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ADHDの自覚がある人の中には、
「ADHDだから営業なんて無理なんじゃないか…」
と悩んでいる人も多いでしょう。
結論、一般の人よりも、行動力と積極性があるADHDの特性は、比較的営業向きで、自分の長所をうまく生かすことができれば、営業職として社内で活躍することは十分可能です。
ただ、これからお話しする注意点をおさえておかないと、ADHDの特性である「衝動性」や「不注意さ」によって取り返しのつかないことになる可能性もあります。
そこでこの記事では、ADHDが営業職に向いている理由、確認しておきたい5つのポイントを徹底解説していきます。
ジャンプできる目次
ADHDが営業職に向いている理由
ADHDに営業が向いている理由①:活発に動き回ることが得意であるため
基本的に、日本人はフットワークの重い人が多く、外回りを嫌がる傾向がありますよね。
しかし、ADHDの人は「じっとしていることが苦手」という日本人の性質と逆の性質をもっているので、他の人よりも、アクティブに「外回り業務」に取り組める可能性が高いのです。
一般的な性格と異なっている…ということを逆に活かせるということですね!
ただ、営業職といえど、企業によっては「外回り」だけでなく、デスクワークをさせる場合がある点には、注意してください。
なぜなら、ADHDの人は、外回りに必要な書類作成でケアレスミスをしてしまい、その結果、営業先で失敗してしまうケースが多いからです。
そのため、事務と外回りがセットである企業に勤務する場合は、必ず、事前に上司と業務範囲について相談しておくようにしましょう。
ただ、苦手な仕事を無理にする必要性は全くありませんよ。
あくまでも、仕事は、自分のできることで「お金を生み出すこと」が大事であるためです。
ですから、ADHDの人は、苦手な作業は別の人に手伝ってもらい、得意な「外回り」で会社に貢献するということを徹底できると、会社により貢献しやすくなりますよ。
ADHDに営業が向いている理由②|興味があるものに対する知識が並大抵ではないため
実際、ADHDの人は、一般的に集中力がない…と言われていますが、その代わり「自分が興味あること」には、異常に集中力を発揮する人が多いです。
つまり、自分の興味のある業界の営業職として就職できれば、一般的な人よりも、より深い商品知識・業界知識を活かした交渉・プレゼンをすることが可能だと言えます。
例えば、家電製品が好きな人が家電メーカーの営業職に就いたり、化粧品が好きな人が化粧品カウンターで提案したりなど、方向性は多岐に渡ります。
このように、好きなものにしか興味をもてないというADHDの特性は、裏返すと、得意分野であれば、活躍できるということなので、専門性が問われる営業職にぴったりだと言えます。
私もそう思います!
一般的な人の集中力というのは、ADHDの「好きなものに対する集中力」には敵いません。
つまり、他の人に気後れするどころか、その人たちよりも輝くことができる場があるということなので、転職する場合は、興味の持てる業界・商品を取り扱う会社かどうかを選考軸にして選ぶようにしましょうね!
ADHDに営業が向いている理由③|決断までのスピードが速いため
客先でトラブルが起きているのに対応を先延ばしにしたり、重要な契約締結までに時間がかかったりする傾向がある日本人の慎重な性格は、時に、他社との競争に負ける原因を引き起こします。
しかし、ADHDは「多動性」を持ち合わせているため、そのような緊急対応が必要なタイミングで、スピーディーに決断をすることが可能です。
スピーディーな決断ができるADHDの人は、良い営業マンとして活躍できそうです!
ただ、ADHDの人は、マルチタスクはめっぽう苦手な傾向があるので、トラブルが重なってしまうと頭がこんがらがってしまい、判断を間違えてしまう可能性が高いです。
なので、必ず「勝手に1人ですべて処理すること」は避けてください。
起こったトラブルをすぐに上に報告したうえで、行動するように努めると、間違えたり、失敗したりするリスクを各段に下げることが可能ですよ!
ADHDに営業が向いている理由④|積極的で、人との距離の詰め方がうまいため
ADHDは「多動性」の特性があるので、日本人によくある「遠慮」という概念がない人が多いですよね。
つまり、「この人は私のことが嫌いなのかな?」、「どう思っているんだろう」などの遠慮がなく、どんどん人のパーソナルスペースに入っていくので、人と関係性を結ぶのが異常に早いです。
特に、営業職は、顧客の潜在ニーズをしっかり引き出したうえで、顧客の課題解決をする方法を考えていくことが大切な仕事です。
したがって、パーソナルスペースにしっかり踏み込んでいって、人の心をしっかり掴めるこのADHDの性格は、かなり営業職向きであると言えるでしょう。
ただ、人によっては、その行動が「自己中心的」「空気が読めない人」ととられてしまう可能性がある点には、注意が必要ですよ。
以下に再度まとめておきます。
- 活発に動き回ることが得意であるため
- 興味のあるものへの集中力が高いため
- 決断までのスピードが速いため
- 積極的で、人との距離の詰め方がうまいため
ただ、各節で少し述べたように、ADHDのメリット面は、注意ポイントをしっかりおさえておかないと、デメリット面になりうる可能性を秘めています。
そこで次章では、ADHDが営業職として働く際に注意すべきポイントについてお話していきます。
ADHDが営業職で働く際に必ず注意すべき4ポイント
注意点をおさえておかないと、取返しのつかないミスを引き起こしてしまう可能性が高いので、今から紹介する4ポイントをしっかりおさえておきましょう。
それでは、実例とともに順に解説していきます。
ADHDが営業職で働く際のポイント①|ダブルチェックの癖をつけておこう
なぜなら、ADHDは瞬発的な行動力やスピーディーな決断に優れている一方で、ケアレスミスが多くなりがちだからです。
例えば、契約書や請求書の金額を間違えてしまったり、マニュアルに沿って対応できずクレームを起こしてしまったりすることもあるでしょう。
せっかく行動力があって、営業力が伴ったとしても、小さなミスを何度も繰り返してしまっては、顧客や上司から怒られてしまう可能性が高いです。
そのため、あらかじめ、スケジュールに余裕をもって何度も確認する癖をつけたり、上司や同僚の手を借りてダブルチェックしてもらったりすることで、ミスを事前に防ぐように努めましょう。
ADHDの方は行動力があって、好きな仕事には前向きである一方で、小さなミスを何度も起こして、人よりも怒られがちです。
「できないことは1人ですべてする必要性」は決してありません。
人の手をしっかり借りて、ダブルチェックを欠かさないように意識すると、より営業職として輝けるようになりますよ!
ADHDが営業職で働く際のポイント②|定期的に気分転換しよう
なぜなら、ADHDの特性として、興味のあるものへの集中力は非常に高いものの、興味のない作業では、集中力を損なってしまうことが多いからです。
特に、長い会議・面倒な事務作業の場合、「気づいたら時間を無駄にしてしまっていた…」というケースも少なくありません。
そのため、面倒な事務作業の場合は、散歩しながら仕事について考えたり、イヤホンで曲を聞いたりなどの工夫をするようにしましょう。
長い会議で集中力が切れてしまった場合は、外を見つめてみたり、人を観察してみたり…など会議に差支えがない程度に、別のことへ意識を向けてみると、気が晴れる場合が多いです。
なので、ADHDの人は、比較的新しめの会社の営業職として働くことをおすすめしています。
なぜなら、新しめの会社だと、出退勤の時間も自由なフレックス制が備わっていたり、オフィス内にブレイクルームがあったり…などの気分転換をするためのあらゆる制度がしっかり整っているためです。
気分転換をさせてもらえやすい会社を選ぶことも、ADHDの方が営業職として働くにおいて重要ですよ!
ADHDが営業職で働く際のポイント③|なるべく外回りが多い職場を選ぼう
なぜなら、前述したとおり、ADHDの人は、1ヶ所でじっとしているのが苦手だからです。
「営業=動き回る仕事」というイメージが強いですが、実は書類や提案資料の作成シーンも多く、意外と事務作業をしている時間が長いものです。
企業によっては、丸1日事務作業をしたり外回りの予定が入っていなかったりすることも考えられます。
その状況を避けるため、企業選びの際は、営業マンの1日のスケジュールを必ず聞いておくようにしましょうね。
そこで、事務職もそれなりに多い職場の場合は、苦手なことはチームのメンバーに依頼できる環境かどうかを尋ねてみることも大切ですよ。
ADHDが営業職で働く際のポイント④|上司・同僚とのコミュニケーションを密に行おう
瞬発的な行動力を発揮するあまり、後先考えず行動してしてしまい、その結果、ミスをしてしまうケース防ぐためです。
実際、社内における報連相を怠ってしまった結果、独りよがりな提案をしてクライアントに迷惑をかけてしまったりするケースをよく耳にします。
行動力があることはたしかにADHDの素晴らしい点ですが、他の人の意見もしっかり聞きながら、行動できると、会社に貢献できる可能性がぐっと上がります。
上司や同僚へ情報共有をしておくことは、「正確な決定」の速さに繋がるので、自分ひとりで突っ走ることなく、密なコミュニケーションを取るように努めましょう。
以下に再度まとめておきます。
- ダブルチェックの癖をつけておこう
- 定期的に気分転換しよう
- なるべく外回りが多い職場を選ぼう
- 上司・同僚とのコミュニケーションを密に行おう
ただ、営業といっても一通りではなく、「営業の種類」によって、気を付けるべきポイントが変わってくるのです。
そこで次章からは、営業の種類ごとに生かすべき特性と注意すべきポイントについて「新規営業」と「ルート営業」に分けてお話していきます。
「新規営業」で活きるADHDの特性
- 新規顧客を獲得しにいく営業のこと
- 飛び込み営業や初回アポを獲得するなど、企業によって様々
- 突発的な行動力が凄まじい人におすすめ
「新規営業」で生きるADHDの特性
ここからは、「新規営業」で生きるADHDの特性から順に説明していきます。
「新規営業」で生きるADHDの特性①:常に動ける活発さ
知らない会社に飛び込みにいって、話を聞いてもらう…というシーンが非常に多いので、ADHDほどの行動力とフットワークの軽さがなければ、務まりません。
例えば、何度電話・メールでアポをとっても連絡を無視され続けたが、勢いで飛び込んでいった姿勢を買ってくれて、時間をとってくれる…なんてケースも多いです。
加えて、ADHDの人は、初対面であっても、遠慮することなく距離感を詰めていけるので、アポを獲得できる可能性が高いのも特徴です。
このことから、ADHDの性質の中でも、特に行動力の部分人よりも凄まじい…と言われてきた経験のある人は、新規営業として転職してみることをおすすめします!
「新規営業」で生きるADHDの特性②:即行動できるバイタリティー
なぜなら、クライアントが相見積もりを取っている競合他社に勝つためには、レスポンスの速さが必要とされるからです。
例えば、料金という面では負けていたが、こまめにヒアリングし続けて、顧客側が疑問に感じていることをすべて解消していった結果、「大きい買い物だからこそ、料金面よりも信頼力がある御社に頼みたい!」となることは良くある話です。
顧客の信頼を勝ちとる…ということに一点集中し、案件をもぎとってくる勢いをもつのがADHDの特徴だという点を踏まえると、「新規営業」に向いていると言えますね。
「新規営業」で生きるADHDの特性③:独自性のある資料が作成できるクリエイティブ能力
なぜなら、ADHDの人がこだわりを持って作った資料が、新規営業先のプレゼンで大活躍し、契約を勝ち取るというケースが大いにあるからです。
例えば、自社の取り扱っているものが、複雑なシステムや料金設定である場合、特に役立ちます。
口でいくら説明しても伝わりづらいシステムは、独自性のある資料を用いて、視覚から説明するようにすると「顧客が瞬時に理解できて、契約に至った!」となるケースが多いでしょう。
もちろん、時間をかけすぎることが良くないケースも多々ありますが、このようなこだわりにこだわった資料が、新規の場合は、必要な場合も多いです。
創造力豊かで独自性があるADHDの方は、是非、新規営業の資料作りのトライしてみてくださいね!
補足:「新規営業」でADHDが注意すべきポイント
ここからは、「新規営業」で注意すべきADHDの注意ポイントを説明していきます。
「新規営業」でADHDが注意すべきポイント①|パンクしないよう、担当エリアは狭めにしてもらう
なぜなら、ADHDの特性上、ケアレスミスが多く、担当エリアが広いとパンクして業務が回らなくなる恐れがあるからです。
担当エリアが広くなってしまうと、せっかく頑張ってもクレームが増えてしまい、自社の評判を避ける結果になりかねません。
そのため、直属の上司としっかり相談しながら、仕事の範囲は慎重に決めていくようにしましょうね。
「新規営業」でADHDが注意すべきポイント②|契約書や請求書はダブルチェックしてもらう
ADHDの場合、どれだけ自分の中では注意していると思っていても、ケアレスミスが自然と多くなってしまい、営業先でミスを引き起こしてしまう可能性があるからです。
また、ケアレスミスが多い場合、せっかく新規顧客を掴んでも、キャンセルやクーリングオフに発展するかもしれません。
なので、勢いのあるADHDとしては、手間がかかる作業だと感じるかもしれませんが、必ずダブルチェックする癖をつけ、ミスの予防に役立てるようにしましょうね。
「ルート営業」で活きるADHDの特性
- 既に取引実績のある顧客に営業をしていく仕事のこと
- 得意分野に関する知識に絶対的な自身があるADHDにおすすめ
「ルート営業」で生きるADHDの特性
ここからは、「ルート営業」で生きるADHDの特性から順に説明していきます。
「ルート営業」で生きるADHDの特性①:自社商品に関する知識の深さ
なぜなら、ルート営業では、第一印象やスピード感以上に、商品・業界に対する深い知識が求められるからです。
また、既にある程度商品を使い慣れている顧客から「他にもっと便利なものはある?」「どう活用すべき?」などのマニュアルにない質問がくる可能性が高いため、ADHDの興味のある商品・業界に関する深い知識をフルに活かすことができるでしょう。
もし、興味のない業界に入ってしまった場合は、「ルート営業」は、かなり苦痛である可能性が高いので、気をつけてください!
「ルート営業」で生きるADHDの特性②:テンポよく取引先を回れるフットワークの軽さ
実際、ルート営業は、決められた時間内に、たくさんの取引先を回ることが求められる仕事であるためです。
ルート営業は、軽いフットワークがないと、どうしても同じ顧客の人に頻繁に足を運ぶことが難しくなってきます。
その結果、顧客の心が離れてしまい、大きな案件が解約に繋がる…なんてこともなきにしもあらずです。
しかし、ADHDの人は、普通の人よりもフットワークが軽く、頻繁に現場に足を運ぶことが苦痛でない人が多いので、顧客の心を継続的につかみ続けることが可能です。
ただ、人のパーソナルスペースに入りすぎて、空気が読めない…と感じられる可能性もあるので、ほどほどの関係性を築いていくことも大切です。
補足:「ルート営業」でADHDが注意すべきポイント
ここからは、「ルート営業」で注意すべきADHDの注意ポイントを説明していきます。
「新規営業」でADHDが注意すべきポイント①|約束の時間や忘れ物の有無を必ず確認する
ケアレスミスが増えやすいADHDは、約束の時間を忘れたり、重要書類を自社や客先に置き忘れたりすることが多いからです。
ケアレスミス1つで、長年付き合いのあるクライアントからの信用を一気に失うリスクがありますので、時間や忘れ物はこまめに確認する癖をつけましょう。
面倒かもしれませんが、スマホのアラーム機能などを使用して、約束の時間や持ち物を何度もリマインドするように努めましょうね。
「新規営業」でADHDが注意すべきポイント②|できるだけチームで動くようにする
ADHDの人は、1人で行動すると、後先考えない行動によって、長年構築してきた関係性を一気に壊してしまう可能性があるからです。
場合によってはクレームを起こして信頼を失ってしまうこともありますから、なるべくチームで動いて、お互いのミスをカバーしあうようにましょう。
ADHDはその分、他の人が苦手だと感じることが得意である場合が多いので、お互いの欠点を補いながら仕事をすると、より良いパフォーマンスが発揮できるでしょう。
ADHDが営業に応募する際、事前にチェックしておくべき5つのポイント
ポイント1|商材に興味が持てるか
前述したとおり、ADHDの高い集中力は、自分の興味と合致したときにのみ、発揮されるためです。
反対に、興味のないものであれば、集中力が長続きしない可能性が出てきますので、営業職として働くなら、携わる業界・商材には妥協することなくこだわってください。
ポイント2|事務作業の比率はどれくらいあるか
前述したとおり、事務作業が多すぎる営業職の場合は、ADHDの良い部分を活かせない可能性があるためです。
また、できるだけ事務職の部分も、派遣さんや事務専門のかたに代わってやってもらえる会社を選ぶようにすると、より快適に働くことが可能でしょう。
ポイント3|営業手法が自分に合っているか
基本的には、ADHDの中でも、勢いがあって行動力があるタイプの場合は『新規営業』、得意なこと・興味のあることに関してはのめり込むタイプであれば『ルート営業』を選ぶことをおすすめします。
どちらであっても、ADHDの性質は活躍しやすいですが、自分の得意部分を積極的にのばしていけそうな職種はどちらなのかしっかり見極めたうえで、就職するようにしましょう。
ポイント4|個人戦かチーム戦か
個人戦であれば自分の好きなように動きやすい一方、ケアレスミスをダブルチェックしてくれる人が少なくなり、結果的に、成果を残しづらくなるからです。
ただ、チーム戦であれば、会議や打ち合わせの機会が多く、集中を保てなくなるシーンが多くなってくるというデメリットも存在します。
ADHDといえど、性格は一通りではないので、どの環境が一番働きやすいのかを明確化させてから、個人戦かチーム戦か選ぶようにしましょう。
ポイント5|労働条件や福利厚生が整っているか
その中でも特に『フレックス制』かどうかは必ずチェックしてください。
なぜなら、ADHDの人は、集中できる時と集中できない時が非常に激しく、「縛られて働く方法」が適していないからです。
また、古い慣習がなく、休みたいときは休める、帰りたいときには帰れる…などの自由な働き方を推奨している会社を選ぶようにしましょう。
- リクルートエージェント
求人数&実績ともにNo.1
【公式】https://www.r-agent.com/ - ワークポート
営業職に強いといえば!
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まとめ
今回は『ADHDと営業』というテーマでお伝えさせていただきました。
ADHDの性質をうまく活用できれば、営業職で大いに活躍できるはずなので、是非、勇気を出して、営業職への転職に一歩踏み出してみてくださいね。