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「海上保安官を辞めたい…」
「海上保安官を辞めて、新しい仕事を探すべき?」
と悩んでいませんか?
今回は、同じような悩みを抱えた結果、警備会社に転職された川原さんに「海上保安官を辞めると決断したエピソード」を語ってもらいました。
33歳 男性 東京都在住
4年間、海上保安官として海上保安庁で勤務。
その後、結婚をきっかけに、運送会社に転職
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海上保安官を辞めたい理由3選|元海上保安官が真実を激白!
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、海上保安官を辞めたいと思った理由について教えてください!
こちらこそよろしくお願いします!
そうですね…
私が海上保安官を辞めた理由としては、大きくわけて以下3点ですね。
海上保安官を辞めたいと思った理由①|船内居住が嫌だったから
わたしは、1年間の船内居住を余儀なくされました。
もちろん、配属された巡視船によるので、海上保安官全員が船内居住をしないといけない訳ではないのですが…
そんなに船内居住をしないといけない…となると、独身の人じゃないと無理ですよね?
お子さんがいれば、毎日会いたいですし…
給料がそこまで悪かった訳でもないですし、仲間にも恵まれていたので、独身のときはそこまで嫌だとは思いませんでした。
ただ、結婚する…となると、さすがに船内居住嫌だなと感じてしまいまして…
普通に家帰って、家族一緒にご飯を食べるという「一般的な幸せ」が欲しくなってしまい、やりがいはありましたが、結局、退職という決断に至りました。
だから、海上保安官を続けられた後、結婚をするというタイミングで、退職されたという訳ですね。
最後の1年は、船内居住ではなかったのですが、配属が変わり、いつ、船内居住を余儀なくされるのだろうか…と不安に思う毎日が嫌でした。
その結果、やりがいはあったものの、海上保安官を辞めてしまったという経緯です。
海上保安官を辞めたいと思った理由②|プライベートの時間・空間が一切なかったから
プライベートの時間が一切ないなんてことありえるんですか?
船内居住は100歩譲って、まだ耐えれるものの、居住するスペースは、航海士補と航海士、つまり上司と同じ部屋です。
いつでもどこでも上司と一緒にいないといけなかったので、一度航海に出てしまえば、休憩できる時間なんて1秒もありませんでしたね。
実質、寝ている時間以外は、24時間毎日働き続けているのと同じではないですか…
しかも海上保安官って、ご察しのとおり、上下関係かなり厳しいんですよ。
なので、どれだけしんどい時でも、上司の表情を見て、即座に動かなければならず、当時は、精神的にも体力的にも限界地まで達していましたね。
ちなみに上司の方は良い人だったのですか?
正直いうと、良い人ばかりではなかったですね。
細かいことに対していちいち口を出してくるような人が多くて…
あと、毎日一緒に過ごしていると、一般的な上司・部下の関係以上に、上司の悪い部分が見えてしまい、余計嫌いになったのかもしれません。
もちろん良い人もいましたが、たとえ良い人であろうとも、ずっと同じ空間にいると気を遣ってしまうことには変わりないので、どの上司であっても、一緒にいるのは精神的にはつらかったです。
海上保安官を辞めたいと思った理由③|日本にほぼ帰れなかったから
船内居住だけでもしんどいのに、それに加えて、日本にも帰れないのですか?
自分が配属された巡視船は海上保安庁の中でも特別な巡視船で、世界を2周まわってきました。
世界を回る約100日間、日本に一度も帰れない…なんて、正直辞めたくなる理由は明白ですよね…
海上保安官になった全員が日本に帰れないという訳ではないんですよね?
わたしの配属された巡視船が特殊だっただけなので…
ただ、海上保安官って転勤や配属移動がかなり多いので、いつ過酷な配属先になるだろうか…と結構みんな冷や冷やしているかなと思います。
いまゆるい部署に巡視船されていたとしても、いつ過酷な配属先に変わるかはわからないので、安心して家庭も作れません。
つまり、海上保安官は、お給料面や待遇などの一般の人が思う「安定」ではない、別の意味での「将来的な安定がないお仕事」だということですね。
おっしゃるとおりですね。
家族と陸上で生活する。家から通勤して仕事にいく。
そんなごく普通の生活を求めた結果、海上保安官を辞める…という決断に至りました。
海上保安官を辞めたくなった!お給料事情&残業時間とは…?
ちなみになのですが、そんな海上保安官時代のお給料事情って詳しく聞かせていただくこと可能ですか?
もちろんです!
年収は、だいたい500万円ぐらいですね。
一般平均年収が450万円ぐらい?と比較すると、高いほうだとは思うので、お給料に対してはそこまで不満はありませんでした。
とくに、20代後半でこの額をいただいていたのって、結構良いほうだったな…と、転職後の今、しみじみ感じています。
ちなみになんですが、残業時間ってどれぐらいだったのですか?
残業時間は、60時間以上80時間未満ぐらいだったかと思います。
結局、仕事終わっても、上司と同じスペースにいることは変わらないので、ずっと仕事をしている気分が抜けることはありませんでしたが…
最終的には、川原さんは、海上保安官から運送会社に転職されたわけですが、給料はアップしましたか?
海上保安官は、お給料面はそれなりに良かったので、500万円を超える給料をいただける会社に就職するのはかなり難しかったですね。
ただ、年収が下がろうとも「家族と一緒に住みたい」「陸で働きたい」という気持ちは消えなかったので、今の職場に転職してよかったと感じています。
自分が人生において何を大事にしたいのかをしっかり考えたうえで、転職活動をされた川原さんはさすがです。
丁寧にご回答いただきありがとうございます。
まとめると以下の通りとなります。
- 船内居住が嫌だったから
- プライベートの時間・空間が一切なかったから
- 日本にほぼ帰れなかったから
きついとは聞いていましたが、ここまでとは正直知らなかったです…
いま、家族に「いってらっしゃい」と見送られ、その日に「ただいま」家に帰れる状況になって、本当に転職を決意してよかったなと幸せを噛みしめています。笑
海上保安官からの転職でアピールしたい!海上保安官で培った強みって?
そこで、次は前職の海上保安官で培うことができたなと感じるスキル・強みについて詳しく教えてください!
今の職場で活躍できているのは、大きく分けて3つのスキル・強みを海上保安官時代に培ったからだと思いますね。
培ったスキル①|チームワーク
決して1人ではなくチームで救助することが、命を早く救える最善策だと、人命救助を通じてわかりましたね。
実際、いまの運送会社の仕事でも、正直、プライドが邪魔して「自分1人でやったほうが早い」と感じることがあるんです。
しかし、海上保安官時代の経験のおかげで、「自分1人でやる速さには限界がある。チームでできる最大限の速さで仕事ができるよう考えることが大切だ」と考えられるようになったことは、良い傾向だなと思っています。
わたしは、1人でやる仕事には限界があるとわかってはいても、プライドが邪魔してしまうことが多いですね。笑
ただ、私が人を助けただけではなく、私自身も「できない時、失敗した時」に、チームメイトに何度も助けてもらいました。
そのおかげで、やはり人の得意・不得意ってばらばらで、「自分が簡単にこなせることが、人にとっては難しい場合がある」ということに気づけましたね。
その結果、常に「人の立場になって物事を考える」ことができるようになりましたし、転職先での仕事・人間関係に生かされているなと感じますね。
培ったスキル②|判断力
自分が判断を1つ間違ってしまうと、要救助者は死んでしまうかもしれないので…
とはいえ、失敗したくない=自分の判断では動かないという行動をとれる一般企業と違って「指示がくるまでは、判断をしない」という選択肢がない仕事です。
自分の判断では動かないというのも、一種の判断となってしまうからです。
だからこそ、いま自分ができる最善策はなにかを見極める能力、またその策を実行できるだけの度胸、両方を兼ね備えてはじめて判断力というものが養われたのかなと感じました。
ただ、最も難しい決断を強いられるなと感じるのは、チームの統一者となった場合ですね。
チームの統一者になると、チームワークをもって働くにしても、そもそも誰がどこの役割を担当して、どう動くのか…など複数人のこれからの行動に対する判断を下さないといけません。
自分の判断が誤ってしまうと、要救助者だけでなく、チームメイトを危険な状態にしてしまう可能性があったので、正直かなり怖かったです。
ただ、この経験があるからこそ、運送会社に転職したいまも、決断することに対して怖い…と感じなくなりました。
難しい状況下での「決断」を繰り返してきたからこそ、今の仕事で物怖じしなくなったということですね。
非常に素晴らしいご経験だなと思います。
培ったスキル③|社交性
もう少し詳しく教えてください!
養われた理由としては、自分が乗っていた巡視船は、海外のcoast guard(沿岸警備隊)と接する機会が多かったからですね。
海外の人と話す…となると、どうしても言語の壁とカルチャーの違いが立ちはだかります。
そのギャップを埋めるためには、どうすればいいのか…と必死に考えていくうちに、言語のうまさだけではない自分の感情をうまく伝える方法を見つけることができました。
その結果、はじめはうまく話せないなと落ち込む日が多かったのですが、最終的には、海外の人と良好な関係性が結べるまでに成長しましたね。
海上保安官の仕事ってほんとに多岐にわたるんですね…
わたしの配属された巡視船が特殊だったというのもありますが…笑
ただこの経験によって、社交性だけではなく、説明力も養われたかなと思いますね。
巡視船の職員として、日本の巡視船について問われることも多く、ただ仲良くなる…というだけではいけない場面も多かったので…
単なる仲良くなるだけの社交性が養われただけではないのですね。
海上保安官についての理解が深まってきました、ありがとうございます!
ここまでで紹介したものが、川原さんが海上保安官時代に培ったスキル3つです。
以下にまとめておきますね!
- チームワーク
- 判断力
- 社交性
異業種への転職って正直うまくいかなかったらどうしよう…と考えていたのですが、この3つの能力がうまくアピールできたのか、問題なく転職することができました。
自分が前職で培ったスキルは何かを、しっかり考えたうえで行動できている川原さんはさすがですね!
海上保安官からの転職におすすめの職種って?
そこで、この章では、川原さんが「海上保安官で培った!」とおっしゃっていたスキルを充分活かせる仕事を、元転職エージェントである私からお伝えしますね!
次、転職するときの参考にさせていただきますね!笑
わたしがおすすめする「海上保安官からの転職」におすすめの職種は、以下の通りです!
海上保安官からの転職におすすめ職種①:物流業界
川原さんの選ばれた運送会社のこの部類に入ってしまいますが…笑
たしかに、今まで養った体力・精神力は十分生かせますし、かなりチームワークでの作業が多いので、活躍しやすい職場ではあるなと感じていますね。
あと、海上保安官ほどではないものの、物流業界ってそれなりに給料平均が良いっていうのもおすすめする理由の1つです。
あと個人的には、将来性という観点からもこの業界を選びました。
物流っていまEC購入などが急増していることから、かなり需要が高まってきている業界だなと思いまして…
需要が高まってくると、その分給料平均が上がっていく可能性も高いので、転職先の業界が伸びそうかを軸にして仕事を探すのも一種の手段と言えますね!
物流業界 | 約450万円 |
海上保安官からの転職におすすめ職種②|営業職
営業職は対人スキルが必須なので、海上保安官で培ってきた社交性をフル活用できます!!
たしかに、海上保安官で培った「体力」と「社交性」は営業で生かされそうです!!
今まで培ってきたスキルを多く生かせるにこしたことはないですもんね…
あと、転職市場には、営業職の求人が非常に多く、就職のハードルが比較的低いというのも、おすすめポイントですね。
加えて、経営が安定している老舗メーカーなどの営業職になると、定時に帰れる且つしっかりお給与が貰えちゃうので、家族ができたことをきっかけに、海上保安官を辞めた人におすすめできます。
法人営業 | 約450万円 |
個人営業 | 約425万円 |
海上保安官からの転職におすすめの職種③:介護職
なぜなら、この仕事も、海上保安官時代培った「体力」や「社交性」が十分生かせる仕事だからです。
また、夜勤も含めれば、ある程度の収入は得られるので、生活に困ることはないのも魅力と言えます
つまり、「海上保安官時代の経験を活かせる」且つ「給料が上がる可能性が高い」ということですね!
また少子高齢化の影響もあって、介護職は常に人手不足であり、未経験可の求人が多いのもおすすめポイントと言えます。
未経験可の求人が多いうえに、転職倍率もそこまで高くはないので、「人の役に立つ」ことが海上保安官時代のモチベーションだった方は、是非介護職に挑戦してみてくださいね!
もし、介護職への転職を検討するなら、川原さんが利用した総合型サービスではなく、「介護ワーカー」のような介護特化型のサービスを利用することをおすすめします!
介護職 | 約340万円 |
以下にもう一度まとめておきますね!
- 物流業界
- 営業職
- 介護職
海上保安官を辞めたいと思ったら、最初にすべきこと
ただ、1人で転職活動をするのは難しかったこともあり、担当者がついてくれるタイプの『リクルートエージェント』に後から登録しました。「
求人数と実績ともに業界No.1のサービスなので、私もすごくおすすめしているサービスです!!
同サービスについては、私からもう少し詳しく説明させていただきますね!
リクルートエージェント|求人の量&質ともにNo.1
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このことから、転職を検討される方は、まず一番に登録しておきたいサービスと言えるでしょう!
海上保安官を辞めたいと思ったら、自分のキャリアをしっかり考え直したうえで行動しよう!
近年コロナの影響で、業界問わず「採用に対して消極的な企業」が増えています。
「辞めたい…」と、今は考えていると思いますが、海上保安官を辞める前に自分自身としっかりと向き合うことが、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要です。
焦って決断を急ぐのではなく、周りの信頼できる人・転職エージェントなどに相談しながら、じっくりと決めていってください。
しっかりと自分自身と向き合ったうえで転職すべきだと決断できた場合は、しっかり行動に移すようにしましょうね!
- 『リクルートエージェント』
【公式】https://www.r-agent.com/
本日はありがとうございました!