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「鍼灸師辞めたい…」
「鍼灸師を辞めて、新しい仕事を探すべき?」
と悩んでいませんか?
今回は、同じような悩みを抱えた結果、警備会社に転職された前田さんに「鍼灸師を辞めると決断したエピソード」を語ってもらいました。
28歳 男性 東京都在住
2013年から2016年まで、企業にて鍼灸師を担当。
2016年から2020年まで鍼灸整骨院で働いた後、セキュリティ会社のガードマンに転職。
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鍼灸師を辞めたい理由4選|鍼灸師経験者が真実を激白!
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、鍼灸師を辞めたいと思った理由について教えてください!
こちらこそよろしくお願いします!
そうですね…
私が鍼灸師を辞めた理由としては、大きくわけて以下4点ですね。
鍼灸師を辞めたいと思った理由①|拘束・労働時間が長いわりに、収入が低いから
正直、当時の拘束時間は、どれぐらいだったか教えてもらうこと可能ですか?
特に、月初の保険請求業務は時間がかかるため、12時間以上働いていたときもありましたね…
計算すると、毎日3時間は残業しているということですよね?
その残業時間に加えて、特にひどかったのは、年末年始の勤務ですね。
大掃除も並行して保険請求業務をしていたため、帰る時間が深夜3時になっていた時もありました。
それなのに、固定残業代が支給されているため、どれだけ働いてもお給料に反映されませんでした。
体力勝負ができる20代でないと正直無理そうな職場環境ですね…
結局わたしは、体力勝負であるこの職種で、長く働き続けていく自分の将来の姿が見えず、退職を決意した…という次第ですね。
鍼灸師を辞めたいと思った理由②|労働時間の割に給料が安すぎるから
...リアルに(お給料)どれぐらいだったのかざっくりでいいので教えてもらうこと可能ですか?
一般平均年収と比べると、ほんと低いですよね….
正直、鍼灸院って結構高いとこもあるので、もうちょい給料がいいのかと思いこんでいました。
給料が上がらないのって何か理由があるのですかね…?
「整骨院」だけでも数が多いのに、それに加えて、リラクゼーション目的で鍼灸を行うエステサロンなども増えてきており、それを全部含めるとかなり競合が多いんですよね。
ただ、上記理由に加えて、保険請求の規則がかなり厳しくなってきており、自費治療の低価格競争が激化している…というのも、鍼灸師の給料が安い理由かと思います。
「技術」以外で差分をつくるとなると、どうしても値段を下げる…という方法をとらざるを得ないんですよね…
その結果、業界的にどんどん単価が安くなってきて、鍼灸師自体の給料平均が下がってきているという状態ですね。
自分たちの店に呼ぼうと努力すればするほど、鍼灸師全体のお給料が下がっていく…という悪循環になっているということですね。
あと、接骨院を受診したことがある割合は、大体全体の56%ほどと言われているんですけど、鍼灸単品でみると受療率が5%と圧倒的に母数が少ないのも、原因かなと思いますね。
患者の母数が増えてきてくれれば、もうちょい給料も上がるかもしれませんが、今のところは職種的に上がりそうではありませんね。
鍼灸師を辞めたいと思った理由③|オーナーのワンマン経営すぎたから
実際にどんな被害を被ったのか、もう少し詳しく教えてください!
福利厚生という制度はあるにも関わらず、有給休暇に関しての説明がなく、基本的に冠婚葬祭の理由以外は一切休めないという環境でした。
制度があるにもかかわらず、取らせてくれないなんて、正直詐欺ですよね…笑
あと、健康保険に関してもですが、国保から一旦社保に変わったものの「手取りが少なく見えるだろう」という意味のわからない理由で、また国保に切り替わりました。
さらに、切り替わるタイミングを知らされず、3か月後に切り替わっていたことが分かるというグダグダ具合です。
接骨院の経営者ってみんなこんな感じだったら、正直怖いのですが…
わたしの勤めていた接骨院の経営者は、堀江貴文氏に感化されたオーナーで、従業員のことをコマとしか思ってなさそうなかなり自己中心的な人間でしたね。(堀江さんを悪く言うつもりは決してないのですが…笑)
挙句の果てには、ボーナスの配分をスタッフに丸投げにしたり、報連相の不足でスタッフ間でのトラブルが勃発したりと、経営者のやり方にみんなついていけなくなり、退職を決意しました。
自己中心すぎる経営者は、横暴な対応を続けていると、まわりまわって自分のところに被害が飛んでくるということをしっかり理解してほしいものです。
鍼灸師を辞めたいと思った理由④|一般的なビジネススキルはつかない仕事だと感じたから
そのように、自分の人生を見直されたきっかけがあったのですか?
見てみると、整骨院、リラクゼーション、エステなど同業他社からのオファーはくるのですが、それ以外の職種の選択肢がほとんどないことに気がつきました。
ちょうど30歳になる前の節目の時期ということもあり、転職できるうちに転職して、どこでも通用なビジネススキルを身に着けておきたいなと思い、退職を決意した..という次第です。
鍼灸師を辞めたくなった!お給料事情&残業時間とは…?
そうですね…
300万円程度ジャストぐらいと先ほどはお答えしたのですが、厳密に言うと、ボーナス込みで297万円でした。
これに加えて、残業時間も60時間程度、福利厚生もほとんど機能していない状態だったので、驚くぐらい割に合わない仕事ですよね。
世の中の平均年収って、450万円ぐらい?だと思うのですが、昇給もほぼ見込めなかったので、転職しなければ、30代・40代になっても、変わらずの年収額だったと思います。
先ほどおっしゃってた通り、オーナーのワンマン経営だと、給料アップのタイミングも経営者の気分に左右されるので、将来的な年収アップも見込めませんし…
前田さんは、鍼灸師からセキュリティ会社のガードマンという全く違う業界に転職されたわけですが、実際のところ年収はアップしましたか?
それでも世間的に見て、そこまで高いという訳ではないと思うのですが、鍼灸師の年収が低すぎたので、それと比べると、だいぶ満足しています。
ガードマンに転職してからは、給料以外の面はどうなりましたか?
めちゃくちゃやりがいがある!とかではないですが、鍼灸師よりも、福利厚生はしっかりしてますし、残業代も出るので、安心して働けるようになったかなとは思っています!
もう少しで30代という年齢に加えて、コロナ禍という状況で、なかなか難しい転職が難しい立場だったのですが、その割には良い職場を見つけられたんじゃないかなと感じています。
まとめると以下の通りとなります。
- 拘束時間が長すぎるから
- 労働時間の割に給料が安すぎるから
- オーナーのワンマン経営すぎたから
- 一般的なビジネススキルはつかない仕事だと感じたから
きついとは聞いていましたが、ここまでとは正直知らなかったです…
20代のうちはまだ良いとして、体力がなくなってくる30代になると、鍼灸師の仕事を正直続けていける自信がなかったので…
鍼灸師からの転職でアピールしたい!鍼灸師で培った強みって?
そこで、次は前職の鍼灸師で培うことができたなと感じるスキル・強みについて詳しく教えてください!
今の職場で活躍できているのは、大きく分けて3つのスキル・強みを鍼灸師時代に培ったからだと思いますね。
培ったスキル①|伝達能力
どういうときに養われたのか、もう少し詳しく教えてください!
実際、患者さんに症状を伝える時、抽象的な言葉を具体的に説明する能力が必要とされるシーンが非常に多いです。
専門的なことを言われても、患者さんは正直理解できないので、イメージできるような言葉で説明をすることで、離反を防ぎ、リピートに繋げていました!
たしかに身体の専門用語を、ただずらーと並べられただけだと、何のことか全くわからないし、継続していこうって正直思えなかった経験があります…笑
逆に、自分にはどんな症状があって、このように施術をしていけば、このように改善するという道筋をしっかり説明してくださる鍼灸師さんの院であれば、通院しようと思いました。
人に何かを伝える能力って、ビジネスだけでなく実生活でも役立つので、養えてよかった能力だなと感じています。
培ったスキル②|マーケティング力
なぜその力が養われたと感じたのですか?
どんなサービスを、誰に、どうやって届けるのかを考えるシーンが多くありました。
誰がターゲットなのか、どんなキャッチコピーすればターゲットに響くのか、リピートしてもらうための回数券の設置や紹介特典はどうすべきかなどを考えていました。
その結果、売上が上昇する…ということも多く、この能力は、競合他社が強いリラクゼーション業界であったからこそ培われた能力だなと思っています。
つまり、レッドオーシャンな業界だと、母数が多く、どうしても全体的な給料は低くなってしまうというデメリットはあるものの、その分、どうやって競合よりも売上を上げるか…をしっかり考えるマーケティング思考が、身につくということですね。
そう考えると、20代のうちに、鍼灸師のような難しい環境下でチャレンジしてみるのも、たしかにいいのかもしれないと思ってきました!
培ったスキル③|共感力
もう少し詳しく教えてください!
料金などのわかりやすい差別化だけでなく、根本的に大事な「患者様の気持ち」が理解できない院は、淘汰されていきます。
患者の気持ちを、表情などの小さな変化から察して、無理に治療を進めないことも、信頼をつかむ上で大切なことでした。
たしかに、商品がどれだけ安かったとしても、根本的にユーザーのニーズに沿っておらず、満足できないものは、売れませんよね…
また、共感することで、生活スタイルに合わせた施術の提案ができるようになるので、治療方針のすり合わせもしやすくなりますし、治りが早くなります。
治りが早くなると、院の評判自体が良くなって、お客さんがさらに増える…という良い循環ができてきますし…
このような共感力も、ビジネスだけではなく日常生活でも良い循環を生むことが多いので、養えてよかったなと思う能力ですね!
ここまでで紹介したものが、前田さんが鍼灸師時代に培ったスキル3つです。
以下にまとめておきますね!
- 伝達能力
- マーケティング力
- 共感力
異業種への転職って正直うまくいかなかったらどうしよう…と考えていたのですが、この3つの能力がうまくアピールできたのか、問題なく転職することができました。
鍼灸師からの転職におすすめの職種って?
そこで、この章では、前田さんが「鍼灸師で培った!」とおっしゃっていたスキルを充分活かせる仕事を、元転職エージェントである私からお伝えしますね!
次、転職するときの参考にさせていただきますね!笑
わたしがおすすめする「鍼灸師からの転職」におすすめの職種は、以下の通りです!
鍼灸師からの転職におすすめ職種①:Webマーケティング職
全員におすすめという訳ではないのですが、前田さんのように、院内でマーケティングに携わっていた人は、その養った能力をフルで活用できるかと思います。
今後、伸びしろのあるIT業界でweb知識を身につけられそうですし、転職に有利かつ年収も上がり、ワークライフバランスがとれると感じたためです。
前田さんがおっしゃったメリットに加えて、いま需要が非常にある職種なので、未経験からの採用も多いというのもおすすめする理由の1つです。
前田さんが、結局Webマーケティング職を辞めた理由は何ですか?
たしかに未経験からの採用は多いのですが、あくまで若手に限った話でなのかなと感じました。
全体的に年齢層が若い業界なので、30歳から未経験採用って、正直いま人気のベンチャー企業などで雇うのは厳しいのか、結構断られてしまいましたね…
Webマーケティング職にチャレンジしてみたい方は、このように年齢制限がある程度あるということを、念頭に置いておきましょうね!
Webマーケティング | 約540万円 |
営業職
営業職は対人スキルが必須なので、鍼灸師で培ってきた伝達能力をフル活用できます!!
また、転職市場でも営業職の求人は非常に多く、就職のハードルも比較的低いのもおすすめポイントですね。
経営が安定している老舗メーカーなどの営業職になると、定時に帰れる且つしっかりお給与が貰えちゃうので、給料の低さ&残業の多さが原因で鍼灸師を辞めた人におすすめしたいです!
法人営業 | 約450万円 |
個人営業 | 約425万円 |
鍼灸師からの転職におすすめの職種③:介護職
なぜなら、鍼灸師時代培った「伝達能力」や「共感力」が十分生かせる仕事だからです。
また、夜勤も含めれば、ある程度の収入は得られるので、生活に困ることはないのも魅力と言えます
つまり、「鍼灸師時代の経験を活かせる」且つ「給料が上がる可能性が高い」ということですね!
また少子高齢化の影響もあって、介護職は常に人手不足であり、未経験可の求人が多いのもおすすめポイントと言えます。
未経験可の求人が多いうえに、転職倍率もそこまで高くはないので、「人の役に立つ」ことが仕事のモチベーションである方は、是非介護職に挑戦してみてくださいね!
もし、介護職への転職を検討するなら、前田さんが利用した総合型サービスではなく、「介護ワーカー」のような介護特化型のサービスを利用することをおすすめします!
介護職 | 約340万円 |
以下にもう一度まとめておきますね!
- Webマーケティング職
- 営業職
- 介護職
鍼灸師を辞めたいと思ったら、最初にすべきこと
転職を決意してからは、転職エージェントと一緒に、履歴書対策や面接対策を頑張りました!
あと、どんな業界にいくべきか…などのアドバイスをしっかりいただけたのも、大変有難かったです。
ちなみにどのサービスを利用していたか教えてもらうことはできますか?
シンプルに求人数が一番多かったから、このサービスを選びました。
確かに、リクルートエージェントは、転職業界No.1の求人数と実績を誇るサービスですもんね…
同サービスについては、私のほうからもう少し詳しく説明させていただきますね!
リクルートエージェント|求人の量&質ともにNo.1
- 20万件以上の求人数を誇る業界No.1の大御所サイト
- エージェント利用者の2/3が一度は利用済み(転職nendo調べ)
- 人材会社最大手リクルートの選考を潜り抜けた優秀な担当者ばかり
- 登録者数が非常に多いので、手厚いサポートは期待できない
『リクルートエージェント』は、求人数・実績ともに、圧倒的No.1の転職エージェントです。
求人の総合デパートのようなサービスで、職種・業界を問わない豊富な求人数が魅力です。
加えて、求職者が自覚していない「潜在スキル」を引き出してくれる腕の良い優秀な担当者が揃っているのも魅力です。
転職nendoの調査によると、エージェント利用者の2/3が一度は利用していたサービスなので、どこに登録するべきかわからない場合は、一旦登録してみるとよいでしょう。
登録しなくても、一部求人を見ることはできますが、登録するとより条件の良い求人を探すことが可能になりますよ。
どの業界に行くべきかわかっていなかったので、豊富な求人の中から、自分にあうものを見つけてもらえたのは非常に有難かったです。
鍼灸師を辞めたいと思ったら、自分のキャリアをしっかり考え直したうえで行動しよう!
近年コロナの影響で、業界問わず「採用に対して消極的な企業」が増えています。
「辞めたい…」と、今は考えていると思いますが、鍼灸師を辞める前に自分自身としっかりと向き合うことが、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要です。
焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。
しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!
- 『リクルートエージェント』
【公式】https://www.r-agent.com/
本日はありがとうございました!