転職面接の完全ガイド
選考を突破する質問対策
&
好印象を与えるマナー対策
監修POINT
- 一次面接から最終面接までの流れ
- 転職面接時の5ステップ
- 転職面接のマナー
転職の面接を控えている人は、
『転職時の面接って何を話せば良いのかな…』
『面接時にどんな質問をされるのかな…』
『面接で自分をアピールして転職を成功させたい…』
…と悩みますよね。
転職の面接対策は、「質問対策」と「マナー対策」の2つを抑えておけば大丈夫です!
その理由は次のとおりです。
- 質問対策
論理的&明快に質問に答えれば、意欲と強みを面接官に伝えられる。 - マナー対策
正しいマナーで面接を行えば、良い第一印象を与えられる。
この記事では、質問に答える際のコツや、自分の意見を上手く伝える方法、面接時のマナーまで、面接対策を全てお伝えします!
最後まで読めば、面接に成功して、希望の会社に転職することができますよ!
ジャンプできる目次
一次面接から最終面接までの流れ・進み方
まずは大まかに、転職面接の流れを説明していきます。
転職の面接回数は1回〜3回や、3回以上など、会社によって異なります。
また下図のように、面接の段階と担当する面接官によって、面接で見られるポイントが違います
面接官が人事担当者の場合、自己紹介や転職理由など、「なぜ当社に転職するのか」が求められます。
面接官がマネージャーなどの場合、経験やスキルなど「どれだけ当社で活躍できるか、貢献できるか」が求められます。
面接官が役員や社長の場合は、「その人が会社の文化に合っているか」が見られます。
一次〜最終面接の段階と面接官によって、求められることが違うので「誰が面接官になるのか」を事前に把握して、確認される質問に備えることが大切です。
転職面接時のステップ
転職の面接は大きく分けて、5ステップに分けられます。
採用担当者が面接で知りたいことはどの企業でも同じなので、基本のステップを知れば、不安なく面接に挑めます。
それぞれのステップを確認しておきましょう!
自己紹介は、面接の一番最初に聞かれる項目です。
初めの質問だからこそ、面接官に「この人は活躍しそうだな」と思わせることで、有利に選考が進みます。
自己紹介のポイントは次の3つです。
- 面接官の目を見て、ハッキリと話す
- 仕事経験・スキル・志望動機などを簡潔に伝える
- 結論から話して、ダラダラと話すぎない(1〜2分が目安)
自己紹介は、自分自身について、端的に相手に伝えるのが目的です。
ハッキリと、簡潔に自己紹介できるように準備しておきましょう!
自己PRでは、スキルや経歴が自社に合っているか見られます。
面接官に「入社後に活躍できそうだ!」と思わせるためには、「自己PRの適切な選び方」と「正しい伝え方」が大切です。
- 仕事上の実績と実績の裏付けがあるスキルを選ぶ
- 応募先の会社・職種で活かせる経験・スキルを選ぶ
- 結論から端的に話す
- 目標達成までの具体的な行動、今後の展望を話す
- 明るくハキハキと話す
実績のある経験・スキルを選んで、具体的な行動を簡潔に伝えられれば、自分の強みを面接官にアピールすることができます!
自己紹介と自己PRの後に質問されることが多いのは、「転職理由」です。
面接官は転職理由を聞くことで、「なぜ前職を辞めたのか。おなじ理由で自分の会社でも辞めてしまわないか」を見ようとしています。
転職理由の伝え方のポイントは2つです。
- 前向きな姿勢で伝える
- 不平不満は言わないようにする
ほとんどの人の退職理由は、「残業の多さ」や「給与の低さ」「人間関係」です。
ただ、これらの不満を転職理由にすると「転職してもまた同じ理由で辞めてしまうのでは?」とマイナスなイメージを与えてしまいます。
そのため、「インプット量を増やす時間を作ってスキルを高めたかったから」など前向きな理由にして、転職理由を伝えましょう。
志望動機では、「なぜその企業を選んだか」を自分の言葉で具体的に伝えるのがポイントです。
企業研究を行って、「企業が求める人物像」と「自分のスキル・将来のキャリア」がマッチするような志望動機にしましょう。
企業の業務内容や理念をもとに、「〇〇(自分の経験・スキル)が、御社なら活かせると思ったから」や、
「△△(将来やりたいこと)が、御社なら実現できると思ったから」と伝えられればベストです。
面接の最後で、「何か質問はありませんか?」と聞かれるのが「逆質問」です。
逆質問で「質問はありません。」と答えるのはNGです。
なぜなら、逆質問の内容によって面接官は「自社に本当に興味があるのか」や「入社意思の強さ」を見ている可能性があるからです。
会社のホームページに書かれていることと、待遇面・福利厚生の質問は避けて、以下のような逆質問がおすすめです。
二次面接の場合(担当者:人事)
- 御社で活躍している方に共通する特徴はありますか?
- 人事から見た、御社の実際の雰囲気はどうですか?
一次面接の場合(担当者:現場のマネージャー)
- 今現場で最も重視している指標は何ですか?
- 〇〇部署のチームの強みはどこにありますか?
- 案件の受注から納品まで、どのようなスケジュールで動いていますか?
最終面接の場合(担当者:社長・役員)
- 競合を考えた上で、今後注力していく領域はどこになりますか?
- 経営者から見た御社の魅力と今後の展望を教えて頂けますか?
- 昨年の商品リニューアルには、どのような背景があったのでしょうか?
徹底的に意識して面接に備えれば、自分の魅力を面接官に伝えられますよ!
- どのようにして転職先で価値を提供できるのか
- 提供する価値には再現性があるのか
- 自分のスキル・キャリアプランと、転職先が求めるものと一致しているか
転職面接でよくある質問は、以下の記事でまとめています。必ずチェックして、どの質問にも答えられるようにしましょう!
転職の面接でよくある質問一覧&回答例|状況・職種別の面接対策を解説また、第二新卒の人とフリーターの人は、こちらの記事を参考にして面接に挑みましょう!
【第二新卒の面接対策】必ず聞かれる5つの質問&転職成功者の回答例 フリーターの就職面接の全知識|必ず聞かれる6の質問&好印象な回答例どの面接でも通用する受け答え方
自己PRや転職理由の質問に備えて自分なりの回答を予め作っておくのは必須ですが、多くの場合、想定外の質問が飛んできます。
どんな質問でも素早く的確に受け答えできるようするには、「STAR質問」と「PREP法」の2つを覚えるのがおすすめです。
- STAR質問
質問側のフレームワーク - PREP法
回答側のフレームワーク
STAR質問
STAR質問とは、質問側である面接官が、応募者の価値観や性格を見極めるために使う質問フレームワークです。
面接官はSTAR質問を使って自己PRを聞いてくる場合が多いので、STAR質問を知って「何が聞かれるか」を把握すれば面接対策になります。
STAR質問では、主に以下のことを聞かれます。
- どんな状況だったのか(Situation)
状況・背景・環境・きっかけなど - どんな課題・役割を担ったのか(Task)
課題・役割・任務・職務など - どんな行動をとったか(Action)
具体的な行動・理由・工夫など - どんな結果だったか(Result)
結果・成果・学んだこと
上記のように、STARの順番で質問をして過去の行動を聞くことで、面接官は応募者の強みと特性を具体的に知ることができます。
そのため、STAR質問の流れを予め知っておけば、一つ一つの項目を余裕をもって的確に答えることができます。
STRA質問の具体例
◯状況
「組織全体の目標に対して、個人ではどんな目標を持っていましたか?」
↓
◯課題・役割
「難易度は高いと感じましたか?低いと感じましたか?」
「その組織で、あなたは何を担いましたか?」
↓
◯行動
「まず最初に何を行いましたか?」
「どのように目標を達成したのですか?」
↓
◯結果
「目標に対するあなた自信の成果は?」
「結果から、何か学びがありましたか?
PREP法
PREP法とは、応募者側が質問に答える際に、自分の意見を端的&効果的に伝える構成方法のことです。
PREP法は以下の流れで構成されています。
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 再結論(Point)
PREP法では、最初に結論を伝え、次にその理由を述べて、分かりやすい具体例に触れながら、最後にもう一度結論を述べます。
そのためPREP法を使えば、「話が長くて、結局何を伝えたいか分からない…」と言われてしまう人でも、あなたの意見を論理的かつ簡潔に伝えることができます。
どんな質問をされても、最初に結論を述べて、その後に理由や具体例で説得力をもたせるのが大切です。
最終面接・役員面接の対策
「最終・役員面接までくればもう安心!」と思うかもしれませんが、最終面接はただの顔合わせの場ではなく、れっきとした面接の場です。
実際、最終面接の合格率は30〜50%程で、2.3名に1名しか内定が出ない狭き門なのです。
なので、決して手を抜くことなく、最終面接に臨むようにしましょう!
最終面接では、次のような2パターンがあります。
- 鋭く理論的な面接官のパターン
「結果を出せるかどうか」が厳しく見られる - 明るく快活な面接官のパターン
「自社に合うかどうか」が厳しく見られる
最終面接には上記のような2パターンがあることを知って、それぞれの対策をすれば最終面接を突破できますよ!
こちらの記事では、最終面接を突破する方法を詳しく紹介しているので、チェックしてみましょう。
転職の最終面接で合格率を上げる対策!よくある質問&選考通過のコツ面接前日までに準備するべきマナー
面接前日までに準備しておくべきなのは、「服装」と「持ち物」です。
ビジネスマナーに沿った服装と持ち物を準備しておけば、良い第一印象を与えられます。
転職の面接で第一印象を決めるのが、「服装」です。
マナーの良い服装で面接官に良い印象を与えるためには、TPO(時・場所・場合)を意識した服装が大切です。
最低限、以下の3つは頭に入れておきましょう。
- 自分が好きな服装ではなく、相手企業に合わせた服装
- ビジネスシーンであることを理解しておく
- だらしない服装ではなく、清潔感のある服装
また面接の服装は、服だけでなくカバンやボタンも重要で、季節によってもふさわしい格好があります。
面接当日に恥をかかないために、こちらの記事で正しい服装をチェックしておきましょう。
転職面接で失敗しないスーツの選び方|男女別の色&服装マナーの全知識服装と同様、面接前日までに「持ち物」もチェックしておきましょう。
面接時にチェックするべき持ち物は、大きく3つに分けられます。
- 必ず持っていくべき持ち物
履歴書・身分証明書・印鑑など - あると便利な持ち物
面接会場までの地図・緊急連絡先 - 社会人として持っていくべき持ち物
筆記用具・メモ帳・腕時計など
万が一の忘れ物を防ぐためにも、面接前日までに持ち物は必ず確認しておきましょう。
こちらの記事ではチェックリスト付きで持ち物をまとめているので、参考にしてください。
【チェックリスト付き】転職面接の持ち物18選|必需品&便利なもの一覧転職面接時の到着〜面接終了までのマナー
面接当日、会場に到着してから面接が終了するまでは、大きく3つの段階に分けられます。
それぞれの段階で必須のマナーがあるので、しっかり確認しておけば面接成功率をグッと上げられます。
- 到着から受付まで
- 入室から着席まで
- 面接中から終了まで
集合時間やノックの回数、座り方、礼の仕方など細かい所までマナーがあるので、不安な人はこちらの記事で一度確認しておきましょう。
【場面別】転職面接のマナー26選を完全解説|入室〜退室までの流れ到着〜退室までのマナーを丁寧に解説しています。
転職の面接対策は転職エージェントに相談するのもおすすめ
ただ、実際に面接対策をしていると次のような悩みがでてきます。
「自分の強みを上手く面接官に伝えられるか不安…」
「自己PRや志望動機を考えられない…」
「1人で面接対策するのは限界がある…」
転職面接が不安な人は、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
なぜなら転職エージェントを使えば、1人では難しい面接対策を無料でサポートしてくれるからです。
具体的には次のようなサポートがあります。
- 面接対策セミナー
2時間程度の講義で面接のノウハウをレクチャー - 1対1の面談
30〜1時間程度で本番さながらの面接対策
さらに転職エージェントは、数多くの転職者を成功に導いてきた実績があるので、業界・職種別の面接ノウハウが豊富なんです!
面接対策が手厚い転職エージェントは次の3つです。
パソナキャリア
- トップクラスのサポート体制
「利益よりも社会貢献」を重視する会社方針で、書類添削や面接対策などのキャリアサポートが丁寧 - 優良求人が多い
他社では扱っていない非公開求人を多数保有。ブラック企業が少なく求人の質が良い - 女性に寄り添った転職支援
女性の社会進出を推進していて、女性の転職支援に注力している。女性社員の比率も高い
リクルートエージェント
- 20万件以上の求人数
規模・実績ともに業界No.1の求人数を誇り、様々な職種業界の求人に応募できる - 累計40万人以上の転職実績
国内トップクラスの転職支援実績があり、転職成功ノウハウが豊富 - 年収交渉に強い
営業力のあるキャリアアドバイザーが多数在籍しているので、企業との年収交渉が強い
マイナビエージェント
- 20代からの評判No.1
新卒の就職実績No.1のマイナビだからこそ、20代・第二新卒向けの求人が豊富 - 若手社会人の転職サポートが手厚い
20代の転職実績が豊富なので、若手社会人の転職成功ノウハウが蓄積されている - 大手ホワイト企業の求人が多い
大手企業は、第二新卒や中途採用の求人を、知名度の高いマイナビエージェントに依頼する傾向が強い
気になる人は、まずは気軽に相談してみましょう!
あなたの転職が成功することを祈っています!