退職届・退職願を出すタイミングはいつ?提出時期&有給と賞与の取得法

退職届・退職願を出すタイミングはいつ?提出時期&有給と賞与の取得法

この記事でお伝えすること
  • 退職届と退職願を提出するタイミング
  • 退職届と退職願の利用するタイミングの違い
  • 賞与をもらうための退職するタイミング
  • 有給消化するための退職するタイミング
佐々木
こんにちは!

転職アドバイザーの佐々木です!

この記事を読んでいる人は…

『どのタイミングで退職届を出せばいいのかわからない…。』

『そもそも、提出するのって退職届で合ってるの?』

…と悩んでいませんか?

この記事では、退職届・退職願を提出するタイミング・注意点について説明していきます!

この記事を読めば、退職届・退職願を出すべきベストなタイミングがわかり、退職を滞りなく進められますよ。

この記事の監修者
転職nendo編集チーム

株式会社Jizai キャリア事業部

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元転職エージェントや人事経験者など、採用や転職事情に詳しいメンバーが監修。匿名だから話せる裏情報を多数掲載。
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退職届・退職願・辞表の違いは?どれを提出すべき?

佐々木

まずは、退職願・退職届・辞表の違いについてお伝えします!

それぞれの状況によって、会社に提出すべき書類が異なるので確認しておきましょう!

退職願・退職届・辞表が持つ性質の違い

佐々木
具体的にイメージを膨らませてもらうために、それぞれの性質の違いをお伝えします!
退職願「退職させてもらえませんか」とお願いする時に提出するもの
退職届「退職します」と宣言する時に提出するもの
辞表役員や管理職など重要なポジションの人や公務員が辞意を示す時に提出するもの

退職する時に提出する書類は、基本的に退職願もしくは退職届となります。

一般的な社員の人は、辞表を提出する必要はありません。

ゆり

普通の社員であれば、辞表は出さなくて良いんですね。

佐々木

そうですね。

退職願または退職届を提出すれば、問題ありません。

退職願・退職届・辞表の利用タイミングの違い

佐々木
それでは、それぞれを提出するタイミングはどんな時かお伝えします。

まず知っておくべきなのは、厳密には退職の意思を示すために、退職願や退職届は必要ないということです。

会社によっては、口頭で退職の意思を伝えるだけでも、退職できる場合もあります。

しかし、会社側は事務手続き上の記録を残すために提出を求めることが多いです。

また、退職する側も自分の意思を伝えたことを確実に示すため、退職願や退職届を提出すべきとされています。

佐々木
具体的な利用のタイミングに関しては、次の画像をご覧ください!
退職届か退職願の選択
ゆり

なるほど!

退職を切り出した後の流れによって、退職願か退職届を提出するようになるんですね!

佐々木

はい!

退職の合意が得られたら、会社の指示に従い、退職願か退職届を提出します。

会社側の指示に従って手続きを進めれば、円満に退職できるのも間違いありませんよ!

もし退職交渉に難航した場合

もし退職をしたいと伝えても、拒否されたり、退職日程などで揉めてしまった場合は、「退職願」を提出しましょう。

なぜなら、退職したいという意思を書面に残すことができ、退職に対する本気度を伝えることができるからです。

続いては、退職届・退職願を提出するときのポイントについてお伝えしていきます。

退職届・退職願を出すベストなタイミング&提出時の3つのポイント

佐々木

退職交渉後、ようやく退職届などを提出しますが、いくつか注意ポイントがあるのでお伝えします。

次の3つのポイントを押さえておけば、問題なく書類の手続きを進められますよ。

提出する時の3つのポイント
  1. 退職届・退職願の提出は1ヶ月前まで
  2. なるべく就業時間後に提出する
  3. 直属の上司に提出する

1つ目から詳しくお伝えしていきます!

ポイント1|退職届・退職願の提出は1ヶ月前まで

法律では、退職する14日前までに書面などで意思表示をすれば退職可能とされています。

しかし、基本的に1ヶ月前までには提出しましょう。

なぜなら、業務の引き継ぎや会社側の手続きがあるため、余裕を持たせる必要があるからです。

佐々木

実際に、規則上1ヶ月前までに提出しなくてはいけない会社もあります。

就業規則に記載がある場合は、それに従うようにしましょう。

ポイント2|なるべく就業時間後に提出する

提出するタイミングは、就業時間後が理想です。

なぜなら、忙しい時間だと、印象が悪いうえに、落ち着いて話すことができなくなってしまうからです。

佐々木
退職は自分の個人的な話になるため、忙しい時間帯はなるべく避けましょう。

ポイント3|直属の上司に提出する

退職届・退職願は直属の上司に提出しましょう。

なぜなら、退職が周囲に知られる前に、退職の噂が広まり社内が混乱してしまうのは良くないからです。

佐々木

直属の上司は後任や退職時期など、部長や社長との話し合い後、退職が決定し周囲に公表されます。

正式に公表されるまでは退職を口にするのは極力避けましょう。


以上が、退職届・退職願を提出する際のポイントです。

もう一度まとめると、次の通りです。

提出する時の3つのポイント
  1. 退職届・退職願の提出は1ヶ月前まで
  2. なるべく就業時間後に提出する
  3. 直属の上司に提出する
ゆり
退職届を提出するときは、これらのポイントを意識すればいいんですね。
佐々木

はい、そうです!

正しくマナーを守って円満に退職を進めましょう!

続いては、有給消化のための退職のベストタイミングとポイントについてお伝えしていきます。

有給を消化して退職するベストなタイミング&ポイント

佐々木
続いては、有給を消化して退職するためにベストなタイミングについてお伝えしていきます。

円満退職のためにも、次のポイントを意識しましょう。

有給消化のためのポイント
  1. そもそも退職時期に関係なく有給は取れる
  2. 有給日数分の余裕を持って退職相談
  3. もし有給取得が難しい場合の対処法

1つ目のポイントからお伝えしていきます!

ポイント1|そもそも退職時期に関係なく有給は取れる

そもそも前提として、誰でも有給を使い切って退職する権利があります。

なぜなら、法律上会社には有給を取らせる義務があるためです。

佐々木
退職前に有給を取得するのはおかしいことではないので、しっかり主張していくべきです。

ポイント2|有給日数分の余裕を持って退職相談

有給を消化するためにも、その日数分の余裕を持って、早めに退職を切り出しましょう。

目安としては、「取得したい有給の日数+1ヶ月」の余裕を持って退職を切り出すべきです。

佐々木
有給取得の日程は、退職届の提出時期と一緒に指示してくれることが多いので、確認しておきましょう。

ポイント3|もし有給取得が難しい場合の対処法

もし次のような場合、有給取得は難しいため、どうしても有給を取りたいなら強行手段をとるべきです。

1. 退職を許可してくれない

もし退職自体がダメなら有給も許可してくれないので、強行手段をとる必要があります。

2. 有給取得を許可してくれない

余裕を持って退職を切り出しても許可してもらえない場合は、強行手段をとる必要があります。

3. 突然退職することを決めた

引き継ぎの期間を無視して有給を取りたい場合です。

退職の14日以上前までに対処すれば、有給を消化して希望の退職日に辞めることができます。

佐々木

強行手段をする場合、希望の退職日の2週間前までに上司の上司宛、もしくは人事宛に送りましょう。

内容証明郵便で、以下の内容を盛り込んだ「退職届 兼 有給休暇消化申請書」という題名で提出します。

退職届の内容
  • 退職日、有給消化日数と期間
  • 退職前の消化のため、時季変更権は行使できないこと
  • 有給取得を妨げる場合は労働基準法第119条で罰せられる恐れがあること
  • 損害賠償等を支払うつもりはなく、賃金からの相殺は認めないこと

※この文書を提出しても、退職や有給休暇消化を許可されない場合は、「労働基準監督署」へ相談しましょう。


有給消化して退職するためのポイントは以上になります。

もう一度まとめると、次の通りです。

有給消化のためのポイント
  1. そもそも退職時期に関係なく有給は取れる
  2. 有給日数分の余裕を持って退職相談
  3. もし有給取得が難しい場合の対処法
ゆり
有給取得するために、余裕を持って退職の相談をしてみます!
佐々木
いいですね!

有給取得するためにも、早めに退職準備を進めましょう!

次の章では、賞与(ボーナス)をもらうための退職のタイミングについてお伝えしていきます。

賞与を確実に貰うためのベストなタイミング&ポイント

佐々木

続いては、賞与をもらうためのベストな退職のタイミングをお伝えしていきます。

賞与をもらい円満退職するためにも、次のポイントを確認していきましょう。

賞与をもらうためのポイント
  1. 退職日を会社の規定に合わせる
  2. 賞与額が確定してから退職の意思表示!
  3. 転職先の入社日の延期はNG

1つ目からお伝えしていきます!

ポイント1|退職日を会社の規定に合わせる

まずは、会社の規定をしっかり確認しましょう。

なぜなら、賞与については会社によって規定が違うためです。

例えば「支給対象:△月◯日時点に在籍している社員」という記載があるはずなので、確認しましょう。

佐々木

会社の賞与の規定を確認し、その期日に退職日を合わせることで、賞与をもらうことができます。

ポイント2|賞与額が確定してから退職の意思表示!

賞与額が確定してから、退職したいという意思表示をしましょう。

理由は、賞与額に関わる査定を下げられる可能性があるからです。

賞与の査定は、未来に対する期待が含まれていることがあります。

退職をする予定の社員に対しては、査定を引き下げることも考えられるので、注意すべきです。

佐々木

会社は、賞与を支給する義務がないため、賞与額を下げられても何もできません。

賞与が確定する日程をしっかり確認し、それに合わせて退職を切り出しましょう。

ポイント3|転職先の入社日の延期はNG

賞与をもらうために、次の転職先の入社日を延期してはいけません。

なぜなら、マナー的に悪い上に、次の転職先での賞与が減ってしまう可能性があるからです。

佐々木
将来の賞与を増やすためにも、賞与にこだわりすぎるのはやめておきましょう。

以上が、賞与をもらうための退職のタイミングの3つのポイントです。

まとめると次の通りです。

賞与をもらうためのポイント
  1. 退職日を会社の規定に合わせる
  2. 賞与額が確定してから退職の意思表示!
  3. 転職先の入社日の延期はNG
ゆり
しっかり会社の規定を確認すれば安心ですね!
佐々木
おっしゃる通りです!

円満退職しながらボーナスを受け取るためにも、退職前に準備をしておきましょう!

続いては、退職届・退職願を出して退職までにやるべきことをお伝えします。

退職届・退職願を出して退職までにやるべきこと

佐々木
最後に、退職までにやるべきことを簡単に整理したので紹介していきます。

退職までにやるべきことは、次のように、保険関係と業務関係の手続きに分けられます。

保険関係の手続き

年金・保険などの手続き

  • 国民年金に関する手続き
  • 国民健康保険、または健康保険任意継続の手続き
  • 失業給付金の手続き

会社に返却するもの

  • 健康保険証
  • 社員証や社内用携帯電話・パソコンなど

会社から受け取るもの

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 離職票
  • 源泉徴収票
業務関係の手続き
  • 業務の引き継ぎ作業
  • 退職所得の受給に関する申告書の作成(退職金がある場合)

退職に関する手続きについて、もっと詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

退職届・退職願を出すタイミングを確認して、スムーズに退職しよう!

佐々木

今回は、退職願・退職届を提出するタイミングについて説明しました。

まとめると次の通りです!

まとめ
  • 退職願・退職届を出す前に、退職を切り出す
  • 退職願・退職届の提出は1ヶ月前まで
  • 有給・賞与については会社の規定をしっかり確認する
ゆり

ありがとうございます!

これらを意識すれば良いのですね!

佐々木
はい、そうです!

あなたがスムーズに退職できることを願っています!