIT(エグジット)を目指すかどうかで手段は大きく変わってきます。
実際に短期間でEXIT(エグジット)させるにはイノベーションが必要であり、スタートアップの組織体制は重要です。
そうなんです!
アメリカでいうと「Google」や「Facebook」なんかもスタートアップの代表例ですし、
日本では、「メルカリ」や「キャッシュ」なんかも注目されているスタートアップです!
スタートアップは、ファウンダー含め即戦力メンバーで構成されており、既存のビジネスモデルもない中で模索しながら新しいサービスを開発し、急激な成長を目指しています。
短期間でEXIT(エグジット)を目指すにはそれなりの体制が必要になりますが、一攫千金を狙った投資も含めて、多くの経営者や起業家が日々挑戦を続けている事例がたくさんあります。
スタートアップとベンチャーの違い
大きく分けてスタートアップとベンチャーの違いは、下記の4つです。
- ビジネスモデルの作り方
- 収益モデルの有無
- イノベーションと社会貢献への意識
- 成長スピードと出口戦略への意識
それぞれ詳しく説明してきます。
違い1:ビジネスモデルの作り方
まず、起業した時点でスタートアップにはきちんとしたビジネスモデルはありません。
創業メンバーが知恵を出し合い、資金調達やプロダクトの作成を行ったり、模索しながら最適なビジネスモデルを作っていきます。
一方ベンチャーは、既存のビジネスモデルをベースに事業を展開していくので、ある程度稼げる目星がついていることが多いでしょう。
違い2:収益モデルの有無
スタートアップは、収益モデルを確立しないまま起業するケースも珍しくありません。
Venture Capitalなどからサポートを受け、事業を展開していきながら収益モデルを確立していくこともあるでしょう。
一方ベンチャーは、ある程度の利益がなければ経営を存続できないので、創業時点で収益モデルも確立した状態を整えています。
違い3:イノベーションと社会貢献への意識
スタートアップは、イノベーションと社会貢献を強く意識しています。
手がけている事業がイノベーションや社会貢献に繋がらなければ、スタートアップ企業とは呼ばれません。
一方ベンチャーは、イノベーションや社会貢献とは関連性が薄い事業に取り組んでいる場合も多々あります。
違い4:成長スピードと出口戦略への意識
スタートアップは、急激な成長を目指しているので、出口戦略ありきで事業計画を進めています。
一方ベンチャーは、会社を長く存続させることを目標にしていたり、将来的に株式公開(IPO)を目指している場合もあります。
そのため、時間をかけてじっくり成長を目指すパターンも多く、スタートアップに比べると成長スピードは基本的に遅いと言えるでしょう。
なるほど!
立ち上げの時点でスタートアップとベンチャーは考え方が違いますね。
仰る通りです!
これでスタートアップとベンチャーの違いについてイメージが膨らんだでしょうか。
- ビジネスモデルの作り方
- 収益モデルの有無
- イノベーションと社会貢献への意識
- 成長スピードと出口戦略への意識
そもそもスタートアップ企業とベンチャー企業の特徴とは?
まずは、スタートアップ企業からです。
スタートアップ企業の特徴
投資家は下記のような特徴のあるスタートアップ企業を投資先として選んでいます!
- 短期間での成長を目指している
- 斬新性のあるビジネスを展開している
- イノベーションを意識している
- 社会貢献を目指している場合が多い
- 出口戦略を強く意識している
- 20代〜30代の若い社員が多い
それそれの特徴を詳しく確認していきます。
特徴1:短期間での成長を目指している
前述でも説明した通り、スタートアップは短期間での成長を目指しています。
資金調達が壁となるケースもありますが、エンジェル投資家やVenture Capitalから投資を受け、急激な成長を達成しているスタートアップ企業がたくさんあります。
特徴2:斬新性のあるビジネスを展開している
世の中に新しい物や技術を提供しているのは、スタートアップ企業の大きな特徴です。
既存のビジネスではなく、斬新性のあるビジネスを展開し、世の中に新しい価値を生み出すことを目指しています。
特徴3:イノベーションを意識している
ほとんどのスタートアップ企業はイノベーションを意識しています。
「今までに無いイノベーションを通じ、人々の生活と世の中をかえる事」というのが、起業家がスタートアップ企業を立ち上げる最も多い理由です。
特徴4:社会貢献を目指している場合が多い
スタートアップ企業が作り出す商品やサービスは、世の中に役立つモノが多い傾向にあります。
普段の生活の中で便利にする機器や、これまでの常識を覆すIT技術を開発し社会に貢献しています。
特徴5:出口戦略を強く意識している
スタートアップ企業は出口戦略を強く意識しており、長期間経営を安定させることよりも、短期間のうちに最大限の成長を遂げ、ピーク時に撤退するケースも多々あります。
可能な限り利益を残して事業から撤退するのは、M&Aをイメージすると分かりやすいでしょう。
特徴6:20代〜30代の若い社員が多い
スタートアップ企業は、20代〜30代の若いメンバーが多く、基本的には少人数で事業を進めています。
即戦力となるメンバーが集まって事業を立ち上げており、若手メンバーを中心に短期間で勢いを持って事業を成長させています。
- 短期間での成長を目指している
- 斬新性のあるビジネスを展開している
- イノベーションを意識している
- 社会貢献を目指している場合が多い
- 出口戦略を強く意識している
- 20代〜30代の若い社員が多い
ベンチャー企業の特徴
次にベンチャー企業の特徴を確認していきましょう。
- 金融機関からあまり資金調達をしない
- 少ない資本で設立するケースが多い
- 年功序列ではなく成果主義、能力主義
- 経験がなくても活躍できるチャンスがある
- 社員の給料は割と高い傾向にある
- スタート時の予測を大きく上回る可能性がある
それぞれの特徴を詳しく説明していきます。
特徴1:金融機関からあまり資金調達をしない
将来の安定した経営が未知数なベンチャー企業に、金融機関が融資するケースはあまり多くありません。
金融機関は安全な資金提供を前提としているため、融資を断られたベンチャー企業は、自身で開拓している人脈に頼らざるを得ません。
特徴2:少ない資本で設立するケースが多い
ベンチャー企業の経営者は、社会のニーズにタイミングを合わせることを強く意識しているため、資金が少ない段階でも設立するケースは多々あります。
経営を続けながら資金を確保していくという視点を持っており、社会のニーズに遅れないことを最優先と意識しているのです。
特徴3:年功序列でなく成果主義、能力主義
効率的でスピーディーな経営を行うために、多くのベンチャー企業では成果主義や能力主義を取り入れています。
日々の仕事の成果をしっかりと評価することで、社員の特出した能力が様々な場面でより一層発揮され、経営の活性化に繋げています。
特徴4:経験がなくても活躍できるチャンスがある
革新的なアイディアを持つ社員の存在は、ベンチャー企業にとって大きな成功要因です。
たとえ業界未経験の新入社員でも、斬新な能力や技術力を持って入れば、大いに活躍できる場がたくさん用意されています。
特徴5:社員の給料は割と高い傾向にある
ベンチャー企業は、代表取締役を頂点とした階層化した命令系統、権限系統の企業とは異なり、基本的にフラットな経営組織なので、給与に関しても階層化されていないことが多いです。
そのため、組織のトップと社員との給料に大きな格差が生じません。割と高い給料をもらっている社員もたくさんいるでしょう。
特徴6:スタート時の予測を大きく上回る可能性がある
ベンチャー企業は、日本の経済成長の「起爆剤」と言われています。その背景には、ベンチャー企業は大化けする可能性を秘めているからです。
既存企業が守りの経営から抜け出せない現状に対して、ベンチャー企業は大化けし、日本の経済に新風を吹き込む大きな役割も担っています。
- 金融機関からあまり資金調達をしない
- 少ない資本で設立するケースが多い
- 年功序列ではなく成果主義、能力主義
- 経験がなくても活躍できるチャンスがある
- 社員の給料は割と高い傾向にある
- スタート時の予測を大きく上回る可能性がある
日本の代表的なスタートアップ企業一覧
はい!実は日本にも数多くのスタートアップ企業があるんですよ!
下記に日本の代表的なスタートアップ企業を10社まとめた表を作ったのでご覧ください。
企業名 | 業種 | 公式サイト |
株式会社レトリバ | AI・VR | https://retrieva.jp |
GLM株式会社 | モビリティ・ロボティクス | http://glm.jp/jp/ |
株式会社ユビレジ | IoT | https://ubiregi.com |
elDesign株式会社 | サステナビリティ | https://eldesign.jp |
ディチャーム株式会社 | ヘルスケア・シニアサービス | https://dignitycharm.co.jp |
株式会社すららネット | 教育 | https://surala.jp |
株式会社FOLIO | 金融 | https://folio-sec.com |
リーウェイズ株式会社 | 建築・不動産 | https://leeways.co.jp |
株式会社PR TIMES | マスコミ・メディア | https://prtimes.co.jp |
株式会社ドリームインキュベータ | コンサルティング | http://www.dreamincubator.co.jp |
はい!この10社はスタートアップ企業として成功している代表例です。
ほかにも日本には社会に貢献しているスタートアップ企業がたくさんありますよ!
スタートアップ企業に必要な人材とは
ここまで、スタートアップ企業の特徴などを説明してきましたが、
実際スタートアップ企業が必要としている人材はどんなメンバーなのでしょう。
そうですね。
具体的には下記のような人材をスタートアップ企業は求めています!
- 即戦力のメンバー
- 適切な判断を下せるメンバー
- 効率的な仕組みを作れるメンバー
- 逆境に強いメンバー
それぞれ詳しく確認していきましょう。
必要な人材1:即戦力のメンバー
スタートアップ企業は、成長までに費やせる時間が限られているため、人材育成に注力する余裕はありません。
事業を円滑に進めることに全力を注ぐ必要があるので、即戦力の人材を求めているケースがほとんどです。
必要な人材2:適切な判断を下せるメンバー
イノベーションを形にするには、一つひとつの選択が非常に重要です。
もし間違ったとしても、すぐに方向性を変更できる適切な判断力がある人材は必要とされています。
必要な人材3:効率的な仕組みを作れるメンバー
情報収集はどんな仕事でも大切ですが、それを正しくアウトプットしていくことはさらに大切です。
同じチームとなったメンバーが、能力を発揮しながら事業を進めていくために、アウトプットを行いながら効率的な仕組みを作れる人材は必要とされています。
必要な人材4:逆境に強いメンバー
事業を形にしていくことは容易ではないので、スタートアップ企業では、様々な壁にぶつかることがあります。
経営が安定しにくいという点からも逆境に強い人材でないと、スタートアップ企業で働くことは難しいでしょう。
なるほど!
これだけ兼ね備えている人材であれば、事業を引っ張っていけそうですね!
仰る通りです!
どんな会社もそうですが、スタートアップ企業も「会社の核」となるメンバーを求めています!
- 即戦力のメンバー
- 適切な判断を下せるメンバー
- 効率的な仕組みを作れるメンバー
- 逆境に強いメンバー
もしスタートアップ企業へ転職したければ
この記事を読んでいる人の中には、スタートアップ企業への転職を考えている人もいるでしょう。
転職サイトやハローワークでも求人情報は得られますが、
私のおすすめは「転職エージェント」を活用することです!
転職エージェントを活用すれば、転職サイトなどでは受けられない手厚いサポートを受けられるほか、
ハローワークでも教えてくれない非公開求人の紹介なども行ってもらえます。
数多くのスタートアップ企業の求人案件を保有しているエージェントもあるので、
ぜひ活用して転職を成功させましょう!
下記に、おすすめの転職エージェントをまとめた記事を貼っておくので参考にしてみてください。
まとめ|スタートアップ企業とベンチャー企業の違いはエグジットを目指すかどうか
今回は、スタートアップ企業とベンチャー企業の違いや特徴について詳しく説明させていただきました。
説明した通り、まず短期間でのエグジットを目指していることは、スタートアップの大きな特徴です。
また、イノベーションや社会貢献を意識していることもお分かりいただけたと思います!
もしこの記事を読んでいる方の中に、スタートアップ企業へ転職しようと思っている方や、
スタートアップ企業を立ち上げたいとお考えの方がいれば、ぜひ応援させていただければと思います!
よかったです!
多くの方がベンチャー企業への転職に成功できるように応援しています!