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「HISの営業職、ブラックすぎて辞めたい…」
「HISを辞めて、新しい仕事を探すべき?」
と悩んでいませんか?
今回は、同じような悩みを抱えた結果、WEB業界の編集職に転身された斎藤さんに「HISを辞めると決断したエピソード」を語ってもらいました。
30歳 女性 東京都在住
2014年からHISで、営業職として勤務。
主に、航空券やホテル、パッケージツアーの手配を担当。
HISで1年半勤務した後、2015年に転職し、現在は、WEB業界で編集兼ライターとして働く。
ジャンプできる目次
HISを辞めたい理由|HIS経験者がブラックな実態を激白!
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、HISを辞めたいと思った理由について教えてください!
こちらこそよろしくお願いします!
そうですね…
私がHISを辞めたいと感じた理由としては、大きくわけて以下3点ですね。
HISを辞めたい・ブラックだと思った理由①|営業ノルマがきつすぎたから
実際、どのくらいのノルマがあったのですか?
ノルマに差があるのは、閑散期と繁忙期の差です。
旅行業界って忙しい時期とそうでない時期が顕著に出る業界なので、繁忙期は閑散期の2倍くらいのノルマが設定されていたかと思います。
繁忙期のノルマはきつそうですね…
でも、閑散期の月50人のノルマなら、1日に換算すると2.5人ですよね?
それならいけそう気もしますが、どうでしたか。
平日はほとんど来店してくださるお客様がいない状態なんですよ。
昼間なんて本当に営業所がガランとしていて。
夕方になって、やっと仕事終わりの会社員の方が立ち寄ってくださる感じでした。
その一瞬訪れたピークタイムを逃さないように、かなり強引なやり方をしていましたね。
少ない母数のお客様をなんとか誓約させるために必死だったのが伝わってきます。
強引なやり方とはどんなやり方だったのですか。
でも、翌日になると「やっぱり昨日の予約キャンセルしてください」とかザラにあるので、結局、焦って無理に取った予約は落ちてしまうことが多かったです…
キャンセルになると、ノルマの日割りが増えてしまうのですか。
ノルマは予約数ではなくて、出国数になるので結構シビアでしたね。
旅行って、数か月以上前に予約することが多いので、成約になっても無事に出国するまでの道のりが長くて。
新規の取り込みばかりに集中すると、既存のお客様のフォローが手薄になって、キャンセルになることもよくありました。
なので、1年半いた中で、ノルマを達成できた月は、3回くらいしかなかったですね。
ちなみに、ノルマが達成できなかった場合、どうなるのですか。
ノルマが達成できないと、「お前のせいで、今月営業所全体の数字が落ちてるんだよ」などパワハラ的な発言も普通だったので、精神的にきつくて、よく泣いていました。
営業だと結構あるあるのエピソードではあるものの、「ノルマがきつい」且つ「上司からのパワハラも深刻」となると辞めてしまいたくなるのも当然かもしれませんね…
HISを辞めたい・ブラックだと思った理由②|深夜までの残業や休日出勤が日常的だったから
サービス業だと、ある程度の残業は仕方ないかもしれません。
でも、深夜まで続いたり、休日出勤までとなると、さすがに続けていくのは厳しいですよね…
先ほどもお話したとおり、旅行代理店は、夕方以降にお客様が来店されることが多かったので、定時で仕事を切り上げること自体が現実的ではなかったです。
その当時、定時が19時だったのですが、18時くらいからお客様を接客すると、商品の案内から入って、手配、請求書の発行、入金までの流れで大体2時間くらいかかってしまうんです。
その時点で、定時は過ぎてしまいますね。
ノルマを達成することが最大のミッションなわけですから、残業が増えたとしても、遅い時間に来た問い合わせには応じないといけないのですね。
でも、さすがにお客様が帰られた後は、終われるのですよね?
接客後は、手続き書類をまとめて、手配ミスがないか再度確認するので、残業が続きます。
書類を1件まとめるにも1時間以上はかかるので、仮に3件予約を取ったら、3時間くらいチェックの時間もかかります。
なので、会社を出れるのは、早くても22時、遅いと00時を回っていました。
そういえば、終電が間に合わなくて、途中から歩いて帰ったこともありましたね…笑
それに加えて、休日出勤もしないと終わらないのですか。
私の配属された営業所が大型店舗で、22時までお店を開けていたんです。
そうすると、22時ギリギリに来店された方を接客すると、接客が終わるのが23時を過ぎてしまい、終電の都合上、それ以上処理ができず…
しかも、そういう時に限って、翌日休みだったりするんですよね。
ほかの方に業務を引き継ぐ時間すらないので、そういう時は休日出勤して前日取った予約記録を整理していました。
やむを得ない状態で生じている休日出勤かと思いますが、休日手当はついたのですか。
むしろ、「なんでこんなに予約記録少ないのに、休日まで出勤してるの?」ってまた説教されてしまうんです。
新人だと余計に仕事に時間がかかるのに…
ちなみに、勤務歴が長い先輩社員も同じような働き方なのですか。
でも、優秀な方ほど、新人教育も任されるため、自分の営業ノルマを達成しながら、新人の世話もしていて、業務量はとてつもなかったと思います。
もちろん、メリハリをつけて早く帰っている日もありましたが、それは本当に月に数回程度で、基本的にみなさん、残業していました…
会社が、利益重視で全く労働者の働きやすさを考えていない様子がうかがえます。
過度な時間外労働が当たり前だったことは、退職を決意するには、十分な理由といえるでしょう。
HISを辞めたい・ブラックだと思った理由③|人間関係がギスギスしていたから
どのくらい人間関係がギスギスしていたのでしょうか。
なんというか、お客様の取り合いみたいな雰囲気はありましたね。
先輩のお客様だと知らずに、予約を取ってしまうと、「あのお客様私のリピーターなんだけど!」と強い口調で言われたこともありました。
悪気がなかったとしても、人のお客様を取ったことになってしまうのですね…
それは、気を遣いますね。
あと、自分のお客様のフォロー業務をほかのスタッフにお任せする時が一番、しんどかったです…
HISは専属担当制になっているので、自分の担当ではないお客様のフォロー業務をしても、成績には反映されません。
だから、自分のお客様の変更や取り直しの作業をほかのスタッフの方にやってもらうのは、基本的にはタブーなんです。
どういった時に、ほかのスタッフの方に既存顧客のフォローをお願いするのですか。
あとは、シフト制だったので、休みの日に自分のお客様が来店されるのが一番しんどかったです。
厳しい先輩だと、すぐに担当者変更してしまう方もいたほどです…
内部事情を考えると、担当者不在の時に急に来店されると、かなり迷惑になるということなのですね…
お客様に罪はないのですが、フォローが重なると「昨日、あなたのお客様が来て、いろいろ大変だったのよ」と嫌味をいわれて…
それが、何度か続いた結果、聞こえる声で悪口を言われるようになって、本当にきつかったですね。
でも、シフト制でやっている以上、担当者が不在の時にフォロー業務が発生するのはやむを得ないことですよね。
実際、ノルマを達成している営業マンのなかには、フォローも少ない優秀な方もいましたが、なかには新規を取るだけ取って、ほかのスタッフに面倒な変更作業を押し付ける人もいましたよ。
でも、社歴の長さや、ノルマを達成していることが、大きな権力になる風潮がある会社だったので、そういう人にはみんなビビッて、何もいえないんですよ。
立場の弱い新人ばかりが、あからさまにいじめられる環境だったことが、耐えられず、退職を決意しました。
HISのお給料事情&残業時間とは…?ブラックな実態を深堀取材
そうですね…280万円程度だった気がします。
残業時間も40時間~80時間と多かったので、ほんとに割に合わない仕事だと思います。
当時のHISは、残業給と業績給の2つから選べたのですが、営業職の場合、業績給を選択するのが、暗黙のルールで、私も業績給を選んでいました。
業績給の場合、40時間はみなし残業になるので、実質ほとんど残業代はつかなかったです。
実際、40時間は普通に超えるのですが、「ノルマ達成していないのに、なんでこんなに残業してるんだ?」「残業代でいくら稼いでいるんだ?」と上から責められることが多かったので…
怖くなって途中から、申請することをやめてしまいました。
なので、朝から深夜まで働いても手取りは15万円ほどでしたね…
業績を積めば、その分収入もアップするのでしょうが、ノルマを達成できないとかなり低いですね…
ちなみに、WEB業界に転職した後、年収はアップしましたか?
月給にすると、10万円以上上がりました!!
今は、基本給が高いですし、残業代もしっかり支払われるので、HISで契約社員として働いていた時よりも、高収入です。
WEB業界に転職してからはどうでしたか?
今後は、ネット予約が盛んになることは明白でしたし、あのままHISでカウンター営業を続けていても、スキルにはならなかったと思いますね。
HISのように競い合う営業の仕事が好きという方は、あの経験は生かせると思いますが。笑
あと残業時間もそこまで多くはない(20時間に収まる程度)ので、HISよりは待遇が良くなり、本当に転職してよかったなと思っています。
早いうちき見切りをつけて、今の時代に合ったWEB業界に方向転換できたことは、本当にすばらしいですね。
まとめると以下の通りとなります。
- 営業ノルマがきつすぎたから
- 深夜までの残業や休日出勤が日常的だったから
- 人間関係がギスギスしていたから
軍隊のような会社だとは聞いていましたが、ここまでとは正直知らなかったです…
あと、女性が多く、大奥のような職場なので、かなり要領がよい人じゃないと、HISは正直やっていけないですね…
HISからの転職でアピールしたい!HISのブラックな環境で培った強みって?
そこで、次は前職のHISで培うことができたなと感じるスキル・強みについて詳しく教えてください!
今の職場で活躍できているのは、大きく分けて3つのスキル・強みをHIS時代に培ったからだと思いますね。
培ったスキル①|プレゼン力
HISでは、学生の卒業旅行から、女子旅、家族旅行、ハネムーンと、実に様々なジャンルの旅を提供しました。
行先や泊まりたいホテルなど、旅のパーツをお客様と会話しながら、決めていく作業は非常にやりがいがありましたね。
ただ、そのプランの魅力を上手に説明できないと成約にはならないので、お客様へのプレゼンの仕方は、工夫しましたね。
具体的に、どんなことを意識してお客様にプレゼンしたのですか。
後は、リアルに旅行に行った方から情報を集めて、それを伝えるよにしたら、お客様から「詳しいのですね」と褒めていただける機会が増えました。
実際に行ったことがない国の説明も、スラスラいえた時はかなり努力の結果が表れたなと思いましたね。
培ったスキル②|マルチタスクスキル
出勤したら、まず最初に今日中に対応するものをリストアップしていました。
複数のタスクを同時にこなすといっても、そのなかで優先順位はあるので、今日中に絶対に片づけないといけない業務は、午前中には処理を済ませるようにしていました。
培ったスキル③|対人関係スキル
もう少し詳しく教えてください!
正直、仕事上で迷惑をかけることは多々あったのですが、それでも「この子の面倒を見てあげたい」と先輩に思ってもらえる人間でいることが大事だなと思って。
だから、当たり前のことですが、常に何かしてもらったら、「ありがとうございました」、ミスをしたら「申し訳ございません」と必ず口にするようにしていました。
先輩への礼儀を大事にしていたせいか、先輩から見放されることはなく、困った時は助けてくれる関係性を築くことができました。
ここまでで紹介したものが、斎藤さんがHIS時代に培ったスキル3つです。
以下にまとめておきますね!
- プレゼン力
- マルチタスクスキル
- 対人関係スキル
HISを辞めたい、ブラックだと思ったら、最初にすべきこと
結局、エージェント経由ではなく、一般応募で決まったものの、どんな業界にいくべきか…などのアドバイスをしっかりいただけたのは、有難かったです。
ちなみにどのサービスを利用していたか教えてもらうことはできますか?
なぜこの2社を選んだのか…と言われると、シンプルに求人数が多かったので、参考がてら登録しておこうかなという感じで登録していました。
この2社については、私のほうからもう少し詳しく説明させていただきますね!
リクルートエージェント|求人の量&質ともにNo.1
- 20万件以上の求人数を誇る業界No.1の大御所サイト
- エージェント利用者の2/3が一度は利用済み(転職nendo調べ)
- 人材会社最大手リクルートの選考を潜り抜けた優秀な担当者ばかり
- 登録者数が非常に多いので、手厚いサポートは期待できない
『リクルートエージェント』は、求人数・実績ともに、圧倒的No.1の転職エージェントです。
求人の総合デパートのようなサービスで、職種・業界を問わない豊富な求人数が魅力です。
加えて、求職者が自覚していない「潜在スキル」を引き出してくれる腕の良い優秀な担当者が揃っているのも魅力です。
転職nendoの調査によると、エージェント利用者の2/3が一度は利用していたサービスなので、どこに登録するべきかわからない場合は、一旦登録してみるとよいでしょう。
登録しなくても、一部求人を見ることはできますが、登録するとより条件の良い求人を探すことが可能になりますよ。
doda|優秀な担当者が豊富
- 業界No.1のリクルートに次ぐ実績と求人数が魅力
- 担当者が優秀だと定評あり
dodaは、人材業界No.2のパーソルキャリアが運営する転職エージェントです。
各業界に精通した担当者が行う実践的な転職のアドバイスに定評があり、どの業界を目指す方にもおすすめできるサービスと言えます。
また同サービスは、人材業界の中で最も積極的に転職セミナーを開催しているのでも有名です。
選考に通過しやすい面接テクニックや、職務経歴書の書き方といったノウハウを惜しみなく提供してくれるため、面接に対して不安がある場合におすすめといえます。
あと、キャリアアドバイスが的確で、これからどうしていくべきか判断する手助けになりました!
HISから転職するのにおすすめの職種・業界って?
そこで、この章では、斎藤さんが「HISで培った!」とおっしゃっていたスキルを充分活かせる仕事を、元転職エージェントである私からお伝えしますね!
次、転職するときの参考にさせていただきますね!笑
わたしがおすすめする「HISからの転職」におすすめの職種は、以下の通りです!
HISからの転職におすすめ職種①:営業職
営業職は対人スキルが必須なので、HISで培ってきたコミュニケーション能力をフル活用できます!!
また、HIS時代に培った、プレゼン力や対人関係スキルが十分活用できそうです!
また、転職市場でも営業職の求人は非常に多く、就職のハードルも比較的低いのもおすすめポイントですね。
経営が安定している老舗メーカーなどの営業職になると、定時に帰れる且つしっかりお給与が貰えちゃうので、給料の低さ&残業の多さが原因でHISを辞めた人におすすめしたいです!
法人営業 | 約450万円 |
個人営業 | 約425万円 |
HISからの転職におすすめの職種②:事務職
なぜなら、事務職であれば、ノルマがないことに加えて、残業も少ないため、ワークライフバランスを大事にしやすいからです。
HISの営業を経験して「もう営業はしたくないな」「定時で帰れる仕事がしたい」と思った方には事務職がおすすめです。
実は私もWEB業界に転身する前に、旅行代理店で事務をしたのですが、残業はほとんどなくて、働きやすかったです。
おかげで3年も勤務できました。
同じ旅行代理店であっても、職種を事務に変えるだけで働きやすくなりますからね。
将来、家庭をもった時のことも考えて、無理なく働ける職場を探したいということであれば、事務職はおすすめですよ。
一般事務 | 約330万円 |
営業事務 | 約325万円 |
秘書/受付 | 約340万円 |
HISからの転職におすすめの職種③:ホテルマン
ホテルマンは、HISでのお仕事と同様、お客様に非日常を与えるサービス業です。
違う点は、旅行代理店は旅の準備のお手伝いで、ホテルマンは旅の本番に関われるという点でしょうか。
そのため、「旅行が好きで、旅に関わる仕事がしたい」と考えている人におすすめの職種と言えます。
一見華やかな仕事に見えるものの、基本的には雑務がほとんどなので、HIS以上に「察する能力」が試される仕事であるということは、肝に銘じておきましょうね。
ホテルマン | 約370万円 |
以下にもう一度まとめておきますね!
- 営業職
- 事務職
- ホテルマン
HISを辞めたい、ブラックだと思ったら、自分のキャリアをしっかり考え直したうえで行動しよう!
近年コロナの影響で、業界問わず「採用に対して消極的な企業」が増えています。
「辞めたい…」と、今は考えていると思いますが、HISを辞める前に自分自身としっかりと向き合うことが、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要です。
焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。
しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!
- 『リクルートエージェント』
【公式】https://www.r-agent.com/ - 『doda』
【公式】https://doda.jp/
本日はありがとうございました!