ハローワークで転職できる?流れやメリット・デメリットを解説

ハローワークで転職できる?流れやメリット・デメリットを解説

ハローワークで転職できる?」「在職中でもハローワークを利用できる?」など、ハローワークの実態はあまり知られていないかもしれません。

この記事では、ハローワークでの転職可否ハローワークのメリット・デメリットハローワークでの転職の流れなどを解説しています。

この記事がおすすめな人
  • ハローワークを利用して転職を考えている人
  • ハローワークで転職活動をするメリットとデメリットを知りたい人
  • ハローワークでの転職の流れをつかみたい人
  • 自分にハローワークでの転職が向いているか判断したい人
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ハローワークで転職できる?

ハローワークには、幅広い業種・職種の求人情報が集まっており、多くの転職希望者にとって貴重な転職相談先です。
ハローワークを利用することで、地域密着型の求人や、特定の業界に特化した求人など、多様な選択肢から自分に合った転職先をに出会える可能性があります。

また、無料の職業相談や履歴書の書き方、面接の練習など転職活動をサポートするサービスも提供されています。

在職中でも求人情報の閲覧や職業訓練は可能

転職エージェントの佐々木
佐々木
在職中の人でもハローワークの転職サポートを利用することができます。

ハローワークの求人情報の検索・閲覧はインターネット上で簡単に行え、自分の都合に合わせて隙間時間を活用することが可能です。

また、ハローワークでは職業訓練のプログラムも提供されており、スキルアップを図りながら転職活動を進めることができます。
これらのプログラムは多くの場合無料で受講でき、在職中でも新たなキャリアの可能性を広げるチャンスとなります。

在職中は応募できない求人情報もある

転職エージェントの佐々木
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在職中でも利用できるハローワークですが、一部の求人に応募することができません

ハローワークにおける一部の求人は、すぐに勤務可能な人を対象としているため、在職中であると応募できない場合があります。
このような求人に出会った場合は、退職後の転職を考えるか、応募条件に合わせて退職のタイミングを調整する必要があります。

応募可能な求人を見つけるためには、勤務地や勤務時間、必要な資格や経験などとあわせて、就業開始時期に注意しなければなりません。
これは求人情報に記載されていないことが多いため、気になる求人を見つけたら、まずはハローワークの担当者に確認しましょう。

ハローワークで転職するメリット・デメリット

ハローワークで転職活動を行うことには、多くのメリットといくつかのデメリットが存在します。
ここでは、ハローワークで転職するメリット・デメリットを掘り下げて解説します。

ハローワークで転職するメリット

ハローワークで転職活動をする主なメリットを3つ紹介します。

ハローワークで転職するメリット
  1. 求人数が多い
  2. 地元に根差した企業の求人が多い
  3. 無料の職業訓練が受けられる

求人数が多い

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ハローワークの最大のメリットのひとつは、その豊富な求人数です。

ハローワークには様々な業界や職種の求人が集まるため、転職希望者は幅広い選択肢の中から適職を見つけることができます。
このため、未経験の分野への挑戦やキャリアチェンジを考えている人にも適しています

また、求人情報の中には、ハローワーク独自の非公開求人も多くあり、これらの求人はハローワークを通じてのみ応募が可能です。
このような独自の求人情報は、他の転職サイトやエージェントでは見つけることができないため、これだけでもハローワークを利用する価値があります。

地元に根差した企業の求人が多い

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ハローワークは地域ごとに存在しており、各地域の特色を反映した求人が多数あります。

特に地元に根差した中小企業地域特有の業種の求人が豊富で、地元で働きたいと考えている人にとっては大きなメリットと言えます。
また、地域密着型の求人は、地元のコミュニティに深く関わることができるため、地域貢献を志向する転職希望者にも適しています

さらに、地元のニーズや市場を深く理解している企業が多いため、地域特有の業務知識やスキルを身に付けることができます。
これは、将来的に地元でのキャリアを築きたいと考えている人にとって、貴重な経験となり得ます。

無料の職業訓練が受けられる

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ハローワークでは、転職希望者向けに無料の職業訓練プログラムを提供しています。

これらの訓練は、新たなスキルや資格を獲得する絶好のチャンスであり、特に未経験の分野への転職を考えている人にとって有益です。
訓練を受けることで、求人市場での競争力を高めることができます。

さらに、訓練を通じて様々な業界や職種に関する理解を深めることができ、適切な職選びを行うためのヒントが得られるでしょう。

なお、ハローワークの無料支援には、転職活動に必要な履歴書の書き方や面接のコツのアドバイスも含まれています。

ハローワークで転職するデメリット

ハローワークで転職活動をする主なデメリットを3つ紹介します。

ハローワークで転職するデメリット
  1. 求人情報は自分で探す必要がある
  2. 事務的な対応しかしてくれない窓口担当者が多い
  3. 募集要項と実際の労働条件が異なる求人が多い

求人情報は自分で探す必要がある

転職エージェントの佐々木
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ハローワークでの転職活動のデメリットには、求人情報を自分自身で探す必要がある点が挙げられます。

ハローワークでは、担当者から直接求人を紹介されることは少なく、多くの情報の中から自分に適した求人を見つけ出す努力が求められます。
これは、特に転職活動が初めての人や、多忙で時間が限られている人にとっては、大きな負担となる可能性があります。

自分で求人を探す際には、業種や職種、勤務地などの条件を明確にし、定期的に新しい求人情報をチェックする必要があります。

事務的な対応しかしてくれない窓口担当者が多い

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ハローワークの窓口担当者は、多くの場合、事務的な対応しかしてくれません。

ハローワークの窓口担当者が、個々の転職希望者に対して具体的なキャリアアドバイスやサポートを提供してくれることはほとんどありません
但し、ハローワークの担当者と、転職エージェントの担当者では、本来求められる役割が異なるため、これは仕方のないことです。

とはいえ、細かなサポートを期待する転職希望者にとっては、デメリットとなる可能性があります。

転職活動においては、専門的なアドバイスやサポートが重要となる場合が多いため、ハローワークだけに頼るのではなく、転職エージェントと併用するなど、複数の手段を検討することが望ましいです。

募集要項と実際の労働条件が異なる求人が多い

転職エージェントの佐々木
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ハローワークに掲載されている求人の中には、募集要項と実際の労働条件が異なるものがあります。

基本的には、ハローワークにある求人情報は、企業が申請した募集要項がそのまま掲載されています。
つまり、募集要項に関する確認作業がなされていません。

このため、求人情報の詳細が不十分であったり、企業側の事情でいつの間にか募集内容が変更されたり、場合によっては、意図的に異なる労働条件が掲載されていることもあります。
このような状況は、転職希望者にとって不利益となる可能性が高いため、ハローワークからも盛んに注意喚起がされているところです。

求人に応募する前には、できるだけ多くの情報を収集し、疑問点があればハローワークの担当者を通じて企業に確認することが重要です。

ハローワークでの転職が向いている人・向いていない人

ハローワークを利用した転職は、向いている人と、向いていない人の傾向がはっきり分かれます

ここでは、ハローワークを通じた転職が向いている人と向いていない人の特徴を紹介しますので、あなたにハローワークでの転職が向いているかどうかを検討してみてください。

ハローワークでの転職が向いている人

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積極的に行動できる人地元企業で働きたい人職歴に自信がない人は、ハローワークで転職するメリットを最大限に得られる可能性が高いでしょう。

積極的に行動できる人

ハローワークでの転職は、積極的にアクションを起こせる人に適しています。

なぜなら、求人情報の検索から応募、面接の準備まで、すべて自分で行う必要があるため、自主性と積極性が求められるからです。
また、自分で求人情報を探し出し、応募プロセスを進めることができる自律性も重要です。

地元企業で働きたい人

ハローワークでの転職は、地元での就職や転職を希望する人には特に有用です。

ハローワークは地域ごとに設置されており、地元企業の求人情報が豊富です。
地域に根ざした中小企業や、特定の地域でしか見られない珍しい求人情報が見つかることもあるでしょう。

職歴に自信がない人

ハローワークでの転職は、職歴に自信がない人や、キャリアチェンジを考えている人にとっても、新たな機会を見つけやすい環境です。

ハローワークには、未経験者歓迎の求人や、特定のスキルがなくても応募可能な求人が多数あります。
そのため、転職エージェントなどではあまり求人を紹介してもらえなかった人にもおすすめです。

ハローワークでの転職が向いていない人

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至れり尽くせりのサポートを受けたい人大手企業で働きたい人求人をじっくり比較したい人は、ハローワークで転職活動をしても有益な情報を得られない可能性が高いです。

至れり尽くせりのサポートを受けたい人

ハローワークでは、基本的には自分で求人情報を探し、応募プロセスを進める必要があります。
そのため、個別のキャリアアドバイスや求人紹介など、きめ細かいサポートを期待する人には不向きです。

大手企業で働きたい人

ハローワークの求人情報の多くは中小企業や地域に密着した企業のものです。
大手企業や外資系企業の求人は少ないため、そうした企業を目指す人にとっては選択肢が限られる可能性があります。

求人をじっくり比較したい人

ハローワークでは求人情報の量は多いものの、詳細な企業情報や職場の雰囲気を知ることは難しい場合があります。
求人情報に写真などが掲載されておらず、また、窓口担当者も1件1件の求人に詳しいわけではないからです。

多くの情報を比較検討し、細部にわたって慎重に判断したい人は、判断基準を欠くことになるでしょう。

ハローワークで転職する流れ

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ハローワークでの転職活動の流れに難しいことはありません。
一般的な転職サイトと同じように捉えましょう。
STEP.1
求職登録
転職活動の最初のステップは、ハローワークにおける求職登録です。
個人情報や職歴、希望する職種や勤務条件などを登録します。
この登録を完了することで、ハローワークの全てのサービスを利用することが可能となります。
STEP.2
職業相談
登録後、職業相談を行うことができます。
ハローワークの担当者との面談を通じて、転職に関する相談やアドバイスを受けることが可能です。
この段階で、自分のキャリアプランや転職に関する疑問を解消しましょう。
STEP.3
職業紹介
相談の結果を基に、ハローワークの担当者が求人情報を紹介してくれることがあります
これらの紹介求人を通じて、自分の希望や条件をより絞り込むこともできるでしょう。
STEP.4
求職情報の検索
職業紹介で紹介される求人情報に満足できない場合や、職業紹介に時間がかかりそうな場合、ハローワーク内の端末やインターネットを通じて、自分で求人情報を検索しましょう。
希望する条件に合った求人を見つけるために、定期的に情報をチェックすることがおすすめです。
STEP.5
選考(書類選考・面接)
気に入った求人が見つかったら、応募書類を提出します。
書類選考を通過した後は、ハローワークの担当者を介して面接日時が調整されます。
面接では、自己PRや志望動機を明確に伝えることが重要です。

ハローワークでの転職についてよくある質問

ここでは、ハローワークでの転職についてよくある質問を紹介します。
これらの質問を通じて、ハローワークを利用する際の不明点や不安を解消してください。

ハローワークは在職中でも利用できる?

はい、在職中でもハローワークのサービスは利用できます

在職中の人も求職登録を行い、求人情報を閲覧したり、職業相談を活用することが可能です。
また、職業訓練を受けることもできます。

但し、ハローワークにおける一部の求人は、すぐに勤務可能な人を対象としているため、在職中の人はこれらに応募することはできません

ハローワーク・転職サイト・転職エージェントどれがおすすめ?

ハローワーク、転職サイト、転職エージェントそれぞれにメリットとデメリットがあります。
そのため、自分の転職の目的やニーズに合わせて、適切なサービスを選択することが重要です。

ハローワークは公共の就職支援サービスであり、幅広い業種の求人がありますが、個別のサポートは限定的です。
一方、転職サイト転職エージェントは、専門的なサービスや個別のキャリアアドバイスを提供してくれます。

転職エージェントにおいては、積極的に求人紹介もしてくれるため、転職活動に時間を割く余裕がない人におすすめです。

ハローワークにはブラックな求人が多い?

ハローワークに掲載される求人の質については様々な意見があります
確かに、中には労働条件が厳しい求人も存在するかもしれませんが、すべての求人がそのような状況にあるわけではありません。

また、ハローワークも不適切な求人を排除するよう努力しています。
しかし、応募前には自身で企業の評判を調査し、求人情報内に不明瞭な点があれば、ハローワークの担当者を通じて企業に確認するなどの対策は必要でしょう。

この記事のまとめ

ハローワークを利用することで、多くの転職希望者が有益な情報やサポートを受けることができます。
重要なのは、自分のニーズや状況に応じてハローワークの利用方法を選択し、そのサービスを最大限に活用することです。

  • ハローワークでは、幅広い求人情報の閲覧や職業訓練への参加が可能ですが、在職中の利用には注意が必要です。
  • 転職サイトや転職エージェントと比較して、ハローワークは自分で積極的に行動する必要がありますが、地元企業や特定の業界に特化した求人が見つかる可能性があります。
  • ハローワークの転職支援は、個別のキャリアアドバイスや専門的なサポートには限界があるため、至れり尽くせりのサービスを期待する人には転職エージェントがおすすめです。

最終的に、ハローワークを利用するかどうかは、各個人の転職目標や好み、状況に依存します。
他の転職サービスと併用することで、転職活動の成功率を高めることにも期待できるでしょう。