【経験者が暴露】児童指導員を辞めたい…|ヒアリングした結果わかる実情とは

「児童指導員を辞めたいな…」

「児童指導員を辞めて、新しいキャリアを歩むべきかな?」

と悩んでいませんか?

この記事では、前職の児童福祉施設を辞めた後、保育士として活躍している松田さんに「前職を辞めると決断したエピソード」を語ってもらいました。

転職エージェントの佐々木
佐々木
松田さんの実体験をもとに、児童指導員を辞めたい理由は適切なのか、今後のキャリアプランはどうしていくべきなのか考えてみてくださいね!
松田さんのプロフィール

32歳 女性 大阪在住 既婚

児童福祉業界に5年勤務。

その後、転職活動を経て、現在、保育士として活躍中。

この記事の監修者
転職nendo編集チーム

株式会社Jizai キャリア事業部

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元転職エージェントや人事経験者など、採用や転職事情に詳しいメンバーが監修。匿名だから話せる裏情報を多数掲載。
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児童指導員を辞めたい理由4選|児童指導員経験者が真実を激白!

転職エージェントの佐々木
佐々木
松田さん。

今日はよろしくお願いします。

早速ですが、前職の児童指導員を辞めたいと思った理由について教えてください!

松田さん

こちらこそよろしくお願いします!

そうですね…

私が前職の児童指導員を辞めた理由は、大きくわけて以下4点ですね。

転職エージェントの佐々木
佐々木
詳しく教えてください!

児童指導員を辞めたいと感じた理由①|施設の管理者がお金儲けで福祉に手を出していたから

松田さん

施設の管理者がお金儲けで福祉に手を出していた…というのが、前職の児童指導員を辞めたくなった理由の1つめですね。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なんということでしょうか…

もう少し詳しく教えてください!

松田さん
はい。

これは、福祉業界ではよくあることなのですが、人材派遣など別のことを手掛けている株式会社がお金儲けのために、福祉に手を出すことが結構あるんです。

私がいた前の会社がまさにそのパターンでした、、、。

もともと人材派遣の会社だったため、障がいに対して理解がないまま事業をスタートさせてしまっていたんです。

転職エージェントの佐々木
佐々木
それはひどい話ですね…

障がいに対する理解がないままサービスを提供しているということは、かなり悪質ですね。

松田さん
本当にその通りです…

指導マニュアルや研修もほとんどなくて…

私はその前に他の児童福祉施設で2年ほど実務の経験があったので、なんとか対応できたのですが、あの現場が初めてという方はかなり戸惑っていましたよ。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…

それは大変でしたね。

現場で対応に困ったときはどうしていたのですか。

松田さん
基本的には、指導方法は個人に任せるというスタンスだったので、困っても誰かに助けを求めることはできなかったです。

私個人としては、子どもたちの自立につながる支援が必要だと考えていたので、一人ひとりに時間をかけながら丁寧に指導していました。

でも、会社は利益優先のため児童を多く受け入れることばかり考えていて、安全に見守りができなかったです。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど。

完全に人手不足だとわかっていたのに、利益を重視して児童の受け入ればかりを増やしていたのですね。

松田さん
はい。

そのうえ管理者は、ほとんど現場にいなくて、なにかあると全部責任を押し付けられました。

そのうち、だんだん自分に余裕がなくなってしまい、以前のように子どもたちに優しく接することができなくなってしまったんです。

このままだと、子どもたちに失礼だと思い、退職することを決めました。

児童指導員を辞めたいと感じた理由②|支援計画がなく子どもを預かるだけだったから

松田さん
支援計画がなく、子どもを預かるだけだったのも「児童指導員を辞めたい」と感じた理由です。
転職エージェントの佐々木
佐々木
マニュアルや研修がないだけではなく、子どもたちに対する支援計画もなかったのですか…

そのことについて、もう少し詳しく聞かせていただけますか。

松田さん
はい。もちろんです!

通常であれば、児童指導員の仕事というのは、子どもたち一人ひとりの成長に合わせて、活動内容や目標設定をおこなうのですが、前職ではそういった支援計画が一切なくて、ただ子どもたちを預かるだけ」だったんです。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…

それだと、児童指導員としての業務を全うしていないことになりますね。

保護者への連絡帳の記入業務もなかったのですか。

松田さん
はい。

普通は、今日一日あったことを保護者の方にお知らせするために、連絡帳の記入業務があるのですが、前職ではそれもありませんでした。

なので、子どもたちの成長に無関心な児童指導員も多くて、「こんなずさんな環境でいいのか」と憤りを隠すことができませんでした。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど。もっと子どもたちの成長のためにできることをしたいと思って、転職したいと考えたのですね。

それこそが、児童職員として本来あるべき姿だと私は思いますよ。

児童指導員を辞めたいと感じた理由③|虐待まがいの𠮟り方をする管理者に嫌気がさしたから

松田さん
先ほどからずっと話題に上がっていた管理者ですが、終いには子どもたちに対して虐待まがいの叱り方をするようになったことが、辞めたい気持ちにとどめを刺しましたね。
転職エージェントの佐々木
佐々木

えっ、それは、あまりにもひどいですね。

管理者である立場の人間がそんなことをするなんて。

松田さん
そうなんですよ…

管理者が、子どもたちの嫌がるようなことや、やってはいけないことを平気でやっていたことは目に余る光景でした。

転職エージェントの佐々木
佐々木

具体的にどんなことを子供たちにしたのでしょうか。

聞くのも怖いですが、教えてください…

松田さん
はい…

管理者は、とにかく偉そうに振舞うんですよ。

なんというか、威圧感が酷くて、管理者を見た途端に泣き出す子もいたくらいです。

そうすると余計に機嫌が悪くなって、異常なくらい怒鳴るんです。あれは、虐待だと思われてもしかたないレベルでした…

転職エージェントの佐々木
佐々木
えっ…

管理者が虐待まがいの𠮟り方をしたのですか!?

それはもう管理者を名乗る資格はないですね。

松田さん
おっしゃる通りです。

私たち児童指導員にきつく当たるなら、まだ耐えられたのですが、子どもたちにまで怒りの矛先が向かうのは許せなかったです。

実際、施設の評判はどんどん落ちていって、辞めていく子どもたちも増えたので、このタイミングで私も転職しようと覚悟を決めました。

児童指導員を辞めたいと感じた理由④|子供と関わることが難しく、自分の限界を感じたから

松田さん
今述べたような施設の問題だけではなく、子供との関係性に限界を感じてしまったからというのも、辞めたい理由のひとつですね。
転職エージェントの佐々木
佐々木
たしかに、障害をもっているお子さん1人ひとりと向き合うのってすごく大変ですし、時にはストレスが溜まってしまうこともありそうですね。
松田さん
そうですね…

発達障がいの子どもたちって、一般の子以上に「苦手」に対する意識がすごくて、嫌なものに対してはとことんやりませんし、ちょっと頑張ってみるよう説得しても逆効果で発狂してしまうこともしばしばでしたね。

1人ひとりを理解してあげたいって思えば思うほど、現状、うまく対応してあげられていない自分に苛立ちを感じてしまいました。

転職エージェントの佐々木
佐々木
自己嫌悪に陥ってしまったのですね。

発達障害の子供でなくでも、人と人との関わりって難しいものなので、十分頑張ってお仕事されていらっしゃったのだと思いますよ…

松田さん
そうですね…

もちろん、対応は一通りではなく、様々なパターンを試してみました。

ただ、あらゆる手段をつかっても、わかりあうことができなかったこともあり、自信を喪失してしまったという感じです。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…

最初は諦めず、いろんな方法を試してみたものの、どうやってもわかりあえない瞬間を感じてしまって、辞めるという決断に至ったということですね。

松田さん
おっしゃるとおりです。

でも子供と関わりあうことだけはどうしても諦めたくなくて、児童指導員よりは比較的子供と接しやすい保育園に転職することを決めました。

児童指導員を辞めたくなった!お給料事情&残業時間とは…?

転職エージェントの佐々木
佐々木
ちなみになのですが、前職の児童指導員時代のお給料をこっそり教えてもらうことはできますか…?
松田さん

いいですよ。年収260万円でした!

子どもたちから目を離すことができない緊迫とした職場だったというのに安いですよね…笑

転職エージェントの佐々木
佐々木
そうですね…

泣き叫ぶ子や落ち着きなく動きまわる子もいたでしょうし…

本当に子どもを相手にするお仕事って、体力的にもキツイですよね。

それでこの年収だと業務内容に見合ったお給料とはいえないのではないかと個人的には思います…

ちなみに、残業はあったのですか。

松田さん

残業は、月に20時間未満でした。

前職は、子どもたちが帰ってからの事務作業はほとんどなかったので、残業は少なめでしたね。

たまに、管理者の機嫌が悪いと長々と説教されて、遅くなることもありましたが。笑


松田さん
ここまでで紹介したものが、私が児童指導員を辞めてしまった理由です!

まとめると以下の通りとなります。

前職の児童指導員を辞めた理由
  • 施設の管理者がお金儲けで福祉に手を出していたから
  • 支援計画がなく子どもを預かるだけだったから
  • 虐待まがいの𠮟り方をする管理者に嫌気がさしたから
  • 子供と関わることが難しく、自分の限界を感じたから

児童指導員を辞めてから感じる「培ったスキル」って?

転職エージェントの佐々木
佐々木
丁寧にご回答いただき、ありがとうございます!

現在は、前職の児童施設を辞めて、転職活動をされている松田さんですが、の経験が、今に生きているなと感じる瞬間はありますか?

松田さん
もちろん沢山ありますよ!

あえて絞って挙げるなら、この3つのスキルが前職の児童指導員で培われたなと思っています。

転職エージェントの佐々木
佐々木
詳しく教えてください!

児童指導員で培った強み①|想像力

松田さん
子どもたちは、発達障がいがある子達なので、常に予測不可能な行動や発言があります。

そのため、なぜそのようなことが起こったのか想像する力が培われたと思いますね。

転職エージェントの佐々木
佐々木
想像力ですか。

もっと詳しく教えてください。

松田さん
はい。

現場で何かハプニングが起こった時、子どもたちに「なぜ?」と聞いても、すぐに答えてくれないことが多かったので、なかなか問題が解決できず苦しみました。

でも、毎日子どもたちと一緒に過ごしていると、その子の性格がわかるようになるので、「この子は意味もなく、こんなことをする子ではないな」という頭が働くんです。

そうすると、その子を肯定しながら、起こってしまった原因を想像できるので、とても穏やかな気持ちになれました。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど…興味深いです!

なにか具体的なエピソードは何かありますか。

松田さん
そうですね…

施設ではよく子どもたち同士で喧嘩になることがあるのですが、そういう時に物が壊れてしまったことがありました。

そういう時は、物が壊れてしまったことにフォーカスするのではなく、こんなに激しい喧嘩になってしまった原因を探るようにしていました。

正直、正しい答えはわからなくても、相手を思いやって想像することに意味があるなと思っています。

「○○に違いない」と決めつけると、余計に子どもたちが委縮してしまうので。

転職エージェントの佐々木
佐々木
なるほど。

松田さん自身が、大らかに想像力を働かせることで、子どもたちものびのびと成長できるのでしょうね。

児童指導員で培った強み②|コミュニケーション能力

松田さん
これはありがちかもしれませんが、コミュニケーション能力も、児童指導員で養われた強みだなと感じます。

転職エージェントの佐々木
佐々木

子どもたちを相手にするお仕事となると、コミュニケーション能力は高くなりそうですね。

松田さん
はい。

子どもたちとのコミュニケーションはもちろんですが、保護者様とのコミュニケーション能力も上がりましたよ。

転職エージェントの佐々木
佐々木
それはすばらしいですね。

もっと詳しく聞かせてください。

松田さん
はい。

私がいた施設は、送迎ありの放課後等デイサービスだったので、毎日お迎えに来た保護者様と会話をする機会がありました。

発達障がいを持っている子の保護者様は比較的ナーバスになりやすいこともあったので、話をする時は慎重に言葉選びをしていました。

転職エージェントの佐々木
佐々木
デリケートな問題ですからね。

具体的にはどんなことを意識されていたのですか。

松田さん
そうですね…

シンプルにいうと、できるだけ喜ばれる発言を心がけておりました。

たとえば、「落ち着きがない」っていうワードを「明るくて元気がある」って言い換えるだけで、ずっとポジティブになりますからね。

転職エージェントの佐々木
佐々木
確かに、そんな風にいわれたらうれしくなりますね。

ポジティブな言葉選びで、相手を幸せな気持ちにできるのは、この先どんな人間関係にも生かすことができそうです。

すばらしいですね。

児童指導員で培った強み③|ヒヤリハットを予測する力

松田さん
あと、ヒヤリハットを予測する力も、前職の児童指導員で培った強みかと思います!
転職エージェントの佐々木
佐々木
ヒヤリハット?

初めて聞いた言葉です。どんな力なのでしょうか。

松田さん
ヒヤリハットとは、一歩まちがえば事故につながりかねない出来事を指します。

管理者が無頓着すぎて、常に教室内には危険が多くあったので、自然とこの能力は養われましたよ。

転職エージェントの佐々木
佐々木
動きが激しい子どもたちと危険は常に隣り合わせですからね。

事故につながるようなことはなかったのですか。

松田さん
はい。

幸運なことに大事故になるようなことは一度もありませんでした。

常に、「これをしたらこれが倒れる」「この子がこれしたら脱走できてしまう」等々、子どもたちが危険にさらされないために何をしたらいいのかをひたすら考えていましたからね。

転職エージェントの佐々木
佐々木
どんな仕事も注意力は必要ですからね。

常に気を抜かず、さまざまな危険を想定できるのはすごい力だと思います。

児童指導員を辞めたいと思ったら、最初にすべきこと

転職エージェントの佐々木
佐々木
ご回答いただきありがとうございます!

松田さんは現在、めでたく保育士として働くこととなられたのですが、転職しようと決意した時に、なにか行ったことってありますか?

松田さん

あ、一旦「転職サービス」に何社か登録しました!

他の職種も一応迷っていたので、有名どころと保育士に強そうな転職サービス両方ともです。

転職エージェントの佐々木
佐々木

ちなみになのですが、その時に、お世話になったサービスの名前を教えていただくことはできますか?

松田さん

はじめは『リクルートエージェント』を利用していました。

ただ、自分のしたいことを整理している中で、やはり「子供と関わる」という要素は捨てきれずだったので、リクルートエージェントではなく、保育士の転職に強い『保育士ワーカー』をい利用するようになりました。

転職エージェントの佐々木
佐々木
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佐々木
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転職エージェントの佐々木
佐々木
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転職エージェントの佐々木
佐々木
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転職エージェントの佐々木
佐々木
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焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。

転職エージェントの佐々木
佐々木
決して「辞職」に対してマイナスなイメージを持つ必要はありません。

しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!

松田さん
最後に、おすすめの転職エージェントを再度まとめておきます!
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  1. 『リクルートエージェント』
    【松田さんのおすすめ】
    【公式】https://www.r-agent.com/
  2. 『保育士ワーカー』
    【松田さんのおすすめ】
    【公式】https://hoikushi-worker.com/
  3. 『パソナキャリア』
    【佐々木さんのおすすめ】
    【公式】https://pasonacareer.jp
転職エージェントの佐々木
佐々木
松田さん。

本日はありがとうございました!

松田さん
こちらこそありがとうございました。
転職エージェントの佐々木
佐々木
この記事を読んでくださった方の人生が、少しでも良くなることを願っております!