ビジネスマンは、Twitterをやるべきなのか

梅田翔五

こんにちは。梅田翔五です。今日は、『Twitter』について書いてみたいと思います。

この記事を読んでいる方の多くは、おそらく僕のTwitterのリンクから流入してると思うのでご存知でしょうが、今ビジネスマンの間でTwitterが流行っていますね。流行りというか、定着してきたというか。

Twitterが、日本のビジネスマンの間でこんなに流行ったのは、元ZOZO 執行役員 田端さんの著書『ブランド人になれ!』の影響が、やはり大きいでしょう。「フォロワー1000人を超えない人間は終わっている」という言葉に衝撃を受けた人も多かったのでは?

この本が出たのが、たしか2018年6〜7月あたりで、そこから徐々に口コミも広がり、ビジネス利用のユーザーが増え続けた印象です。あの本が出るまでTwitterは匿名でやるもので、実名はFacebookという使い分けをされていた方も多かったように思います。

何を隠そう僕もあの本を読み、2018年8月12日に実名のTwitterアカウントを作りました。そこから約1年10ヶ月、毎日欠かさずツイートし続け、何とかこんな感じでフォロワーが普通の会社員にしては、ちょっと多いアカウントになっています。

そんな僕が「本当にビジネスマンは、ツイッターをやった方が良いのか?」というテーマで実体験も踏まえ、今日は書いてみようと。僕はSNSマーケのプロでもなんでもないですが、素人が続けたからこその知見として、少しは皆さんの参考になることありますよきっと。

まず最初に言いたいのは、フォロワー数を増やすノウハウみたいな話は一切書きません。そこらへんの話は、他の記事を探せばいくらでも出てくるので。僕が今日フォーカスしたいのは『Twitterをやる目的』です。

この記事を書いた人
転職エージェントの梅田翔五

元転職エージェント

梅田 翔五

Shogo Umeda

プロフィール

上智大学経済学部経営学科を卒業後、大手内資系製薬会社に入社。
その後、転職エージェントとして多くの人のキャリアに向き合い、求職者の転職活動を支援。

現在は、元転職エージェント管理職の知見を生かし、個人でキャリアや転職における支援を行うキャリア支援家として活動。
情報発信やイベント登壇、記事執筆、個人からのご相談などを行っています。
梅田翔五のプロフィールページ

『あなたはなぜTwitterをやるのでしょうか?』

Twitter

Twitterというのはツールであり、フォロワー数というのは何かを成すためのプロセスでしかなく、その成したい何かを定義せずしてフォロワー数を増やすことは、意味のない努力になりかねません。

ただ、その目的を定めるのが苦手な人が多いということが、これまで色んな人と話してきてわかったので、この記事でちょっとしたヒントを提供したいなと。

そのヒントとは、Twitterをやる具体的なメリットを列挙すること。Twitterでどんなメリットが得られるのかを知れば、具体的に自分の目的がイメージしやすくなると考えました。以下がそのまとめです。

ビジネスマンがTwitterをやるメリット

【会社への貢献】

1:会社の売上につながる

2:会社の採用につながる

【個人のメリット】

3:個人での仕事につながる

4:社内への発信

5:予期せぬ出会い

6:情報収集

1つずつ解説します。まずビジネスマンがTwitterをやる場合、次の2つに分けることができると僕は考えています。

  • Twitterを用いて会社に貢献をし、その結果自身が評価されメリットを享受するパターン
  • 単純に自分自身が直接メリットを享受するパターン

【会社に貢献】のパターンは主に『売上に繋がるか』『採用に繋がるか』の2つです。

①会社の売上に貢献

売上

会社の売上に貢献というのは、PRや広告と考え方は近いかと。Twitterを用いて、製品やサービスの認知度を高めたり、信頼性・ブランドイメージを高めることで、商談や受注につながる活動を指します。

ここで気をつけたいポイントは、Twitterが向いている分野と向いていない分野があるということ。基本的にTwitterで商談や受注を獲得しようとする場合、toC向けの商材やサービスの方が向いていると感じます。

Twitterはあくまでプライベートで使っている方が多いので、日常の情報収集に使われているのではないかと。僕も転職エージェントでキャリアアドバイザーを務めていた頃は、よく転職希望者の方からDMをいただき、そのまま自社サービスにご登録いただいてました。

また、toBの中でもITベンチャーを対象にした製品やサービス営業職・起業家・WEBマーケター・採用人事などを対象にしているものだと見込みがありそうです。理由はシンプルで、今挙げた職種などは、Twitterユーザー数が比較的多く、潜在価値が高いと考えられるからです。

あくまで僕の印象ですが、逆に大企業向けのサービスや、経理、労務向けのサービスなどは、なかなかTwitter発信からの成果を出すのは難しいように感じます。おそらくユーザー自体はいるのでしょうが、この層は匿名アカウントでひっそりTwitterをやってることが多く、狙ってリーチすることが結構むずいかなと。

②会社の採用に貢献

採用

採用に貢献するケースは、極端に分けると次の2パターンです。

  • 応募を集める
  • 志望度を高める

[応募を集める]というのはシンプルで、会社や求人を認知してもらい、応募をしてもらうこと。
[志望度を高める]というのは、社員の生の声やイベントなどをTwitterで発信することで、よりカルチャーや雰囲気を伝えることができ、そこに魅力を感じた方の入社意欲が高まります。

大手のように知名度やブランドがない会社は、このTwitterでの採用活動というのは、なかなか効果を発揮します。僕も自社採用に関わっていますが、Twitterを見て志望度が上がったという方が実際によくいますし、入社を決めてくれた方もいますので、この点を実感しています。ポイントは飾らず、そのままのキャラクターや会社の雰囲気を発信することだと思いますね。

ここからは、個人のメリットです。

③個人での仕事につながる

個人での仕事

タイトルそのままで、会社を通さず個人で仕事をいただく機会が増えること。Twitterで発信をし続けることで、あなた個人がどんな人間なのか、どんな専門的知識やスキルを持っているのかを、多くの方に認知してもらうことが可能です。

例えば、僕が今書いているこのコラムもTwitterで知り合った方からお話をいただきました。あとはイベントで登壇のお話をいただいたり。この点は、職種や個人のスキル次第で依頼内容も大きく変わると思います。

ただ気を付けたいのは、Twitterからは怪しい依頼や誘いも多いです。付き合う人を誤ると自身の信用も失いかねなかったり、トラブルに巻き込まるなんてこともありえるので、ここは慎重に。

④社内への発信

社内での発信

この点は見過ごされることが多いのですが、Twitterは社外だけでなく、社内への発信効果もあります。というのも同じ会社の人は、あなたの発信をあなたが思っている以上に見ているのです。
(実名や社名を出してTwitterやっている人に限りますが)

あなたが何か炎上するようなことを言ってないかと監視してる人もいれば、あなたが普段どんなことを考えてるのかこっそり覗いてる人もいます。

そして、社内の人の多くは見てることを悟られたくないのか、いいねやリツイートはしてきません。

僕は前職の転職エージェント時代、社内の人から「実はTwitter見てます」「実はTwitterフォローしてます」と同じ部署だけでなく他部署の方も含め、総勢30人くらいから言われました。

これは少し怖いことのような気もしますが、正しい発信・等身大の発信をしていれば、社内の味方が増えるので良いこともたくさんあります。

特に普段関わらない他部署の人から声を掛けてもらい、情報交換の機会を得たり、社外に発信をしていること自体が社内で評価をされ、思いもしていなかった仕事を任されたりすることもあります。

⑤予期せぬ出会い

出会い

Twitterの特徴の1つは、知らない人といきなりコミュニケーションをとっても許される空気感です。この空気感だからこそ生まれる想定外の出会いがたくさんあります。

またお互いの発信を見た上でコミュニケーションを深めていくので、下手すると、リアルで知り合うよりも打ち解けるのが早いなんてことが本当にあるのです。

僕は、Twitterを通して100人以上の方とお会いしましたが、この方々との出会いで価値観やライフスタイルが変わり、人生が変わったと言い切れます。今勤めているiCAREに転職しようと思うようになったのも、Twitterの影響が大きいです。

誰彼かまわず会えば良いという話ではないですが、刺激を与えてくれる方、知らない世界を教えてくれる方との予期せぬ出会いは、これからも大切にしていきたいなと。

⑥情報収集

情報収集

これは、もうそのまんま。Twitterをやることで得られる情報がたくさんあります。ビジネスマンがTwitterをやることが一般的になり、数年前なら考えられないくらいにさまざまなノウハウがTwitterに溢れています。

また、日常のニュースに関する個人の発信も多いため、メディアからの情報だけでなく、世論を知ることができる点も重要ではないかと。

まとめ

はい、というわけで以上が『ビジネスマンがTwitterをやる6つのメリット』でした。これら6つを知った上で、あなたは何のためにTwitterをやるのか?

別に1つに絞る必要はないですし、もし特に得たいものがなかったのなら、やる必要はないかもしれません。もしくは匿名で気楽にやるくらいがちょうど良いかも。

そしてTwitterには、デメリットやリスクも確実にあるので、用法・用量を守り正しく使いましょう。(ぶっちゃけ僕も一時期Twitterにのめり込み、時間を取られ過ぎていたので、最近は仕事や勉強のため見る時間を減らしていますw)

あと今日の記事は、SNSマーケ的な視点では全く書いてないので、もうちょいマーケ視点で考えたい方は、こちらの本なんかがオススメです。

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