次の仕事決まってないけど辞めるのはあり?メリットとデメリットを解説

次の仕事決まってないけど辞めるのはあり?メリットとデメリットを解説

会社を辞めるときの王道パターンは、「転職先が決まってから退職」です。
しかし、「次の仕事が決まっていない状況で会社を辞める」という選択肢はないのでしょうか。

結論を先取りすると、次の仕事が決まっていないけど辞めるというのは、場合によってはOKです。
たとえば労働環境が客観的に見ても悪い場合には、次の仕事を決める前から退職してしまうほうがおすすめです。

この記事では、あなたが自分にとって最適な決断を下せるように、辞めるのがありなケース次の仕事が決まっていないけど辞めることのメリットとデメリットを解説します。

そのほか、辞める場合にやるべきこと転職を成功させるためのポイントも紹介していますので、次のステップに進むための参考にしてください。

この記事がおすすめな人
  • 現在の職場に不満を感じているが、転職活動をしていない人
  • 次の仕事が決まっていないが、退職しようと考えている人
  • 次の仕事が決まっていない状態で辞めることのデメリットを知りたい人
  • 退職による経済的な困窮やキャリアのブランクが心配な人
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次の仕事が決まってないけど辞めるのはあり?

仕事を辞めたいが、次の仕事がまだ決まっていないという状況は、多くの人が直面するジレンマです。

ここでは、そんな状況にある方にとって、退職が妥当な選択肢となり得るケースを紹介します。
重要なのは、あなたが置かれている状況を正しく理解し、それに基づいた最善の選択をすることです。

次の仕事が決まっていなくても辞めるのがありなケース
  • 長時間労働やパワハラに限界を感じているならあり
  • 給与未払いなど会社の経営状態が著しく悪いならあり
  • 会社がコンプライアンス違反しているならあり
  • 次の仕事が決まってないけど辞めるデメリットを理解しているならあり

長時間労働やパワハラに限界を感じているならあり

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長時間労働パワハラによるストレスは、身体と心の健康を害する大きな要因です。

これらの状況に長期間さらされることは、職業的な成長や私生活にも悪影響を及ぼし、重大な健康問題を引き起こす可能性があります。
このような状況にある場合、環境を変えることは自己の健康を守るために必要なステップと言えるでしょう。

それに加えて、長時間労働やパワハラは自己実現や職業的満足感を損なう原因ともなります。
自身の能力やスキルを十分に活かすことができない環境では、キャリアの停滞や職業意欲の低下を招くこともあります。

これらの問題を解決するためには、退職して新しい職場を探すことが最良の選択となることが多いです。

給与未払いなど会社の経営状態が著しく悪いならあり

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給与の未払いや遅延は、会社の経営状態が悪化している兆候のひとつです。

給与の支払い状況が安定しない場合、それは従業員としての基本的な権利が守られていない状況とも言えます。
このような状態が続く場合、安定した生活を維持することが困難になるため、新たな職場を探すことが賢明です。

さらに、会社の財政状態が悪化している場合、将来の職場の安定性やキャリアの成長にも影響を与える可能性があります。
長期的なキャリアプランを考える上で、経営状態が不安定な会社に留まることはリスクが高いと言えます。

そのため、経営が不安定な会社を離れ、新しいチャンスを求めることを検討した方がよいでしょう。

会社がコンプライアンス違反しているならあり

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コンプライアンス違反は、個人の職業倫理に反する行為です。

会社が法的な規範や倫理的な基準を守っていない場合、従業員としての品位を保つことは難しいでしょう。
会社のコンプライアンス違反は、あなた自身の評判やキャリアにも悪影響を及ぼす可能性があります。

法的な問題に巻き込まれるリスクを避け、自己の職業倫理を守るためには、問題のある環境から離れることが必要です。

加えて、コンプライアンス違反がある職場で働くことは、自身の専門性や信頼性を損ねる可能性があります。
長期的なキャリアを考えた場合、倫理的な基準を守り、専門性を高められる環境での仕事を選ぶことが重要です。

自己の価値観に合致し、プロフェッショナルとして成長できる職場を求めることが、将来のキャリア形成において不可欠です。

次の仕事が決まってないけど辞めるデメリットを理解しているならあり

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次の仕事が決まっていない状態での退職は、一定のリスクを伴います

ここで言うリスクには、経済的な不安定さキャリアパスの不確実性が挙げられます。

しかし、これらのデメリットを十分に理解し、対策している場合、退職は合理的な選択肢になり得ます。

さらに、退職後の期間を有効活用する計画がある場合、それは、次の仕事が決まっていなくても辞める理由にもなるでしょう。
例えば、スキルアップのための学習、健康の回復など、退職後の時間を意味あるものにすることで、長期的なキャリアの発展に役立つ場合があります。

重要なのは、目的意識を持って退職後の計画を立て、その後に退職することです。

次の仕事が決まってないけど辞めるデメリット

現在の仕事を辞める決断をする前には、次の仕事が決まっていない状況で退職するデメリットをよく理解し、慎重に考えることが重要です。
特に、経済的な不安定や社会的な影響については、深く考慮する必要があるでしょう。

次の仕事が決まってないけど辞めるデメリット
  • 収入が途絶えて経済的に不安定になることがある
  • 職務経歴書に無職期間が生じる
  • 国民健康保険に加入するなど手続きが面倒

収入が途絶えて経済的に不安定になることがある

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次の仕事が決まっていない状態で退職すると、収入が途絶え、経済的な不安定さに直面するリスクが高まります。

これは、貯蓄が十分でない場合に特に顕著です。
収入の中断は生活費、ローンの支払い、将来の貯蓄計画などに影響を及ぼすため、退職前には十分な生活設計が必要です。

加えて、収入がない期間に起因する経済的な不安定さは、精神的なストレスをもたらす可能性があります。
これにより、自信の喪失や将来に対する不安感が増すことも考えられます。

そのため、退職を検討する際には、次の収入源についても計画を立てておくことが重要です。

職務経歴書に無職期間が生じる

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職歴にブランクが生じることは、将来の転職活動において不利になる可能性があります。

無職期間は、採用担当者からの質問や疑問のターゲットとなることが多く、これは、転職の際の障壁になることがあります。

この問題に対処するためには、無職期間中にスキルアップや資格取得など自己投資を行うことが有効です。
また、ボランティア活動やインターンシップなどを経験することも、その期間を有意義なものに変える手段となります。

国民健康保険に加入するなど手続きが面倒

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次の仕事が決まっていない場合、健康保険や年金などの切り替え手続きを自分で行うことになります。

次の職場が決まっていない場合、会社員として加入していた社会保険から国民健康保険などに切り替える必要があります。
通常、社会保険から社会保険への切り替えは、転職先の会社が行ってくれますが、社会保険から国民健康保険への切り替えは自分で行わなければなりません。

また、国民健康保険や国民年金に加入した場合、支払いなどの管理も自分で行う必要があります。
これらの手続きは、あなたが思っている以上に時間と労力を要すため、事前に手順を確認し、準備をしておくことが重要です。

次の仕事が決まってないけど辞めるメリット

次の仕事が決まってないけど辞めることは、何も悪いことばかりではありません。
次の仕事が決まっていない状況で退職するメリットも存在します。

これらのメリットは、個人的な幸福や、将来のキャリア計画に重要な影響を与える可能性があります。

次の仕事が決まってないけど辞めるメリット
  • 精神的・肉体的ストレスから解放される
  • 転職活動に専念できる
  • 資格の取得などキャリアアップの準備ができる

精神的・肉体的ストレスから解放される

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現在の仕事が原因で過大なストレスを感じている場合、退職は心身の健康を取り戻すための重要な一歩となります。

ストレスが原因で生じる健康問題は、職業生活はもちろん、日常生活においても大きな障害となり得ます。
退職によって、これらのストレスから解放され、健康と幸福を取り戻すことができます。

また、精神的な安定は、新しい仕事を見つける際の効率と成功率を高める重要な要素です。
精神的に健康であれば、転職活動においても前向きな姿勢を保ち、より良い機会を発見できる可能性が高まります。

転職活動に専念できる

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退職することで、転職活動に全力を尽くす時間を確保することができます。

現在の職務に追われながらの転職活動は、時間的制約や精神的プレッシャーが大きくなるため、必ずしも効率的とは言えません。
退職により、転職市場の調査、履歴書の準備、面接の準備などに十分な時間を割くことができます。

さらに、退職後の時間は、自分自身のキャリア目標や職業的な望みを再確認し、方向性を明確にする良い機会です。
自己分析や市場調査を通じて、自分に最適な職業を探求する時間を持つことができます。

資格の取得などキャリアアップの準備ができる

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退職は、専門的なスキルや資格の取得に時間を割く絶好のチャンスです。

現職に就いている間は時間が限られているため、新しい技術や資格の勉強に専念することが難しい場合があります。
退職により、自分自身を高め、キャリアアップのための準備をする時間が確保できます。

また、新たな資格やスキルの取得は、転職市場における競争力を高めることにも繋がります。
専門性を高めたり、新しい分野への知識を深めたりすることで、より良い転職先を見つける可能性が高まります。

次の仕事が決まってないけど辞める場合にやるべきこと

次の仕事がまだ決まっていない状況で退職を考える際には、様々な準備が必要です。
計画的に行動することで、退職後の不安を最小限に抑え新たなキャリアへの移行をスムーズに行うことができます。

次の仕事が決まってないけど辞める場合にやるべきこと
  1. 退職前に自己分析をする
  2. 退職前にその後の生活設計をする
  3. 健康保険や年金の切り替えをする
  4. 失業手当を受給する
  5. 必要に応じて、職業訓練や教育訓練を活用する
  6. 転職の時期にかかわらず転職エージェントに登録しておく

退職前に自己分析をする

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自己分析は、転職活動の成功において非常に重要なステップです。

まずは、自分の強み、弱み、キャリア目標、そして何を求めているのかを理解することが重要です。
これにより、次の職を探す際に、自分に合った職種や業界を見極めることが容易になります。

加えて、自己分析は自信を構築し、面接時に自分自身を効果的にアピールするための準備にもなります。
自分の経験やスキル、成果を整理し、将来の雇用主にどのように貢献できるかを明確に示すことができます。

退職前にその後の生活設計をする

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退職後の生活設計を立てることは、経済的な不安を軽減し、転職活動に集中するために必要です。

生活設計を立て、退職後の生活費や転職活動にかかる費用を見積もります。
また、いつまでに新しい職を見つける必要があるかを計画に含めることが重要です。

さらに、退職後の時間をどのように過ごすかを計画することも大切です。
例えば、趣味や健康のための時間を設けることで、ストレスを管理し、転職活動のバランスを保つことができます。

健康保険や年金の切り替えをする

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退職に伴い、健康保険や年金制度の変更が必要になる場合があります。

退職前にこれらの手続きに関する情報を収集し、必要な手続きを行うことが重要です。
社会保険から国民健康保険など厚生年金から国民年金への切り替えについては必ず理解しておく必要があります。

特に、問題となるのが健康保険証です。

社会保険の資格を喪失してから、国民健康保険の保険証が届くまでには、一般的に2週間以上を要しますが、あなたの手続きが遅れれば遅れるほど、この期間は延伸します。
この間、あなた自身や、扶養している配偶者や子どもも、医療費を一旦全額(10割)負担し、後に返還請求することになります。

これらの余計な手間を最小限にするためにも、切り替えの準備は進めておきましょう

失業手当を受給する

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失業手当の受給資格があるかどうかを確認し、資格があるなら申請を行います。

失業手当は、転職活動中の経済的な支えとなり得ます。
申請手続きや受給条件に関しては事前に詳細を確認し、準備をしておくことが重要です。

失業手当の申請プロセスは時間がかかることがあるため、退職後すぐに手続きを開始することが望ましいです。

また、失業手当を受給するためには一定の条件を満たす必要があります。
可能であれば、退職前にこれらの条件も確認し、受給資格を得られるタイミングで退職することも検討してください。

必要に応じて、職業訓練や教育訓練を活用する

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退職期間中は、職業訓練や教育訓練を活用する絶好の機会です。

これらのプログラムを利用することで、新しいスキルを習得し、将来の雇用機会を拡大することができます。
特に、自分の専門分野で最新のトレンドや技術を学ぶことは、転職市場での競争力を高めるのに役立ちます。

なお、職業訓練は無料教育訓練は講座費用の20〜70%の範囲で給付金を受け取ることができます。
どちらもハローワークで案内されていますので、できれば退職前、遅くとも失業手当の申請時には確認することをおすすめします。

また、職業訓練や教育訓練は、ネットワーキングの機会ともなり、同じ分野で働く他の専門家との繋がりを築くのにも有用です。
これらの繋がりは、新しい職を探す際の貴重な情報源となる可能性があります。

転職の時期にかかわらず転職エージェントに登録しておく

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退職を検討し始めた段階で、転職エージェントに登録しておくことは、転職活動において非常に重要です。

転職エージェントは、職業選択のアドバイス面接の準備履歴書の改善など、多岐にわたるサポートを無料で提供してくれます。
さらに、転職エージェントは、一般の求職者が閲覧できない非公開求人にアクセスできるため、特別な求人に出会える可能性も高まります

また、転職エージェントは転職市場の動向に詳しく、市場価値や待遇に関する貴重な情報を提供してくれることもあります。
そのため、転職活動の初期段階でエージェントに登録しておくことを強くおすすめします。

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次の仕事が決まってないけど辞めたい人からよくある質問

「次の仕事がまだ決まっていないけれども辞めたい」と考えている人たちから寄せられる質問は多岐にわたります。
ここでは、そのような状況下の人から特に多く寄せられる質問を紹介します。

次の仕事が決まってないけど辞める場合、貯金はどのくらいあればよい?

これは一概には言えませんが、次の仕事が決まるまでの期間、生活費を賄えるだけの貯金が必要です。

一般的には、少なくとも3〜6ヶ月分の生活費をカバーできるだけの貯金が望ましいとされています。
これには家賃、食費、光熱費、医療費、その他の必要経費が含まれます。

また、予期せぬ出費に備えることも重要です。
転職活動は予想よりも長引くことを想定して、できるだけ多くの貯金を用意しておくことが望ましいです。

次の仕事が決まってないけど辞める場合、退職理由は何がよい?

退職理由としては、前向きで建設的な理由が求められます。
例えば、「新たなキャリアの機会を探求したい」「専門的なスキルを伸ばすため」といった理由が好ましく、否定的な理由や批判的な内容は避けるべきです。

また、転職先の採用面接などで退職理由を述べる際は、自分のキャリア目標や将来の計画に焦点を当て、やはり前向きな理由を挙げることが有効です。
これにより、将来の雇用主に対して、自分がキャリアの成長に積極的であることを示すことができます。

30代で、次の仕事が決まってないけど辞めるのはなし?

30代はキャリア形成の重要な時期ですが、それだけに、現在の職場が自分のキャリア目標に合っていない場合、転職を考えるのは合理的な選択と言えます。

重要なのは、退職後の計画をしっかりと立て、転職活動に十分な時間とリソースを割くことです。

また、30代はスキルを伸ばし、新しい分野に挑戦するのに適した年齢でもあります。
転職活動を通じて新たなキャリアの道を探求することは、長期的なキャリア展望にとって有益です。

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40代で、次の仕事が決まってないけど辞めるのはなし?

40代で、次の仕事が決まってない状態で退職するのであれば、相応の準備が必要です。

前提として、40代の転職では、経験豊富なプロフェッショナルや、即戦力であることが求められます。
そのため、自分の強みや、これまでの経験を活かすことができる分野を探求しなければなりません。

このような背景から、40代での転職活動は予想以上に時間がかかる場合があるため、退職後の生活設計や経済的な準備を念入りに行うべきでしょう。
特に、経済的な余裕は必須です。

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この記事のまとめ

この記事では、「次の仕事決まってないけど辞めるのはあり?」という疑問に対する回答を示しました。

まず、現在の職場環境が精神的、肉体的ストレスの原因である場合や、会社の経営状態が著しく悪い場合、またはコンプライアンス違反がある場合などは、次の仕事が決まっていなくても退職をした方がよいと言えます。

但し、そのような場合も含めて、退職前には、収入が途絶えるリスク職務経歴書に生じるブランク期間健康保険の切り替えなどの煩雑な手続きなど、退職に伴う様々なデメリットも考慮しなければなりません。

一方で、次の仕事決まってない状況で辞めることにはメリットもあります。
精神的・肉体的ストレスから解放される転職活動に専念できるキャリアアップの準備ができることなどです。

退職を検討しているが次のステップが不明確な人にとって、これらの内容が、最適な決断を下す一助となれば幸いです。