このページのリンクにはプロモーションが含まれています。
こんにちは。熱血????キャリアコーチの鈴木利弘です!
前回は、転職エージェントの上手な使い方やエージェントと転職サイトの違いなどについてご紹介しました。

今回は、市場価値の考え方やキャリアの築き方についてお話していきたいと思います。
「市場価値を上げたい」という声は、若手を中心に多くの方から聞く機会が多いですが、誤解されがちな部分もありますので、戦略的なキャリア構築を進める際の参考にしてください。
今回は、Twitterでみなさんから寄せられた『熱血キャリアコーチに聞いてみたい質問』に答える形で、転職エージェントの活用方法など、私の考えをお伝えしていきます。(全3回)
Twitterで『熱血キャリアコーチに聞きたいこと』を募集したところ、たくさんの質問が集まりました。
今回は記事の内容をわかりやすくするため、転職nendoの佐々木さん(@sasaki_recruit)を相手にした会話形式も挟みつつ、質問にお答えしながら解説していくスタイルで進めていきます。
ジャンプできる目次
「市場価値と年収」


市場価値と年収を同じと考える人も多いのですが、実際には一緒ではありません。
年収を上げるには、実力や経験も重要ですが、「どの業界や職種で働いているのか。」この影響がかなり大きいんです。


成功している人の特徴として、最終的には業界などを考えて行動していますが、それよりも先に実力を付けることを考えていることが多いですよね。



でも、世の中の実力の評価はそこまで高くないので、いざ転職しようとすると、年収を下げるしかなくなります。しかしながら、年収ダウンを受け入れられずに転職が難しくなるケースが多いですね。


市場価値は簡単に言えば、「持っている能力やそれまでの経験で算出されるもの」と言えます。それに、「働いている会社の規模や業界、職種などを加味したもの」が年収になりますね。
ですから、若いうちは能力を磨くことを優先して基礎となる市場価値を高めた上で、変数部分の業界や企業規模を考慮していった方が、将来的にキャリアが安定しやすいし、結果的に生涯賃金も上がりやすいと考えます。


得意なことだけど楽しくない仕事だと、辛くなった時に辞めてしまうリスクが高くなります。仮に短期間で辞めてしまうことが続くと継続的にキャリアを積み上げられないので、能力は高くても評価されにくい状態になってしまうんですね。
だから、一時的に年収を上げることよりも、継続的に力を発揮して、市場価値を高め続けられる働き方をオススメしています。


市場価値を高めるだけでなく、継続的に働けることも必要になると、仕事を選ぶ上では「楽しい」と思えることが重要になると思いますね。
無理をして短期的にお金を稼ぐよりも、楽しいと思いながらスキルを発揮した方が、中長期で活躍できて、結果的に市場価値も高まるはずです。
市場価値と年収の考え方を整理すると…
- 市場価値=能力✕経験✕職種
- 年収=市場価値✕業界✕企業規模
市場価値は環境が変わっても普遍的に発揮できる能力とそれまでの経験や職種で決まると言えます。
普遍的に発揮できる力は様々ですが、例としては以下は環境が変わっても発揮できることから普遍的な力と呼べるものです。
- 状況を俯瞰して問題を整理する力
- 論理的な考え方ができる力
- 相手に合わせて分かりやすく伝えられる力
経験としては、この普遍的な力を実務で発揮し、成果を挙げてきたかが問われます。
状況を俯瞰して問題を整理する力があっても、それまでの経験はルーチンワークが主で、マニュアルに従ってひたすら処理するだけなら、普遍的な能力を持っていても実務で活かせてないので、経験としては評価されにくくなります。
一方で、コンサルタントなどの業務経験があれば、クライアントの抱える問題を状況を見ながら整理することで、その後の改善につなげていくことになります。より高いレベルで、問題を整理していれば、その経験も評価されるので、普遍的な能力と掛け算のように評価されることになります。
ですから市場価値は、複数の普遍的な能力と実務経験を掛け算して、足したものと呼べると思います。
年収は、同じ市場価値でも高年収の業界や年収ベースが高い企業を選ぶと上げることができます。
条件のいい仕事は選考レベルも高いことが一般的なので、その点からも能力を磨き、経験を重ねておくことは、希望通りの仕事に就く可能性を高めることにつながるので、キャリアの上で意識しておきたいことです。
「会社に依存しない働き方」








そんな話をする人ほど、クビになりやすいと伝えます。
会社にしがみつこうと考える人は、努力して自分を磨くことよりも、会社に依存する意識が強いので、業績悪化などの問題が起こると真っ先にリストラ対象になりがちです。それよりも自分が成果を挙げて会社から必要とされる存在になった方が安心ですよね。
併せて、早く実力を高めて、会社に依存せずに仕事を自由に選べる立場になることを目指した方がよいという話もします。自由に選べるけれども、今の会社が好きだから働き続ける。その結果として定年まで勤め上げたと言うなら、それはとてもよいことだと思うんです。


会社という壁に寄りかからないと立っていられない状態と、自分の脚で自立している状態では大きな違いがあると思うんですよね。
とはいえ、変換期を迎えて年功序列や終身雇用がなくなりつつある現在でも、親世代からこれまでの価値観を植え付けられてきたので、20代でも考え方は大きく分かれます。






ずっと働きたいと言う女性でも、産休育休を取得した後に復帰できるかといった要素も検討材料に入ってきますから…。



正直なことを言えば、20代では女性の求職者の方が優秀と感じることが多いですね。


男性で大手企業に入った人などは積極的に辞める必要がないこともあって、辞めるのは仕事が嫌な人が多いので、優秀な人材はあまり転職市場に出てこない印象ですね。
女性は優秀でも環境の変化で転職せざるを得ない人もいるので、優秀な人材も多いと感じています。
女性の場合には、会社を辞めて彼氏の住むところに行く人や、将来の出産を考えて、制度がしっかりしている企業に早めに移っておきたい人、残業が長くて結婚したら両立できないと考えて転職する人など、将来を見据えて先取りで転職している人もいますから。




年功序列が崩壊しつつあるこれからの社会では、会社に依存することなく、自分の実力で世の中を渡っていくことが求められます。
10年ぐらい前まで言われていた「35歳限界説」はかなり薄れてきましたが、それでも35歳を超えるミドル層になると転職の難易度が変化し、能力に加えて経験もしっかりと積んでいないと希望通りの転職を実現することが難しいことに変わりはありません。
ですので、1つの目安として35歳を意識して、それまでに自立を目指すことが求められます。そのためには、自分がキャリアを通じて発揮し続けたいスキルを意識しながら、多くの経験を重ね、スキルを磨くことが必要です。

20代は挑戦ができる時期ですから、自分の得意を意識しながら、色々な可能性を模索するのもいいと思います。例えば、1つの職種にこだわらずに、多くの仕事を経験する中で、この仕事で頑張っていきたいと思える職種を見つけるのもいいですね。
しかしながら、何でもいいから経験をすればいい訳ではありません。キャリアに一貫性がなく、バラバラの経験を重ね続けると、逆に将来の可能性を狭めることになりますから、コアスキルを常に意識してキャリアを考えるようにしてください。
65歳まで働くことが一般的になってきました。社会に出て40年以上働く計算になりますが、35歳までは新卒から10数年しかありません。
最初の10年で残りの30年の可能性が大きく左右されることをふまえて自立することで、キャリアを通して選択肢を広げて、自由に選べる存在でいられたら、人生がよりハッピーなものになると思います。
まとめ

今回は、市場価値の考え方やキャリアの築き方について、私なりの視点でお話しました。
この記事が少しでもよいと思った人は、下のボタンからシェアをお願いします!