試用期間だけど辞めたい…退職するメリットとデメリット&退職手順

試用期間中に辞めたいけど言えない...退職したい時の注意点&正しい手順

この記事では、「試用期間中に仕事を辞めたいけど、本当に良いの…?」と悩んでいる人に向けて、

『試用期間中に辞める前に知るべき3つのこと』について、お伝えしていきます!

また、試用期間中に退職するメリット・デメリット、正しい退職手順についても解説します。

この記事を最後まで読めば、試用期間に退職すべきかどうかが分かり、退職に向けて一歩踏み出せますよ!

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記事を読み進める前に…

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試用期間が満了する前に辞めたい人が知るべき3つのこと

佐々木

それでは、試用期間が満了する前に辞めたい人が、知っておくべきことをお伝えします!

試用期間中だからこそ気をつけておくべきことがあるので、よく確認しておきましょう!

そもそも試用期間とは?

佐々木

まずは、試用期間の具体的な意味についてお伝えします!

試用期間は簡単に説明すると、本採用を前提として採用しているお試し期間のことです。

長期雇用を見据えて、本採用前に勤務態度や業務スキルを確認するための期間で、

1ヶ月〜1年間など企業によって期間の長さはバラバラです。

なお法的に義務付けられている制度ではないので、雇用形態としては通常の正社員雇用と同じになります。

ゆり

試用期間は、勤務態度や業務スキルを確認するための期間なんですね。

佐々木

そうなんです。

それでは、試用期間の意味を知ったところで、次の3つのことも合わせて理解しておきましょう!

知っておくべきこと
  1. 試用期間中でも即日退職はできない
  2. 試用期間中も働いた分の給料は支払われる
  3. 正当な理由がなければ解雇による退職はできない

それぞれ詳しくお伝えします!

知っておくべきこと1:試用期間中でも即日退社はできない

試用期間中に退職することは可能ですが、即日退社はできません。

原則として、退職の申し出から最短2週間後であれば、仕事を辞めることができます。

2週間後に退職できることは、試用期間でも本採用のケースと同様に法律で決まっています。

第六百二十七条

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。

この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

引用:民法

仕事を辞めたいと思ったら、退職希望日の2週間前までに直属の上司に退職の意思を伝え、その後退職届を提出しましょう。

佐々木

法律上は2週間後であれば退職可能ですが、余裕を持って手続きを進めるためにも、

なるべく早い段階で、退職の意思を伝えることをおすすめします!

知っておくべきこと2:試用期間中も働いた分の給料は支払われる

試用期間中に仕事を辞めても、働いた分の給料は全額支払わられます。

試用期間中に退職の申し出をすると「ちょっとしか働いてないし、給料なんかあげられない」

なんて言われるケースもあるようですが、給料を支払うことは義務付けられています。

佐々木
もちろん、残業代や休日出勤した日の分、また研修のための出勤した日の分も支払わられます。

知っておくべきこと3:正当な理由がなければ解雇による退職はできない

試用期間中、会社側は正当な理由なく労働者を解雇することはできません。

解雇するには、試用期間や本採用かを問わず、正当な理由が必要です。

「自社の業務を任さられる能力がない」と判断するなら、それを証明しなければなりません。

また、解雇する場合は、30日前までに解雇予告をするか、解雇予告の短縮のための手当てを支払う必要があります。

佐々木

ただし、雇用開始から13日間は解雇予告や手当てが不要なので、

試用期間が始まって間もない方は、解雇されないように気をつけておきましょう。


佐々木
以上が、試用期間中に仕事を辞めたい人が知っておくべきことです!
知っておくべきこと
  1. 試用期間中でも即日退職はできない
  2. 試用期間中も働いた分の給料は支払われる
  3. 正当な理由がなければ解雇による退職はできない
ゆり
試用期間中でも、2週間前までに退職を申し出る必要があるんですね!
佐々木

そうなんです!

試用期間中であっても、退職に関しては本採用時と同じ手続きをする必要がありますよ!

次の章では、試用期間中に退職するメリットについてお伝えします!

試用期間中に退職する3つのメリット

佐々木

それでは、試用期間中に退職するメリットをお伝えします!

退職するかどうか迷っている方は、お伝えするメリットを参考に、退職の判断をしてみることをおすすめします!

退職するメリット
  1. 新卒で入った人なら「第二新卒」としての転職が狙える
  2. ズルズルと引きづらず切り替えができる
  3. 抱えているストレスや心身の不調から解放される

それぞれのメリットについて詳しくお伝えします!

メリット1:新卒で入った人なら「第二新卒」としての転職が狙える

新卒で入社し試用期間中に仕事を辞めた場合、第二新卒として次の転職先に応募できます。

第二新卒とは、学校を卒業して就職後、3年以内に転職を希望する人のことを指します。

若手の募集を積極的に行っている企業の中には、

短期間でも一度社会人としての経験がある第二新卒の人材を求めている場合もあります。

社会人として経験があるため、基本的なビジネスマナーは身についていると考えられ、教育の手間が省けるためです。

佐々木
若い人であれば、次の転職先も比較的見つけやすいことを覚えておきましょう!

メリット2:ズルズルと引きづらず切り替えができる

試用期間中に仕事を辞めると、切り替えがしやすくなります。

試用期間を耐えても、その後結局仕事を辞めたくなって、退職を選ぶ人もいるでしょう。

ただ不満を持ちながら仕事を続けても、働いた分に見合ったスキルは身につきにくいです…。

そのため辞めたいなら、試用期間中に辞めた方が、時間の無駄にもなりませんし、気持ちの面でも切り替えやすいでしょう!

佐々木

仕事の経験は積めば積むほど、新しい仕事や環境への抵抗感が強くなります。

自分に合う仕事を早く見つけるためにも、辞めたいと思ったらすぐに辞めることも1つの正しい手段です。

メリット3:抱えているストレスや心身の不調から解放される

試用期間中に仕事を辞めたいと思っている人は、ストレスや心身の不調を抱えながら、仕事をしているでしょう。

言うまでもありませんが、退職すれば抱えているストレスから解放されます!

強いストレスを自分に与え続けると、精神的な疲れを感じやすくなってしまい、

取り返しのつかないことになる場合もあります…。

佐々木
辞めたい気持ちが強いのであれば、自分の身体を守るためにも、退職について真剣に考えるべきです。

佐々木
以上が、試用期間中に退職するメリットです!
退職するメリット
  1. 新卒で入った人なら「第二新卒」としての転職が狙える
  2. ズルズルと引きづらず切り替えができる
  3. 抱えているストレスや心身の不調から解放される
ゆり
試用期間中に退職すれば、第二新卒として転職できたり、気持ちの切り替えがしやすいんですね!
佐々木

そうなんです!

仕事に慣れてしまう前の試用期間中だからこそ、辞めるメリットがあるのを覚えておきましょう!

次の章では、試用期間中に退職するデメリットをお伝えします!

試用期間中に退職する3つのデメリット

佐々木

それでは、試用期間中に退職するデメリットをお伝えします!

先ほどお伝えしたメリットと合わせて、退職すべきかどうかの判断の参考にしてください!

退職するデメリット
  1. 転職や再就職で不利になる可能性がある
  2. 雇用保険の加入履歴が残ってしまう
  3. 世間体や同僚からの印象が悪くなる

それぞれのデメリットについて詳しくお伝えします!

デメリット1:転職や再就職で不利になる可能性がある

転職先によっては、試用期間中に退職したことを気にするケースもあります。

「またすぐに辞めるのではないか」「何か問題がある人材じゃないのか」など、

短期間での退職に対して、疑問を持つ採用担当者もいます。

そのため、誰もが納得できる退職理由を用意することが大切です。

佐々木
決して退職する会社の悪口を言うのではなく、

自分自身と仕事が合わなかったことを正直に伝えましょう。

デメリット2:雇用保険の加入履歴が残ってしまう

たとえ短期間でも雇用保険に加入すれば、その会社で働いた履歴は残ります。

かつて終身雇用が当たり前だった日本では、短期間での退職履歴があれば、悪い印象を感じる人がまだまだいるでしょう。

実際、働いた期間が試用期間のみでも、履歴書には職歴として記載する必要があります。

職歴を書かずに、入社してから試用期間で辞めたことがバレると「経歴詐欺」として考えられる可能性もあります!

佐々木
職歴が汚れるとまでは言いませんが、短期間で退職した履歴は一生涯残りますよ。

デメリット3:世間体や同僚からの印象が悪くなる

試用期間中に退職すると、世間体や同僚からの印象が悪くなる可能性があります。

具体的には、「まだ入ったばかりなのにもう辞めるの…せっかく仕事を教えたのに」と思われてしまいます。

仕事を教えてくれた先輩や同僚、周りの社員の目は気になりますし、

なかには身内の反応が気になる人もいるでしょう。

佐々木

世間体や同僚からの印象は、どうしても気になる点です。

しかし周りのことを考えるのではなく、自分の気持ちを大切にするようにしましょう。


佐々木
以上が、試用期間中に退職するデメリットです。
退職するデメリット
  1. 転職や再就職で不利になる可能性がある
  2. 雇用保険の加入履歴が残ってしまう
  3. 世間体や同僚からの印象が悪くなる
ゆり
転職で不利になったり、世間体や同僚からの印象が悪くなることもあるんですね…。
佐々木

そうなんです…。

ただ無理しながら仕事を続けるのは良くないので、

世間体や同僚のことは気にせず退職することをおすすめします。

退職するかどうか悩んでいるなら、転職のプロである「転職エージェント」に相談してみることをおすすめです!

これまでの豊富な経験をもとに、あなたに合う求人を紹介してくれることはもちろん、退職すべきかどうかのアドバイスもしてくれますよ!

おすすめの転職エージェント
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次の章では、試用期間中に退職する時の注意点をお伝えします!

試用期間中に退職する時の4つの注意点

佐々木

それでは、試用期間中に退職する時の注意点をお伝えします!

お伝えする注意点を守れば、円満に退職できることはもちろん、転職先選びもスムーズにできますよ!

退職する時の注意点
  1. 就業規則または法律上の退職届の提出期限を守る
  2. 退職の意思は直属の上司に必ず口頭で伝える
  3. 次の転職する会社はより慎重に探す
  4. ポジティブな退職理由を用意する

それぞれの注意点についてお伝えします!

注意点1:就業規則または法律上の退職届の提出期限を守る

今すぐ会社を辞めたい人もいると思いますが、就業規則または法律上の退職届の提出期限はしっかり守りましょう。

仕事を辞めたい方といって、無断欠勤したり、途中で仕事を投げ出すようなことをするのはトラブルのもとです…。

円満に退職できなければ、次の転職先探しもスムーズにできない可能性があるので、最低限の退職ルールは守るべきです。

佐々木
基本的には退職希望日の1ヶ月前には、退職の意思を伝え、退職届を提出するようにしましょう!

注意点2:退職の意思は直属の上司に必ず口頭で伝える

退職の意思は、まず直属の上司に口頭で伝えましょう。

いくら仲の良い同僚や後輩がいても、絶対に退職することを上司よりも先に伝えてはいけません。

退職の噂話が出回り上司の耳に入ると、先に伝えてくれなかったことに対して、しつこく突っ込んでくる上司もいます。

また言いづらい気持ちもわかりますが、メールや電話ではなく、必ず対面で口頭で伝えるべきです。

佐々木

メールや電話で済ませると、社会人として非常識と捉えられる可能性がありますよ。

注意点3:次の転職する会社はより慎重に探す

退職して転職先を探す場合は、同じ失敗を繰り返さないためにも、慎重に転職先を選ぶべきです。

そのため、安易に転職先を決めるのではなく、時間をかけて企業研究や自己分析を行いましょう。

今と同じように転職に失敗して辞めたいと思っても、短期の転職歴が残り、どんどん転職が難しくなります…。

自分のやりたいことや将来の目標、仕事での優先事項などをよく考えて、転職先を決めるべきです。

佐々木

自分に合う転職先を慎重に探すために、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。

自己分析のサポートも行ってくれるので、まずは登録し相談してみることをおすすめします!

おすすめの転職エージェント
  1. 『マイナビエージェント』
    20代の転職実績が豊富!
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    求人数が転職業界No. 1
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注意点4:ポジティブな退職理由を用意する

退職理由はポジティブなものを用意すべきです。

退職理由に関しては、今の会社を辞める時も、転職先との面接でも必ず聞かれます。

誰もが納得できるポジティブな退職理由を用意しておけば、あなたの転職活動を応援してくれるでしょう。

本心がネガティブな退職理由であっても、決して会社のせいにしてはいけません。

佐々木
ネガティブな退職理由を話すと、あまり良い印象は残らないので、

転職先の採用担当者に納得してもらえない可能性がありますよ。


佐々木
以上が、試用期間中に退職する時の注意点です!
退職する時の注意点
  1. 就業規則または法律上の退職届の提出期限を守る
  2. 退職の意思は直属の上司に必ず口頭で伝える
  3. 次の転職する会社はより慎重に探す
  4. ポジティブな退職理由を用意する
ゆり
退職する時は、こういった点に注意しておけば良いんですね。
佐々木

そうですね。

円満に退職手続きが進むと、転職先を探しやすくなるので、お伝えした注意点を頭に入れておきましょう!

次の章では、試用期間中に辞める場合の正しい退職手順をお伝えします!

試用期間中に辞める場合の正しい退職手順

佐々木

それでは、試用期間中に仕事を辞める時の退職手順をお伝えします!

正しい方法で退職手続きを進めないと、退職までの期間が長引くこともあるので、確認しておきましょう!

正しい退職手続きの手順
  1. 退職の意思を直属の上司に伝える
  2. 退職願・退職届を提出する
  3. 人事部に各種手続きを確認する

それぞれの手順についてお伝えします!

手順1:退職の意思を直属の上司に伝える

先ほどもお伝えしましたが、まず退職の意思を伝えるべき人は直属の上司です!

退職することを決めたのであれば、なるべく早く退職の意思を伝えましょう。

遅くても希望の退職日の1ヶ月前までには伝えるべきです!

法律上では、2週間前までに伝えれば問題ないとされていますが、

引き継ぎや後継者の採用など、余裕を作るために、1ヶ月前が良いとされています。

佐々木
上司に退職の話をしない限り、退職手続きは何も進められないので、

退職を決意したならなるべく早めに上司と話をするべきです!

なお退職の切り出し方について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください!

手順2:退職願・退職届を提出する

試用期間中でも、会社を退職する際は口頭で伝えるだけでなく、退職願や退職届といった書類を提出する必要があります。

口約束だけではトラブルのもとなので、社会人としてのマナーを守り、必要な書類を作成しましょう。

退職願や退職届は、上司に退職の意思を伝え、許可が出た段階で出すのが一般的です。

お世話になった感謝を伝え、手渡しで渡すようにしましょう!

佐々木
他の社員にいつ退職について説明するかも、退職願や退職届を出す段階で、決められるでしょう。

退職願や退職届の書き方や注意点については、次の記事をご覧ください!

手順3:人事部に各種手続きを確認する

退職届を提出した後は、雇用保険や健康保険などの手続きを済ませる必要があります。

試用期間中の退職であれば、入社してから間もないため、

各種保険の手続きが完了しているかどうかを確認しなければなりません。

また、相談相手が会社の人事部ではなく、市役所の担当者になる場合もありますが、

退職後の健康保険に関する手続きをどうするかも、早めに確認しておきましょう。

佐々木
各種保険で損しないためにも、手続きの方法に関しては退職前から確認しておくべきです!

退職後の健康保険の手続きに関しては、次の記事をご覧ください!


佐々木
以上が、試用期間中に仕事を辞める場合の正しい退職手順です!
正しい退職手続きの手順
  1. 退職の意思を直属の上司に伝える
  2. 退職願・退職届を提出する
  3. 人事部に各種手続きを確認する
ゆり
この手順に沿って、退職手続きを進めれば良いんですね!
佐々木

そうですね!

一般的にはお伝えした手順通りに進めれば、問題ありません!

ただ会社によって細かい就業規則が異なる場合があるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

退職の手順に関して詳しく知りたい方は、次の記事も合わせてご覧ください!

試用期間で辞めたくて退職するなら、マナーを守って慎重に手続きを!

佐々木

今回は、試用期間中に仕事を辞めたいと思っている方に向けて…

試用期間中に退職するメリット・デメリット正しい退職手順などをお伝えしました!

まとめると次の通りです!

まとめ
  • 試用期間中でも退職できる最短日は申し出から2週間後になる
  • 試用期間中に退職すると、転職や再就職で不利になる可能性がある
  • 試用期間中に退職するなら、次の転職先は慎重に探すべき
ゆり

ありがとうございます!

試用期間中の退職に関する疑問が解消できました!

佐々木

よかったです!

試用期間中でも仕事を辞めたいなら、正しい手順で退職手続きを進めてくださいね!