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「バイヤー、きついな…」
「バイヤーを辞めて、新しいキャリアを歩むべきかな?」
と感じていませんか?
この記事では、アパレル企業のバイヤーを辞めて、現在マーチャンダイザーとして働く坂本さんにバイヤーを辞めたくなった理由を語ってもらいました。
32歳 女性 都内在住 未婚
ロンドンのファッション系大学へ留学し、大学卒業を機に帰国。
大学卒業後、9年間バイヤーとして勤務。
その後、同じアパレル業界の外資系企業のマーチャンダイザーへ転職。
ジャンプできる目次
バイヤーがきついと感じる理由3選|バイヤー経験者が辞めたいと思った瞬間を激白!
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、アパレル企業のバイヤーについて教えてください!
こちらこそよろしくお願いします!
私が感じたアパレル企業のバイヤーがきつい、辞めたいと思った理由は、大きくわけて以下3点ですね。
バイヤーを辞めたいと感じた理由①|結果を出しても給料がほぼ横ばいだったから
単純に給料が低いことを嘆いているわけではなく、きちんと成果を出しても給料が上がらなかったのですね…
もっと詳しく教えてください。
アパレル業界は総じて給与が低いといわれていたので、覚悟はしていました。
でも、1年経ったタイミングで今後は少しずつでも給与が上がるのか気になり、聞いてみたところ、上がって月5,000円という回答でした。
それは、半年に1回ずつ上がるとかなのでしょうか。
一応、上半期と下半期に1回ずつ面談があり、その際に給与がアップになるというものでした。
でも、それも確実に給与が上がっていくのではなく、上がらないことも多々ありました..
会社の給与アップの基準は何だったのでしょうか。
だから、とりあえず結果を出そうと思って、売れる商品を分析し、これはいけると思った商品をたくさん買い付けたり、利益を出すために仕入れ金額の交渉をおこなったりしました。
その結果、入社時から売上を2倍に引き上げることに成功したんです。
今度こそは、評価の対象になるかと思ったのですけどね…
それだけ成果を出したのに、評価されなかったのですか…
成果を出しても、給料はほぼ横ばいで、もっと自分を評価してくれる会社が他にあるのでは?という思いが募って転職しようと思いました。
バイヤーを辞めたいと感じた理由②|残業が多く休日が少なかったから
残業が多かったうえに、休日まで少なかったのですね…
もっと詳しく教えていただけますか。
商品の買い付けに伴うオーダー締め切り前や商品の納品直前などで忙しく、毎日残業2〜3時間は当たり前でした。
また、忙しい時は休日が毎週日曜日のみの週休1日でした…
それは過酷ですね…
そんな状態がどのくらい続いたのでしょうか。
その時は、かなり体力的に無理をする必要があって大変でした。
この忙しさが続くと、いつか体調を崩すと思い退職しようと思いましたね…
バイヤーを辞めたいと感じた理由③|自分の好みとお客様の好みのギャップを感じたから
自分が素敵だと思って仕入れたものも、お客様からウケなかったら意味がないということですね。
お店の顧客に合わせた商品を買い付けることがバイヤーに求められる大切なポイントです。
なので、どんなに自分の趣味でなくても、顧客を理解して買い付けることができるというのが、バイヤーに求められるセンスであり、それが間違いなくバイヤーの醍醐味だと思います。
バイヤーも人間ですから、自分が素敵だなと思ったものを買い付けたくなってしまいますよね…笑
でも、プロとして、顧客の趣味に合ったものを仕入れて、売り上げを作らないといけないということですね。
仕事なので自分の好みを抑えることは当たり前なのですが、5年を過ぎたあたりから、自分の好みと顧客の好みのギャップを楽しめなくなってきました。
自分が可愛いと思っていない商品を買い付けることに対して、徐々にストレスを感じるようになってしまって…
自分はバイヤーは向いていないと思うようになりましたね。
バイヤーを辞めたくなった…年収と残業事情とは?
ちなみになのですが、、、、
バイヤー時代の給料と残業時間について具体的に教えてもらうことはできますか…?
もちろん、いいですよ。
前職の年収は420万円くらいで、月の残業時間は40~60時間でした。
420万円ですか!
20代のバイヤーの平均年収は300万円〜350万円くらいといわれているので、結構よい方だったのではないでしょうか?
でも、残業時間は結構多いですね…
でも、成果を出したのであれば、もっと給与に反映されてもいいと個人的に思ったので、この年収には満足していませんでした。
現在、アパレル業界のマーチャンダイザーへ転職されたと聞きましたが、年収はアップしましたか?
転職後は、年収100万円くらいアップしました。
それに、今は前職とは違い、自分の興味が続く商品を取り扱うことができているので、日々の満足度も非常に高いです。
引き続き、頑張ってください!!!
ここで一旦、坂本さんがバイヤーの仕事がきついと感じ、辞めてしまった理由のおさらいです。
まとめると以下の通りです。
- 結果を出しても給料がほぼ横ばいだったから
- 残業が多く休日が少なかったから
- 自分の好みとお客様の好みのギャップを感じたから
バイヤーのきつい経験から「培ったスキル」って?
現在は、バイヤーを辞めて、マーチャンダイザーをされている坂本さんですが、バイヤーでの経験が、今に生きているなと感じる瞬間はありますか?
あえて絞って挙げるなら、この3つのスキルがバイヤーで培われたなと思っています。
バイヤーで培った強み①| 数値への理解力
もっと詳しく教えてください。
バイヤーの仕事をとおして、売上・粗利、商品単価・原価、原価率など、ビジネスの根幹となる数字への理解が深まりました。
販売員時代とは比較にならないぐらい、ビジネスにおいて当たり前の数値の理解を深める事ができたと思います。
数字への理解があることは、ビジネスにおいて大きな強みになりますからね。
ここで培った数値への理解力は、この先もずっと役立てることができますね。
ずっと数字には苦手意識があったので、バイヤーの仕事を通じて克服できて本当によかったです。
バイヤーで培った強み②|コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はたしかに大事なスキルですよね。
ぜひ、詳しく教えてください。
バイヤー時代、様々な仕入先とのやり取りや、お店スタッフや社内プレスなどと連携することが多かったです。
そのため、いろんな方と相互間のコミュニケーションを取る必要があったので、自然とコミュニケーション能力は高くなったと思いますね。
先ほど、バイヤーは顧客の好みを理解するのが大事とお聞きしましたが、顧客の好みを知るために、どのようなコミュニケーションを取っていたのですか。
店舗の販売員とのコミュニケーションはとくに重要視していましたね。
顧客の年齢層や好みを一番理解しているのは、ショップの販売員なので、ほぼ毎日のように店舗には出向いて、市場調査をしていました。
おかげで、お客様から店長と勘違いされることもあったくらいです笑。
人間関係を良くする意味でも、コミュニケーション能力は必要なスキルですから、今後も生かしてください!
バイヤーで培った強み③|交渉術
もっと詳しく聞かせてください。
仕入先との金額交渉など、いかにこちらの要望を通すかという術を学びました。
上司の交渉に同席する事で、駆け引きや切り札を出すタイミング、断られにくい話の持って行き方などを学びました。
ちなみに、金額交渉がうまくいかなかったときはありましたか。
そういう時は、第一に双方が納得できるゴールに持っていけるよう、お互い譲歩できる点を最大限出し切るということを意識しました。
その場でケースクローズできないなと判断した場合は、一旦持ち帰って上司と戦略を練ってから出直すこともありましたね。
一人で悩まず、上司も巻き込んで試行錯誤していたのも素晴らしいと思います。
今後も、バイヤーで培った交渉力を役立ててくださいね。
バイヤーの仕事がきつい、辞めたいと思ったら、最初にすべきこと
坂本さんは現在、マーチャンダイザーとして活躍中とお聞きしましたが、転職しようと決意した時に、なにかおこなったことってありますか?
転職を経験したアパレル業界の友人がおすすめの転職サービスに登録してみました。
ちなみになのですが、その時にお世話になった転職エージェントの名前を教えていただくことはできますか?
私は、『クリーデンス』と『リクルートエージェント』に登録していました!
クリーデンスは、アパレル業界特化型だったので、専門的なアドバイザーが多かった印象です。
リクルートエージェントは、様々な求人を一気に取り揃えていたので、どの職種に転職しようかなと迷っていた身としては、大変ありがたいサービスでした!
この2社については、私から詳しくお話させていただきますね!
クリーデンス|アパレル業界特化型
- 求人の70~75%が非公開求人
- アドバイザーがアパレル業界に在籍経験あり
クリーデンスはパーソルキャリア(旧インテリジェンス)が運営するアパレルに特化した転職サービスです。
求人の70~75%が非公開求人であり、他サイトでは見つからないアパレル求人を見つけることが可能です。
また、アドバイザーがアパレル業界に在籍経験のある人なので、アパレル業界の事情を詳しく聞くことができます!
リクルートエージェント|求人の量&質ともにNo.1
- 20万件以上の求人数を誇る業界No.1の大御所サイト
- エージェント利用者の2/3が一度は利用済み(転職nendo調べ)
- かの有名な人材会社最大手リクルートの選考を潜り抜けた優秀な担当者ばかり
- 登録者数が異常に多いので、手厚いサポートは期待できない
『リクルートエージェント』は、求人数・実績ともに、圧倒的No.1の転職エージェントです。
求人の総合デパートのようなサービスで、職種・業界を問わない豊富な求人数が魅力です。
加えて、求職者が自覚していない「潜在スキル」を引き出してくれる腕の良い優秀な担当者が揃っているのも魅力です。
転職nendoの調査によると、エージェント利用者の2/3が一度は利用していたサービスなので、どこに登録するべきかわからない場合は、一旦登録してみるとよいでしょう。
【アパレル業界への転職を考えている方向けの参考記事】
アパレル業界におすすめの転職エージェント11選!未経験からの転職成功法
バイヤーを辞めたいと思ったら、自分のキャリアをしっかり考え直したうえで行動しよう!
近年コロナの影響で、業界問わず「採用に対して消極的な企業」が増えています。
「辞めたい…」と、今は考えていると思いますが、バイヤーを辞める前に自分自身としっかりと向き合うことが、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要です。
焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。
しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!
- 『クリーデンス』
【公式】https://www.crede.co.jp/ - 『リクルートエージェント』
【公式】https://www.r-agent.com/
本日はありがとうございました!