今の仕事の何が嫌なのか?自分の不満を正しく把握する3つのステップ

自分の不満を解消する3つのステップ

こんにちは。梅田翔五です。

今日は、仕事の不満や悩みを抱えて悶々としている人たちを対象に、記事を書きたいと思います。

僕はこれまでに、仕事の悩みや転職の相談を多くの方から受けてきましたが、その過去の経験から確信しているのが、『人は自分の不満を整理するのが、めっちゃくちゃ下手』ということです。

実際に、相談を聞いていると…あれが嫌、これが嫌と不満自体はポンポン出てくるものの

「じゃあどうしたら解消できるのか?」
「そもそも何が1番嫌なのか?」

という生産的な解消策が導き出せない方の多さたるや。そして、それは自分自身の不満を正しく整理できていないことが、最大の要因だと考えています。

現状の不満が正しく整理できるようになれば、次の行動を考える糸口になります。特に仕事やキャリアに悩む方は是非、以下の不満整理の3ステップを試してみてください。

あくまで僕が考えたものですが、自分の不満が正しく把握できるようになるので、やってみる価値はあると思います。あ、あと異論は認めますので、是非他の良い方法があれば、ご意見ください。
この記事を書いた人
転職エージェントの梅田翔五

元転職エージェント

梅田 翔五

Shogo Umeda

プロフィール

上智大学経済学部経営学科を卒業後、大手内資系製薬会社に入社。
その後、転職エージェントとして多くの人のキャリアに向き合い、求職者の転職活動を支援。

現在は、元転職エージェント管理職の知見を生かし、個人でキャリアや転職における支援を行うキャリア支援家として活動。
情報発信やイベント登壇、記事執筆、個人からのご相談などを行っています。
梅田翔五のプロフィールページ

ステップ 1 まずは全て書きだそう。

不満を整理できてない方の多くは、『書き出す』という作業をしてないことがほとんど。大体は頭の中で悶々&グルグルと考えて終わっています。ですが人間は、頭の中だけではほとんどの物事が整理できないことを理解しておきましょう。

日々のスケジュール、仕事上の記録など何でもそうですが、紙やPCなどに書き出し、それを時系列や管理番号などをつけて並び替えて保管することで、わかりやすくまとまりますね。

これは『不満』も同じなのです。

まずはあなたしか見れない形で、ノートにあなたの仕事上の不満を全て書き出してみてください。どんな些細なことでも構いませんし、誰に見せるわけでもないので思いっきり愚痴っぽくて良いでしょう。ちなみに僕のオススメはPCやスマホでなく、紙に書き出すことです。

以下、例としてはこんな感じ。

人材系企業の営業を務めるA君(25歳)の不満
  • 職場に尊敬できる先輩がいない
  • 成長が鈍化している気がする
  • 家から職場まで90分かかる
  • 会社のやり方が古臭いと感じる
  • 給料をもっと上げたい
  • 何となくもっと他のことに挑戦してみたい
  • 業界に先行き不安を感じる

とまあ人間、不満を一度抱えてしまうとあれもこれも嫌になってくるもので、書き出すとこんな感じで沢山出てくる方、結構いらっしゃると思います。

ステップ 2 不満占有度で分けよう

不満を全て書き出したら、その不満を『不満占有度』で2つに分けてみましょう。不満占有度というのは、僕が勝手に作った言葉です。これは簡単に言うと、1つの物事に対する不満を、大きな不満と小さな不満に分けるということです。

というのも、人は何か大きな不満を持つと、どんどんその会社や人の悪いところが目につくようになります。そして、今まで気にしていなかった小さいことまでが不満となってしまい、それらを並列に考えてしまいがちです。

正直、この状態だと何が根本から解決すべき不満で、何が大したことのない不満なのかが、全くわかりません。ですので、是非あなたが抱えている不満の中でも、大きく占有している不満は何なのかを見極めましょう。

不安占有度による影響
  • 不満占有度【大】→あなたにとって大きな不満。
    これが解消されるとインパクトが大きい。
  • 不満占有度【小】→あなたにとって小さな不満。
    不満だけど正直これ単体で考えると大したことない。

先程の例を当てはめると以下のような感じです。
※この分け方はあくまで例なので、分け方は人それぞれです。悪しからず。

不満占有度【大】

  • 職場に尊敬できる先輩がいない
  • 成長が鈍化している気がする
  • 会社のやり方が古臭いと感じる
  • 業界に先行き不安を感じる

不満占有度【小】

  • 給料をもっと上げたい
  • 何となくもっと他のことに挑戦してみたい
  • 家から職場まで90分かかる
実際に図に落とし込んでみるとこんな感じです!
不満占有度

不満占有度で不満を分けた図

不満占有度を分けることができたら、次のステップをみていきましょう。

ステップ3 解消難易度で分けよう

ステップ3では、不満占有度で分けた不満をさらに『解消難易度』で分けます。解消難易度というのは、言葉のとおりで解消することの難易度です。

解消難易度について
  • 解消難易度【高】
    不満だし、自分じゃ解消困難。
  • 解消難易度【低】
    不満だけど、頑張れば解消できそう。時間が経てば解消されそう。

この2つは、正直全くの別物なので、分けて考えた方が良いなと僕は考えます。また、この解消難易度を分別する際、気を付けたいのが『過度な自責』『過度な他責』です。

全ての不満を(これは自分のせいだ…)もしくは(これは自分のせいじゃない…)とするのは、どちらも不健全な状態であり、解消策を導き出すのが難しくなります。

なかなか、自責と他責のバランスを整えるのは難しいですし、正解もありませんのでこの点は、誰かに相談してみても良いでしょう。また、その際には1人だと偏りますので、全く立場や所属が異なる人たち複数人に意見をもらえると良いように思います。

ステップ2から、さらに解消難易度を加えるとこんなイメージ。
※この分け方はあくまで例なので、分け方は人それぞれです。悪しからず。

解消難易度の例

解消難易度の4象限マトリックス

ここまで分割して、各ゾーンの捉え方を僕なりに解釈すると、こんな感じ。

■右上(解消難易度 高:不満占有度 大)

不満占有度が大きく、解消難易度も高いゾーン。
言い換えると、不満として大きいが、解消が難しい。
ここは最も厄介なため、不満を抱えてこのまま過ごすか、環境を変えるかは真剣に向き合った方が良いでしょう。

例)業界に先行き不安を感じる→自分の年齢などを加味し、転職を検討する。

■右下(解消難易度 低:不満占有度 大)

不満占有度は大きいが、解消難易度は低いゾーン。
言い換えると、不満としては大きいが、解消しようと思えばできる。
ここは解消した時のインパクトが大きく、かつあなたの行動次第で解消できる不満なので、是非、今すぐにでも解消策を考え、行動に移しましょう。
またこのゾーンは、あなた自信を成長させる可能性を秘めている不満とも言えます。

例)成長が鈍化している気がする→職場で上司に申し出て、新しい仕事を振ってもらう

■左上(解消難易度 高:不満占有度 小)

不満占有度は小さいが、解消難易度は高いゾーン。
言い換えると、不満としては小さいが、解消が難しい。ここは、気にしていてもしょうがないと言えます。どーせ変えられないのなら、何か気にならなくなる方法を考えてみましょう。

例)通勤時間が長い →毎日、Youtubeで英会話の勉強する時間に充てる

■左下(解消難易度 低:不満占有度 小)

不満占有度が小さく、解消難易度も低いゾーン。
言い換えると、不満として小さいし、解消しようと思えばできる。
ここは、さっさと解消してください(笑)気にしてる時間がもったいないです。

例)何となくもっと他のことに挑戦してみたい →グロービスや英会話に通ってみる

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、自分の仕事の不満を整理するためのフレームワークについて書いてみました。

最後にもう一度まとめてみると、こんな感じです。

不満整理の3ステップ
  1. まずは全て書きだそう。
  2. 不満占有度で分けよう
  3. 解消難易度で分けよう

不満の整理をすることで、1つ1つの解決策について考えるきっかけになったり、人に相談をする時にも相手に伝えるべき内容が自分の中で明確になると思いますので、試しにやってみてください。

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それではまた!